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音楽に魂が宿る時(SOL/ラストシーン)


2月26日。アイドルグループ、SOLの解散ライブ。
公演タイトルは「ラストシーン」
セットリストの一番最後に披露された楽曲のタイトルもまた「ラストシーン」

一生大事にしようと思った曲の名前。

その曲は解散当日のライブの最後に一度だけ披露された。

今まで生きてきた中で、さまざまな自分好みの音楽を幾つも聴いてたけど、
全てのジャンルを通して、これほどまでに「音楽が魂を宿す」ことを体験したのは初めてだ。

おそらく、「ラストシーン」をアイドルのことが分からない友達に聞かせても、1つの楽曲として評価されておしまいだろう。

トラック自体には種も仕掛けもない。

しかし、期間の長い短いはあれ、SOLの事が好きになった人間にしてみれば、ライブを観たり音楽に接したりした年月と同じ重さでメロディが、言葉がのしかかってくる、とんでもない置き土産。

楽曲配信のあとは、聴きすぎて飽きる事のないよう細心の注意を払ってスキップしている。
そうまでして大事に聴こうと思っているのに、サブスクであるがために無神経なAIが勝手に流してしまったときには、その都度印象に残る歌詞が違ってて

これは一緒に過ごした時間に対してか、とか
挑戦を諦めないことに対してか、とか
空白のままだった最後のページについてか、とか…

部分的にではあるけど、ラスサビで毎回立つ鳥肌や、暖かい涙の理由が解明されていく。

解散はもちろん悲しいけど、普通に生きてたら誰もが簡単に手に入れられない経験を、解散ライブやこの曲を通してもらえたと思う。

3月に入り、新年度。
月曜日から続く厄介な日常を相手にするとき、形式上の満足には限界がある。

「きっと運命ならばまた巡り合う」

そんなことを約束して信じて、さよならして泣いて感情を揺らすとき、人として本当に満たされるんだと思う。
フツーに生きてたらまず無いそんな事が、前を向いて生きる力の源泉になっていく。

心揺らせ。

波乱の世界情勢のなか、そんな事を思ったりした。

いつか最終的に自分の葬式で流してほしい。
そういう曲何曲もあるけど。
故人の意志を汲む気があるならそれくらいやってくれ!笑


#音楽
#アイドル
#SOL  

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