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ぺろぺろ酔ってる場合ちゃうで

「怒鳴門鬼韻」てジジィがおってやな、みたいな事を言われたような気がしたような気がしなくもない事があったような気がする。

そのジジィはもう鬼籍に入ってしまったけれど日本の事が大好きな白人との事でホントの名前はドナルド.キーンと言うのだとその時知った。

1922年アメリカ、ニューヨーク州で産まれたキーン少年は終戦間際、前線で戦渦を過ごし、日本に勝ち目がないなかで日本兵や民間防衛隊が自爆攻撃を行い、女性や子供たちが自殺する姿を目の当たりにしたという。
終戦の玉音放送はグアムの収容所で日本人捕虜とともに聞いた、とある。

衝撃的なきっかけは、京都大学大学院生のころ、十五夜お月様の龍安寺、石庭の縁側で美しい月に照らされうっとりしていると知らないあいだに、コトリと微かな音が聞こえ、見ると傍らにお茶がおかれていたと。

心を散らさないように黙って置いてくれたさりげなさ、心遣いに惚れ日本好きに拍車がかかったらしいです。

終戦後も漂白の想いやまず(これは違う)日本と日本人への関心はいよいよ高まり、日本への渡航を決意し、さまざまな日本の著名人と知己になりそのきっかけ作りに勤しんだ。

その後、キーンはニューヨークと東京に半年ずつ交互に住むという生活を35年間続けたけれど、2011年の東日本大震災を契機に日本に永住することを決意した。という事。
「不思議なことに、和歌や物語には地震や津波の被害がほとんど出てこない。自然の無慈悲を嘆いて廃墟のままほうっておかないで、何度でもそれ以上のものを再建できる」「あなた方を少しでも勇気づけたい」と講演活動を行った。

2012年3月8日正式に帰化が認められ、キーンは正式に日本人となりました。


大学生の頃イギリスに一年語学留学に行くと言う友人に何か良い書物はないかと問われて、上滑りだけど読んだか読んでないかすら判明しない、ルース.ベネディクト著の「菊と刀」が良いと勧めた。

(確か)彼女は第二次世界大戦中にアメリカ政府のために日本文化を調べるため日本に飛んで来たはずでそこでのレポート変わりに書した内容が「菊と刀」

日本人の行動や考え方にはアメリカ人とは異なる文化的背景あることを示しており、
日本人が自己を抑制し、集団の利益を重視する傾向があることを指摘し、これを「義務の文化」と呼びました。権利を重んじる「自由の文化」に属しているとされています。
また、ベネディクトは日本人の道徳観念や価値観、教育独特の制度、祭りや伝統行事なども分析し、日本人が持つ美意識や精神性についても触れています。
転じて、他者の非難や嘲笑を恐れて自分を責める恥の文化、罪意識の文化とも呼べる特性があるのかな、
めんどくさいけど。

自分は年間の半分は海外に滞在してるし、本来は日本を鳥瞰してるしできているはずだけれど、どうしても嫌いになれない部分があるには、ある。
なんにせよ日本食は好きだし、バングラデシュに二週間も滞在して、シンガポールの日本食レストランで鯖煮込み定食なんか食べた日にゃ天を仰ぐほどに感動した、くらいには好き。
日本に帰れば必ずうなぎと天ざるを毎日食すし、うなぎ時の山椒の量に至っては自分が山椒好きなのか果たして山椒の方が自分を好きなのかわからないほどの大量を振りかけるほどに。
寿司も好き。だし寿司好きの年下には幾度もたかられては尻尾を振っては奢るよ奢る。

また創業100年を超える企業の4割超は日本が占めるとされ世界最長は金剛組で聖徳太子が四天王寺を建立するために設立されたとされる会社らしい。1400年を超えるとな。
仏教伝来かよ。
医療技術も世界最先端でなんといっても国民皆保険制度て神がかった庇護の元、格安の制度で良い医療を享受する事もできる。
生活保護制度なる仕組みもあり、僕が愛してやまないアルコール依存症病棟の何人かの仲間たちはその恩恵に受けていたみたいだった。

本来、先人たちが築いてくださった様々な高度な社会制度のおかげで、国民は社会的な生活が保障されそれが遺棄されるような事はない。
だけれども、当初「高齢化」社会
と言われてた日本は知らない間に
「高齢」社会とこっそり変わっていた事に気がついて調べてみたら、高齢化とは人口の7%を超えた状態、高齢とは人口の14%に至った状態との由。

