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実録マッチングアプリ大作戦6

このお話は僕がマッチングアプリで真剣にお相手を探して、本当に恋人ができるのか、あるいはできないのか、のスーパードキュメンタリーです。

初めて読む方はこの話からも楽しめるが、一応こちらの2から本格的に始まってるわ↓


久々の更新となりました。

全く何もやってないように見せて日々過酷な挑戦は続いております。

マッチングアプリを始めて少し経ち、ようやく慣れ始めて、ごく少数の女性とマッチングが成立し、やりとりが始まりました。
最初は苦戦してたのもあり、自分がいいなと思った方とありがたい事にマッチングしだすとこれはそのうちうまくいくんやろうなと、若干イキリ上げさえしました。

今回はそんな中から。

イヌさん(仮名) 20代 会社員 兵庫県在住 ※お名前は動物で統一

プロフィールの説明文は丁寧でした。顔写真は、
加工はされていた。白いぶつぶつの犬もあった。
しかし数枚色々な角度から撮られている写真を載せられていて綺麗な方だった。趣味がKPOPでお笑い好きそうな要素も皆無。どう考えてもいいね的なのを押させていただきました。
数時間後お相手から返答がありマッチング成立。やりとりが始まりました。

シゲ 「初めまして!返事ありがとうございます!よろしければお話ししましょう」

イヌ「初めまして!こちらこそよろしくお願いします!」


と会話が始まり、微かに持っているKPOPの知識を総動員しながら1日に数回やりとりをし、気も合う事が判明したので、日にちを合わせて、二人の中間地点くらいでお会いすることになりました。

例えばこんな

シゲ「イヌさんはどういったタイプの方がお好きなんですか?」
こういう質問は普段では中々むずいが恋人を作る前提でやっているので気兼ねなく聞ける

イヌ「優しくて清潔感ある人がタイプです!すいません私こういうの慣れてなくて、真剣にお相手探してるんですが大丈夫ですか?」

シゲ「教えていただいてありがとうございます!僕もめちゃくちゃ真剣なので、その方がありがたいです!

イヌ「それならよかったです!」


とまあお相手も真剣でやりとりの感じも終始いい感じだったので正直あとは会うだけやくらいに思ってました。

迎えた当日、18時某駅前で待ち合わせる事になり、先に着いた僕は改めて、今からお会いする女性のプロフィール写真を眺めておりました。
写真を眺めて、この人と今から会うんと感慨深い気持ちになっておりました。

イヌ「時間通り着きます!ベージュのワンピース着てます!」

服言った方がええんやと思ったので

シゲ「ありがとうございます!僕は白いTシャツに黒系のズボンです!」

時刻は18時数分前、僕がプロフィール写真の顔を眺めていると

「シゲカズさんですか?」と声をかけられました。

顔を上げるとそこにはベージュのワンピースを着た、清潔感のあるお綺麗な方が立っておられました。

????


僕の頭は???で埋め尽くされました。


プロフィール・・・

写真と・・

全然・・・

違うかも・・・。


プロフィール写真とあまりにも違うかったので、僕はもしかしたら芸人である僕の事知っているたまたまベージュの服を着ている人が僕を見つけて声をかけてきた可能性もあると思いました。

「イヌさんですか?」

そんなはずはないと思いながら聞き返すと

「はいそうです。」

と素敵な笑顔で返答してくれました。


おおマジかと思いました。加工は多少は変わるとは思ってましたがここまで原型ないくらい変わるのかいと思いました。もう知らん人やと。


ただ本当に綺麗な方でした。本当に綺麗な方だったんです。
ですが僕はプロフィール写真の方とマッチングしてると思って1週間以上やりとりしてるので、それと違う、知らん人が来て困惑していました。

