見出し画像

モゴモゴ英語に強くなるには??



このところスピーキング力Upの話が続いたので、今回はリスニングUpに関する内容をシェアしますね。

最近、とてもレベルの高いクライアントさんをサポートさせて頂いているんですが、レベルが高いので聞く音源もかなり難しいモノが多いです。

単に速いだけなら、まだ取りやすいですが、例えば朗読劇 や 発音自体がモゴモゴして、ちょっとロレツが回っていない感じのもの等、なかなか困難です。

そして、今回はモゴモゴ系に関してシェアしたいと思います。
(写真はレンタルしてるシェア畑で取れた野菜達です!)

⭐ リスニングに発音が大事なワケ



いつもお伝えしている様に、リスニングにおいて発音は非常に重要です。発音と言ってもポイントは沢山ありますが、先ず基本となるのは「音素」です。

私たちからしてみると同じ音に思えるものの、異なる音というのは沢山あります。例えば、th系の /θ/ と /s/ 等。カタカナで表すと共に サ行っぽくなりますが、以下の様な違いが有ります。
・/θ/ → 上の歯と舌先を摩擦させて出す為、非常に弱い音。
・/s/ → サ行よりも鋭く、息が沢山でる非常に強い音。

で、これを理解していないと、
・mouth (口) と mouse (ネズミ)
・path (道) と pass (パス) 
をリスニングで聞き分ける事が出来ず、意味をまったく取り違えるか、もしくは、スラッシュリスニングではなく、文章全体を聞いて、初めてどちらの単語を言っていたのか分かる。みたいになります。

分かり易い例で言ってみると、
● While I was working/walking, I got an e-mail from my boss.
といった文章を聞いた時に、working も walking も意味としてはあり得るので、発音が分からないとどっちかな? となります。

そして、例えば次に来る
● I was in the office at that time.
という文章を聞いて「あー working だったのか!!」となるイメージです。

この程度の短い文章・簡単な内容であれば、さほど問題無いかも知れませんが、より複雑になって行くと、頭から頭から理解していく、スラッシュリスニングが身に付いていないと、内容を追っていくのは難しくなります。

ですので、ぜひ以下の辺りは最初に習得する事をお勧めしてます。
● 腹式呼吸
● 音素
● 内容語/機能語

⭐モゴモゴ発音について



その上で、モゴモゴ発音の場合ですが、これは正直かなり取り難いです。
冒頭にご紹介した「朗読系」「口をハッキリ開けない」「ちょっとロレツが回ってない感じ」などなど、こういった場合は、英語上級者でも苦しいです。

そして、モゴモゴ発音の場合ですが、一度 「上下の歯を閉じて音読する」というのをお勧めしてます。
なお、これは基本の音素をマスターしてからやって下さいね。そうしないと悪い癖がついてしまうので。

本来、th系の /θ/ (think等の発音) 等は、舌先を上の歯で摩擦しますし、/f//v/等は下唇の内側を上の歯で触れて出す音なので、上下の歯を閉じていると、正しい音が出せないんですが、それなりの良い感じの音は出せる様になります。

それで、その状態でモゴモゴ系の聞き取り難い文章の音読をしてみると、あら不思議、あなたの発音もモゴモゴ系の発音に近くなるので、音として取りやすくなるケースが有ります。

この練習だと、初回で聞ける量が格段に上がる! というのはちょっと難しいかも知れませんが、これを続けることによって、徐々にモゴモゴ系英語の音にも慣れてきます。(まぁ私も都度練習してる感じですが。。😅)

あなたも YouTube 等で、モゴモゴ系の英語にあたってしまった場合は、最初からあきらめてしまうのではなく、あなたも同じ様な発音をして、次回似たような音の時に取れる様にチャレンジ頂くのも良いと思いますよ!


ところで・・・、今回 ”モゴモゴ” というのを何回書いたでしょうか (笑)

⭐今週のQuiz


( https://youtu.be/VJ0D0uUUbi8 より抜粋 )



【問題】
この音声は何と言ってるでしょうか?
今回はちょっと難しいかも知れませんが、文字起こしにトライして見て下さい (^^)
短縮系を1文字と考えて、全部で 5文字になります!


⭐Quizの答え



正解・・・ I'm not in the mood と言ってます。

be in the mood で、「そういう気分」という意味になります。
なので「そういう気分じゃない/乗り気じゃない」という意味になります。

発音的な観点で考えると、以下の通りです。特に ② は重要ですので、ぜひ確認してみて下さいね。

① /m/ の発音が若干特徴的。/m/ は /p//b/ とペア音になる為、通常は上下の唇を閉じ、鼻から抜ける音ですが、唇が開いている感じの音になってます。尚、/n/ は /t//d/ とペア音で上下の唇が開きます。なので、/n/音に近いです。

② in the の部分は、/n/ → /ð/ (=thの有声音) への移行がポイントです。/n/音は /t//d/音とペアの為、舌先は上前歯の後ろ側に付きます。これは /ð/音の舌の位置とも近いです。従って、/n/音を出す際には、既に /ð/音の舌の位置に来ている事が多く、/n/ → /ð/ の際に舌先を移動しないで発音されます。結果、/ð/音が /n/音の様になり、「インナッ」の様な発音になりがちです。

③ mood の /d/ 音は、単語の語尾に来ており、脱落してます。Good bye とか Good night の時に /d/音を発音しないのと同様です。


という事で、如何でしたでしょうか?
もし取れなかったら、ぜひ何度か同じように音読をして、その上で聞いてみて下さいね!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?