そう静かに、そして確実に日本は高齢社会になっていた。(ホントは超高齢社会)
にもかかわらず、もしくはだからこそ経済はここ30年も停滞し、かつ消費税をまたあげようとすらしている。
さらに加えるとこの間まで、
「失われた20年」と呼ばれてたモノが
「失われた30年」になりどうやら
「失われた35年」が目の前に来ている。

ムム
かえってチャンスではないかとなんとなくの直感が言う。
経済力が失われたなら足元には豊かな四季がある。街のそこここに神社や仏閣がある。広大な森林が山があって美味い水が飲める。
YouTubeを見ればバカンスを楽しむ海外のツーリストが当たり前の日本のラーメンを商店街を西新宿の汚ったない飲み屋を、どこにでもある並木道を嬉々として練り歩いて喚き散らしとる。
南北に東西に長く小さな小島もいっぱいある我が国は、5と7の素数だけで彩られてそれぞれ季節と愛を謳う俳句と短歌という芸術を産み出した。
いろはにほへと
ちりぬるを
なんつって47字のカナを重複せずに歌う詩なんて世界に他あるんかいな。
全文読んだとてその意味はわからないけど。

また
アメリカでは販売して25年経過していたらどんな右ハンドルでも公道を走れるので頭のすばしっこいヤンチャな奴がボロボロの軽トラを輸入してきてテキサスなんか走らせたら大いにバズる。
あの国ではスバルのサンバーやホンダのアクティが同インプレッサやNSXよりも注目されるとかされねーとか。
あんな汚い軽トラなんて大阪だとその辺で20万も出せばあるし、向こうで売ったらどんだけ安くても6000ドルて事はないだろ。知らんけど。
日本の寿司職人なら海外でってはなしもある。

ところでHONDAのcubて小さなバイクはご存知だろうかそうか知ってるか。
自分はエンジンが同じなら計3台日本で所有しているが普段は一台しか乗らないし、どーせ飾ってても駐輪にお金かかるほどスペースも取らない。
カンボジア、プノンペンで試しにぼんやり喫茶店、一階のテラスでまどろんでると10分間に通りすぎるバイクのうち8/10はカブ系のエンジンを積んだバイクなの。
1952年に1台目が静岡県浜松市(知らん)で産声を上げたあと2017年にはなんと累積1億台目が出荷したとの事を読んだので特に驚きはしなかった。
にしても、日本はもとよりそれに続く新興国や日本の山間部など世界の津々浦々から津々浦々まで、人の命を、大切な荷物をあんな小さな車体が運ぶサマはカッコ良いと心から尊敬する。
それからTOYOTAのランドクルーザーやハイエースはご存じかそうか知ってるか。
ハイエースはバングラデシュに持つ会社に最低でも2台は買った。彼の国では街を走る車の8割はトヨタでトラックやバスにインド製や韓国製がたまにある。
たまにどこかの払い下げ?かな田舎の汚い観光バス?みたいなのもある。
日本以外で車検てのは多分なくてバングラデシュなぞ当然なくて検問なんかもない。賄賂の応酬なんかはあるはず。そもそも1億8000万人の往来。ただの1人も酔いちくれがいない国なので建国来50年超飲酒検問が一度もないと聞いたこと
すらない。
アフリカの荒野の砂漠ではもっぱら活躍してるのはランドクルーザー。
たまに都心で見るイキり散らかした無駄に太いタイヤ履いたシロナガスクジラみたいなのではなくてわりとスリムなクラシックなスタイルのアレね。

パスポートの信用は世界でも最も高い国の一つとされ、それでも年間の海外渡航数は少ないみたい。日本で働いてみたい人が減る一方で観光には行きたいと思ってくれている。
無くした財布は必ず見つかるほどにひとがやさしい国なのに、所得は一向に増えない。
勤勉で賢くYAP遺伝子を持つ唯一の国民なのだとか。
対戦時、2400万発の焼夷弾が着弾したらしい。
翌朝米兵が日本の子供たちにチョコレートや飴玉を配ったと。子供たちは焼夷弾に鬼畜米兵に旦那を殺された母親に怒られはしないかと戦々恐々で報告すると
「きちんとお礼は言ったかい?」
「明日にでも柿とおにぎりでもお礼に持ってくよ」
と息子に諭したとか。
それくらい精神性の高い教育の行き届いた国民が日本人なんだと。

あさきゆめみしえひもせす

ぺろぺろ酔ってる場合ちゃうでしかし。