今(2020年)、自分が高校生だったら何をするか考えてみた

ここ1,2週間の間に立て続けに現役高校生の知り合いができた(事案じゃないよ!)。オンラインで話もした。とても刺激になってありがたかった。不惑を迎えたオッサンが高校生とつながれる。いい時代だ。

で、だ。彼らに対して私ごときのアドバイスなんぞ大した役には立たないし、オッサンが尋ねてもいない説教をドヤ顔でかましてくるのは、自分が思い返しても

「ウザ」

と思うだけだろう。
そこで40歳の自分が今(2020年)高校生だったとしたらいったい何をやるか、というなろう系小説なら100万冊ぐらいありそうなネタを書いてみる事にした。

投資

いきなり胡散臭いモノをもってきてしまっているが、投資は投資期間が長けれ長いほど勝率と利益があがる。10代からはじめるメリットは計り知れない。そして自分が働かなくても収入が得られるというのは精神的・時間的な安心を手に入れられる。これがのちのち人生に効いてくるのだ。

村上ファンドで有名になった村上世彰さんだったと思うが、10歳ぐらいから投資をはじめ、大学卒業時には総資産が1億円を超えていたらしい。
この人は投資の才能があった特殊ケースなのでまんま参考にはならないが、シンプルかつ正しい投資をすれば年利10%前後のリターンは普通にとれる。

投資の世界ほど詐欺師・嘘つきがはびこっている場所はない。凡人が正しい投資をやるには正しい師匠をいかに早く見つけられるか、にかかっている。
正しい師匠が書いている本を紹介する。

【正しい本その1】
チャールズ・エリス 「敗者のゲーム」

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投資はインデックスやれよ。以上終わり。そんな本。市場に勝とうとすることがいかに無意味かをこれでもかというぐらいロジックで説明してくれる。私は今でも毎年正月にはこれを読むと決めている。そして毎回新しい発見がある。高校生には少し難しいかもしれない。が「そんな本がある」という事だけでも知っておけば優位になる。AI投資が本格化してきた昨今では若干、事情が変わってきたが、インデックスが投資の基本という世界観はこれからも変わらないだろう。

【正しい本その2】
「1000円投資習慣」内藤 忍

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不動産を推すようになってから一部の投資クラスタからはバチクソに嫌われているが、この人は処女作から本質が変わってないと思う。自分が実践して良いと思ったものを紹介する、というスタンス。そして20代の頃から顔もあまり変わらない。投資業界の荒木飛呂彦である。(さすがに最近はオッサンになってきたが・・・)。
頭良くてイケメンで資産家、さらにはしゃべりも上手いというモテる要素しか無い人。なんか弱点とかないんだろーか?(実は足がものすごく臭いとか)

今は1,000円どころか100円で投資できる時代なので高校生でも投資に手が出せる。いい時代だ。

【正しい本その3】
「お金がずっと増え続ける 投資のメソッド アイドルのわたしでも。」奥山 泰全

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タイトルがクソ。だが本命中の本命。はっきり言ってこの人以外、日本の著名投資家のみんなニセモノ(大げさ)といっていいくらいに本物。
が、本のタイトルがクソ(2回目)。
きっと頭の悪い編集者が
「アイドルオタクにも刺さるキャッチーなタイトルを!」
とか浅はかに考えたのであろう。南無。

市場の下限値はロジカルに引けるので、原資額を決めれば1回あたりの投資単価とスプレッドが定まって破綻しない投資が実践できる、という原理をこれほどわかりやすく説明できる人はたぶん日本中探したってこの方(奥山泰全)だけだろう。

初期投入する金額が高校生にとってはデカすぎる(200万円)ので実践は難しいと思うが、考え方はぜひ身につけておきたい。なぜなら投資の正解がここに書かれているから。そして200万円貯まったらマネーパートナーズに口座開設して投資塾(無料)に入ってご本人から直接学ぶのである。

シティサバイバル技術を身につける

貧困というのは一度ハマると、これがもう本当に抜け出すのは容易ではなくとてつもないエネルギーを必要とする。が、怖ろしいことにけっこう簡単に転がり落ちるのだ。昨日まで一部上場企業のキラキラ正社員です!!なんて人が一夜にして寝る家もない、なんて事がリアルにある。

そうなってから何とかしようとしても遅いのでそれを防ぐ方法かつ、なってしまったときの対処方法を身に着けておきたい。

「貧乏人の逆襲!―タダで生きる方法」 松本 哉 

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ザ・迷惑男。まちがってもこんな風になってはいけない。しかしこのスキルはインプットしておきたい。そんな人物であり本。

