見出し画像

環境と立場の変化に伴う、考え方と行動の変化

#本エントリは、#裏legalAC 参加記事になります。幹事の@kanegoontaさん、毎年ありがとうございます。

8日のMiki Uchida(エントリはこちら)さんからバトンを受け取りました。

初めまして、よしだです。IT企業の法務で働いてます。
今回は、転職して1年が経ったので、しっかりこの一年を振り返ってみたいと思います。

今日お伝えしたいこと

  • 環境が立場が変われば、やることも変わる。だからこそ、やり方や考え方をかえていかないといけない。

  • 考え方なんか簡単に変わらないなら、行動を変える。

昨年の12月に、人材系の会社から、現職に転職しました。ちょうど1年が経ったところです。
前職と現職で、創業時期や従業員数も近いので、やること、やり方、任されることも結局同じなんじゃないかなーと思ってました。

それが結構違いまして、、、

業界(単価や商材)の違い
カルチャーの違い
組織構成や人材の違い
案件の違い
管掌範囲の違い
自分の役割の違い

色んな違いがありました、、

今日は、環境の変化と自分の役割の変化に伴って、考え方や取り組み方が変わった部分について、お伝えできたらと思います。

感じた職場の雰囲気のちがい

ウェットで家族感の強い会社から
「クールでドライ?」な会社へ

JTCの法務で働いたあとに、家族感の強い会社で働いていたので、入社直後は、打ち合わせや1on1の少なさ、飲みに行かない感じ等、ちょっとドライなのか…?と思っていました。
働くにつれて、それは、転職したてで、自分が成果も出していなくて、信頼関係が構築できていなかっただけだと気が付きました。
しっかり、事業部門から相談に対応し、会社の全社総会(Soukai-All Hands)の運営を手伝ったり、インシデント対応をしっかりやり切っていくことで、段々と信頼してくれる仲間が増えていきましたし、職場の人たちはめちゃめちゃ温かい人ばかりでした。

また、マネジメント陣との間でも、期日を守る・報連相を適切なタイミングで行う・目標を達成することで、しっかりリレーションを作っていくことができたように思います。

自分が未熟で「職場環境」に依存してしまっていたところから、職場環境や周囲の人柄に左右されるのではなく、アウトプット・成果を通じて自分を知ってもらう、信頼してもらうフェーズに変わってきたんだなと実感しました。

業務範囲と仕事の進め方

「事業法務/コーポレート法務/コンプライアンスの縦割りで業務を行う法務担当」から
「3つの業務領域を同時に担当し案件を進め終わらせる法務へ」

今までは、事業法務・コーポレート法務・知財など、領域を区切って担当してきていました。
現職に、入社直後から、グループ会社を含む事業法務担当、株主総会担当になり、下請法等のコンプライアンス担当も行うことになりました。
正直、転職したすぐは「あっ、やばい。こんなに担当して対応漏れないかな。会社のこと知らないし、回せるかな。」と不安に感じていました。

そして、業務を行っていくにつれて、「今までどおり、スケジュール立てて、自分ひとりでやっていくだけではだめだ。」と気が付きました。

ここから、上司、他部門、外部のリソースを活用し、自分の時間も最大限活用できるように工夫をして、「案件やプロジェクトを終わらせる」というところにフォーカスを当てるようになりました。

「案件のイチ担当」から、「案件を進めて終わらせることについては自分が責任者だ」という考えに変わったように思います。

ここで、「案件を進めて」と書いているのは、都度都度の意思決定については、私に権限がないこと(自分に判断できることとそうでないこと)を強く自覚しておかないといけないからです。

いまの私に任されていることは、ボールを自分で止めず、適切なタイミングで適切な場所に渡すこと、そして、事実確認の上で見立てを立ててマネジメントと相談して決めることだと理解しています。

複雑な案件や関係者の多いプロジェクトでは、判断権者に、適宜適切なタイミングで報告し、判断できる材料を提供し、意思決定してもらわないといけません。困っている時には上司や仲間に助けてもらわないといけません。

