パーフェクトデイズ
昨年末から年初にかけて、映画好きの範疇を超えて広く話題になったこの映画を今さら語るのは憚られる。でも「好きな映画は何?」と映画好きな人に訊かれると、50%以上の確率で「ベルリン天使の詩」と答えて来た私にとって、ヴィム・ベンダース監督の作品は特別なのだ。ヴェンダースの「都会のアリス」「パリ・テキサス」そして「ベルリン」はどれも印象的で、その中でも特に小津安二郎の影響を強く受けていると勝手に私が思っている「ベルリン」は、学生時代、レンタルビデオをダビングしたVHSテープが擦り切れ