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「教養としてのワイン」を読んでみた

世の中でワインの知識が豊富な方、高級なワインを飲める方(お金持ちという事ではなく、そのワインの価値を知っている意味です)がいる中、私はどのような感じかというと、ワイン好き、ブドウの品種はある程度分かる、何回かワイナリー(米国ナパ、濠國ヤラバレー)に行ったことがあるまた、少しカジュアルなエグゼクティブ会食で、最低限のマナーとオーダーができる感じなので、普通の人よりワインを飲む機会があり知っているレベルでしょうか。

今回、もう少しだけ、自分の好きなワインことを掘り下げてみようと思い、何の知識もないので歴史や背景など少し話せるくらいの情報を得ようと思い手に取りました。

この本をお勧めする方は!!

・ビジネスの場で、ワインを飲む機会が増えそうな人
・ソーシャルマナーとして最低限のワインの知識を付けたい人
・アメリカとか、オーストラリア系のワインからスタートして、王道のフランス・イタリア。。。知らない人

※ちなみに、中田あっちゃんのYouTube大学でもこの本のダイジェスト版組があるので、そちらからスタートするのもおすすめです。こちら見て、もう少し深く知りたいって思ったら、すーーっとこの本が読めるはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=xA7oDB91DfI

この本で得れる知識

この本を読んで知れるのは、ざっくり下記のような内容です
・ワインの王道「フランスワイン」 メインのボルドーとブルゴーニュ地方の事、シャンパンとそれ以外にもあるステキな地域
・カジュアル?高級?国民性ともマッチする「イタリアワイン」の特長
・他ヨーロッパ(スペイン・ドイツ・ポルトガル)地域
・最強のビジネスワイン「アメリカ」 オーパスワン~カルトワイン
・投資としてのワイン、ワイナリーのM&A、広がるワイン関連ビジネス
・そのほかのニューワールド地域(チリ、オーストラリア、ニュージーランド、中国など)

ここからは、その中から少しだけピックアップしたトピックへの感想

ワインの知識を持つこと(はじめにに記載)

”ワインの知識は、ビジネスを円滑に進める上での重要なツールであり、高い文化水準を兼ね備えるエリートであるかどうかの「踏み絵」としての役割も果たす。” また、”グローバル・特に欧米で無難な話題、そして教養としてワインの知識を身につけ、人と分かち合うこと、共有する事で連帯感と親近感が生まれる。”
これは、同業界のエグゼクティブの方とワイナリーを回る機会を何度かいただいたり、海外(特に欧米系)の方々とお食事をした際に、私自身も感じています。

土地の自然環境を活かし、産地の個性を活かす厳しいルールを持つオールドワールド、特にフランスワイン

私は、アメリカワインからスタートしたので、フランスワインは勉強になった。フランスは法律で、産地後藤にワイン醸造に規定があり全てをクリアしないといけない厳しいルール。そして、著名なボルドーの5大シャトー、その歴史、、ナポレオン3世とか1855年のパリ万博でその格付けが定められた、700~1,000のエントリーで選ばれた4つ、、ロスチャイルド家、、伝統とその格付けの重さを理解。全く違う歴史で、格のつけ方も生産者ではなく畑になっているブルゴーニュ。それぞれの土地や自然の特性をワイン造りに活かそうとして、ブレンドが全く認められていないなど、とても厳しいルール。ボトルの形状もいかり肩のボルドー、なで肩のブルゴーニュ、色々と違う。

自由な発想でワインづくりを行い、時代になった味やスタイルを追求するニューワールド、特に自由の国、経済大国らしいアメリカワイン

まず、なんで、カリフォルニア州が一大産地になっているんだ、と思ったのですが、その答えはゴールドラッシュでヨーロッパ人が集まったが思うように金が採掘できなかった関係で、ワイン造りへ職を変えていったのがスタートのようです。そして、有名なオーパスワンは、ロバート・モンダヴィ x 5大シャトーの一つムートン・ロスチャイルドのジョイントベンチャーで生まれたワイナリー。何度かオーパスワンのワイナリーに足を運んだことがあるが、自分の生まれ年の1978年に誕生したり、もう少し勉強してから行けばよかったと後悔。その他、禁酒法(1920 ~ 1933)の中生き延びた100のワイナリー、「雨が降らないなら振らせる」お国柄。そして、生産量がものすごく少ないが会員制でそれが購入できることがステータスとなるカルトワインの存在など、歴史は浅いが色々と知らないことは多いし、フランスやイタリアなどの欧州とは違う文化でワインが広がったのが良く理解できる。

この本は、大まかなワインの知識や歴史(それもある程度会話が理解できそうなレベル、味の理解までは、まだかかりますが、、、)を得るのにはコンパクトにまとまっていて、個人的には読んでよかったと思っています。特に全くもって疎かったフランス&イタリアワインの事を学ぶことができました。それぞれの地域にある少しいいワインを勉強して飲んで、知識だけでなく今度は味が分かる人間が次のステップですかね。

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