「今日、ホームレスになった」増田 明利

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ある日突然、日常生活のすべてを失う。ドラマや小説ではないリアルの世界の話。ホームレスの生活はものすごく自由だ。そして過酷だ。さらにそこから抜け出すのはとんでもなく大変だ。そんな時にどうすればいいか、どう対処するか、そもそもどんな生活を送っていればホームレスになり得る可能性があるのか。そういった事がわかる本。

ちなみに自分は多摩川のそばに住んでいた頃、一升瓶をぶら下げて
「ちょっと良いすか~?話聞かせて~」とホームレスの輪に入っていき、いろいろと有益な話を聞かせてもらった。彼らはシティサバイバルの実践者でありプロフェッショナルである。ほとんどがダメ人間だが、中には元大学教授とか元電気技師とか元社長(これはけっこう多い)居るので今日から使えるライフハックを教えてもらえる。が、やはり危険が無いわけではないので、あまりオススメはしない。
おそらく自分ほどホームレスに詳しくRPA製品の複数経験しているエンジニアは日本にいないと思う。(どこに勝とうとしてんだよ?)

「SAS Survival Handbook」John 'Lofty' Wiseman  

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バイブルである。いつの間にかAmazonジャパンでも売ってた。さすがだね。私はAmazon.comから個人輸入したのに。
ともあれ、バイブルである(2回目)。都市サバイバル編もあるのだが、最初はやはり基礎を身につけるべき、という事でこっちを選んだ。

「困った時は石を割れ」

もはや格言と言える。(いやこれは書いてないけど)

交流会に参加する

実際に交流会で高校生に(オンラインだけど)出会って感じたのが、若さの価値。交流会に来てる高校生というだけで注目の的だった。原宿に突如現れたGackt様かよ。

そーいえば投資の交流会にいくと大学生はたまに見たが、まともな人から詐欺師までわらわら寄っていってた。若さとはそれだけで魅力だ。たまに
「若けりゃいいのかよ!」
と発狂するお局がいるがタダの嫉妬である。無視していい。

ただし、アルコールが出る場では参加を断られるかもしれないし、勧められても飲んではいけない。酒なんて成人になれば肝臓が硬変するまで飲めるのだ。そんな事は成人後の楽しみにとっておけば良い。それより高校生が酒飲んでるってSNSで拡散されるリスクを回避すべき。

体を鍛える

10代の身体成長力というのは驚異的でこれを使わないのは非常にもったいない。基礎体力だけでも身に着けておきたい

無拍子
 ノーモーションとか言われ方もするが、アレである。身につけると無駄な力を使わなくて住むので日常生活の疲労が減る。あとトラブルに巻き込まれた時突然ダッシュして逃げる事が可能になる。
若いうちはまったく問題ないのだが、オッサンになると、「朝起きた時に既に疲れている」とか、ただ生活しているだけで、夕方には「新宿駅に落ちている300万人踏まれたハンカチのようなボロキレのカラダ」とか「Win95を72時間連続で使ってる時のExcelぐらいに処理速度落ちたの脳みそ」とかになるので疲労を減らすすべは身に着けておきたい。この技術は一部の天才を除いて一朝一夕で身につくものでないので、若いうちから鍛錬する価値はあるだろう。本ならこのあたり

「甲野善紀と甲野陽紀の不思議なほど日常生活が楽になる身体の使い方」甲野 善紀  画像7



・掃腿(ローキック)
 
身につけやすく、自分も相手も後遺症を残すような怪我をしにくいうえに、効果が大きい(素人がまともに受けたら数分は立ち上がれない)技術である。家の近くの空手道場にでも行ってローキックだけ教えてもらえばいいだろう。ただし、トラブルに巻き込まれたら走って逃げるのが基本である。

私の師匠は「お前に格闘技教えたら人殺すから」と掃腿と重心と猿臂しか教えてくれなかった。すげぇ正しい観察眼である。おそらく写輪眼の持ち主だったのだろう。


友人を大事にする

社会に出るとなかなか友人をつくるのは難しい。ましてやコミュ障をや。忌憚なく助言や手助けをしてくれる友人は大事しておくべきだろう。ただし金の貸し借りだけはしてはいけない。

こんなところだろうか。漫画ばっかり読んでいた25年前の自分をしばきたい。
質問があったらTwitter(@Shige2018_)のDMまで。

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