見出し画像

クラフトビールは流行りやブームなのか?

クラフトビール界は、「流行ってますよね?」とか「ブームですよね?」とか言われることがあるが、「これは一過性の流行りやブームではなくて社会のムーブメントなんですよ。」とお応えしている。

2008年のリーマンショックあたりから、アメリカを中心に進んだ、行き過ぎた資本主義と経済合理性の追求からの揺り戻しは、人間の感性による手仕事、ローカルやコミュニティ、顧客やサプライヤーとの公正で誠実な関係への再評価へと回帰していったと思っている。その結果、ビールに始まり、コーヒー、蒸留酒、チョコレート等、様々なクラフトカルチャーがビジネスとして育まれていく様子を観察してきた。最近ではこうしたキーワードに加えて、“Family owned”という言葉をよく見るようになった、誠実さや公正さの証として使われている。

先週は、万全の対策で実施された ICCサミットFUKUOKA2021 に参加し、CRAFTEDカタパルトの審査員やCO-CREATION NIGHTのホストを務めさせていただきました。今回はアトツギ系の方達も多くカタパルトに参加されていて、クラフテッドな技術を発展させ、それぞれの分野で社会課題や新しい市場に臨む姿に、いよいよ日本でもムーブメントの大きなうねりを感じました。国は違えど社会の発展段階に応じ人間は同じように感じ行動する。

ICCがcraftedな業界を取り上げてくれることは、他のカンファレンスと異なる大きな特徴で、多様な人達の集まりから生まれるco-creationのへの、ICC主催の小林 雅さんの想いと心意気を感じるところ。たくさんの深い配慮の中でICCを開催いただき、今回もありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?