どんなジャンルの食べ物もあるような居酒屋に移動しそこからは断片的な会話しか覚えていません

イヌ「お腹空きました〜」

おそらく知らん人にお腹の具合を聞いたのだろう。

イヌ「私も生で大丈夫です」

おそらく知らん人の前に僕が生を頼むことを宣言し、それに返答したのだろう。

イヌ「取り分けてくれるんですか?」

おそらく知らん人に僕がサラダをとりわけ始めたのだろう。

イヌ「このだし巻きめっちゃ美味しい。食べてみて」

おそらく知らん人と僕は、「敬語やめません?」の通過儀礼を終えたのだろう。

イヌ「前の彼氏も、アプリで出会った人やった」

おそらく知らん人と僕は少し深めの話もしたのだろう。

イヌ「ここで大丈夫ありがとう!今日はご馳走様でした。またね!」

おそらく僕は知らん人の会計を済ませ、お見送りをしたのだろう。

その後、その日のお礼のやりとりを最後にイヌさんと連絡をすることはなくなりました。

何度も言いますが本当に性格も穏やかそうな人でしたし、お綺麗な方でした。
ただどうしても知らん人という部分が強すぎて、全く集中できませんでした。
おそらく無加工でそのままの写真を載せられててもいいねしてたかもしれません。
加工で変わると、こんなに違和感あるんやと思いました。


急に替え玉きたみたいな気分になるからかな。


マッチングアプリは95%くらいの女性が加工されてますが、正直どれくらいされているかは、僕の巨大な節穴でしかない目には見抜けません。

世の女性の方、一刻も早く無加工にした方がいい気がします。

せめてお化粧程度の加工にしてた方がええ。

重加工して会えてもマイナスでしかない。

せっかく綺麗なのに。

自分のポテンシャルを信用した方がええかも。

もちろん僕も流石にええ感じに写ってる写真ばかりをプロフィール画像にしてましたが無加工でやらせていただいてます。

まじでマッチングアプリ側が法整備した方がええと思う。
この提言頼むから受け入れてくれ。


この加工どうにかならんか案件以降、
僕は加工恐怖症に陥りました。

そんな中一名の女性が。

ジュゴンさん(仮名) 20代 児童福祉関係 大阪府在住 

1から見てる方はお気づきの方いるかも。

お前20代ばっかり選んでるやんけと。

真摯に自分の気持ちと向き合った結果、20代くらいの女性が当てはまってしまいます。
本気で探してるのでこれは本当正直なゾーンが出まくってますね。

20ほやほや犯罪スレスレの方ではないよ。


とにかく加工恐怖症になった僕は、
いいなと思っても加工されていると判断したら、
知らん人が来るかもしれないと、いいね的なのを送るのに消極的になってました。


ですがある時一名の女性が。
その方のプロフィール写真は数枚あり全てどう見ても無加工でかわいらしい方でした。
スーパー人気会員でした。そらそうか。
何よりジュゴンのように絶滅危惧種に指定されている無加工写真で自然体の感じがとても魅力的だったので、祈りを捧げながらいいね的なのを送りました。
数時間後奇跡のマッチング成立。鬼ガッツポーズ。

シゲ「初めまして。プロフィール見て素敵な方だと思った(超本心)のでいいね送らせていただきました。よろしければ色々お話ししましょう」

ジュゴン「初めまして〜!芸人さんて書いててお話ししてみたいなと思いました」

芸人になってよかったと思える瞬間がこんな所に落ちていました。

その後数回やりとりし、まずは会って話したい派ということだったので、予定を合わせ夜ご飯を食べに行くことになりました。
マジでこれが勝負と思ってました。

当日、待ち合わせ時刻19時。数分前に待ち合わせ場所に僕は到着しました。
同じくプロフィール写真を見てましたが心配してませんでした。

なぜなら無加工だから。
勝ち確です。

時刻は19時ちょうどになったがまだジュゴンさんはこない。しかし余裕。

事前にジュゴンさんから

ジュゴン「本当すいません!お仕事の都合でちょっとだけ遅れるかもしれません!」

と連絡が来ている。僕は待つのは苦じゃないし(女性限定)。無加工だから全然いい。

19時15分まだ来ない。

仕事の都合だしこれは仕方ない。無加工だから全然いい。


19時半まだ来ない。


仕事が終わっても女性は時間がかかる。無加工だから全然いい。


20時まだ来ない。

無加工だから全然いい。


21時まだ来ない。

これが無加工の醍醐味。



24時過ぎ終電時刻。

無加工は来ませんでした。連絡も返ってきませんでした。


無加工は絶滅しました。


きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!


続く

ピン芸人のシゲカズです。常々サポートしていただきありがとうございます。さらにサポートしていただけるとさらに頑張れますのでさらにさらによろしくお願いします。