改めて、自分一人で働いていないからこそ、初動として「方針・スケジュール・タスク」を事前にすり合わせて、進捗を共有することの大切さを実感できたように思います。

そして、「何がなんでも終わらせる」という点で胆力がついたように思います。

メンバーからリーダーへ

「言われたことをやる」から
「言われなくてもやる(提案する)」へ

今までの職場では大先輩ばかりに囲まれていて、甘えてばっかりだったように思います。

今のチームには新卒のメンバーがいて、入社直後から、リーダーのようなポジションでしっかり育成に関与して欲しいと言われてきました。

ずっと自分のやりたいことがやれたらいいなー、自分のやれることの幅が広がったらいいなー、副業したいなーとかって思って、組織からアウトプットを出すことに真っ直ぐ目を向けられてなかったように思います。

「自分、自分、自分、、、」

※もちろん、自分のことは大切になんですが、自分の中に閉じてやりたいことが探しててもダメなんだという気づきです。

リーダーっぽく振る舞おうとしてると、

どうすればメンバーが成長するか
チームとしてどうすれば成果があがるか
トップマネジメントや事業部からチームに対する信頼はどうやったら築けるか
チームの目標はどうしよう
どんなコミュニケーションがいいんだろうか
働きやすい職場ってなんだろうか

などなどを考えるようになりました。

読む本も種類が少しずつ変わってきました。

何か考える時も、一つ上のレイヤーではなく、CCOやCLOだったらどう考えるのかなーと思う機会が増えました。

そして、変化として大きいなと感じているのは、採用への意識かもしれません。

これまでは会社が採用してくれるものと思ってしまっていましたが、今は自分で採用をしてチームを作っていかないといけないと思っています。

外に出るのが億劫になっていた時期もありましたが、改めて社外の方との交流や自分のことを知ってもらえる努力もしないといけないな思うようにもなりました。

今は役職としてもグループリーダーになり、採用やチームの目標設定、MVVの検討などに関与しています。

与えてもらう側(これが間違いだった)から、自分から提案して作っていく側として役割を全うしていかないとです。

ポジションや環境がその人を造る?

これまで書いてきたとおりで、環境やポジションに適合するために考え方と行動を変えてきた、変わってきたように思います。

これができたのは、しっかりと評価者が評価をしてくれ、評価を出すまでにフォローやフィードバックをしてくれたからだと思います(評価時にのみフィードバックされても行動を変えることができず、負け癖だけついてしまいます)。

評価者から信頼を得ることが、環境やポジションに適合していくための土台なのかもしれません。

どんなに些細なことでも、まずは上司やマネジメントから信頼されるように丁寧にやり切る。

そのために、過去の上司やりとりを見たり、コミュニケーションを取ることで判断軸を知る。

まずは自分がコミットする先を、まずは自分のチームと組織に置いて、徹底して目標を達成する、そして、会社として法務に任されている部分を強く意識して、判断する。

ついつい事業部の目の前の人のために、、と言ってイレギュラーを認めちゃいたくなるけど、個々の案件の判断でも、会社がお客様だと考え、法務チームとして判断する。

チームに求められていることを達成していくことがきっと中長期的に見ると、目の前の事業成長に一番寄与できると私は信じています。

おわりに

少し考え方や行動も変わり、前よりも仕事が楽しく、肩の力も抜いて仕事ができているように思っています。

私の基礎にあるものは、やはり若手時代の先輩や上司からの言葉です。詳細は「法務若手失敗談」というnoteを書いているのでよかったらご覧ください。

なかなか根本にある考え方は、簡単には変わらないと思います。だからこそ、行動を変えていかないもいけない。

この記事を書くあたって、自分の記事を見返していましたが、先輩たちの言葉はアクションが可能な言葉で私に伝えてくれていたんだなと実感しました。

そして、いまでも基本に立ち返りたくなる時に、前職の行動指針(「十戒」)は読み返しています。

基礎基本を大切にしながら、仕事を楽しんで、これからの1年も頑張っていきたいと思います。

明日の裏legalACは、Informationlawさんにバトンをお渡したいと思います。

おわり

おまけ

金融ベンチャーだからこそ求められる「攻めと守り」の法務 ? マネーフォワード

事業部の扉を自ら開け!マネーフォワード法務チームのプロフェッショナリズム

成長著しいのは会社だけじゃない!マネーフォワード法務が前進し続けられる理由(前編後編

マネーフォワード法務 募集要項(こちら

マネーフォワード採用サイト(こちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?