一見そう見えないけど実は美人ってお得な気がするという話。

私は昔、スクールカーストという言葉を使うと最下層のブス扱いされていた。髪も天パで目が悪く、ダサいメタルフレームの眼鏡をかけていたし、体型はぽっちゃりで姿勢も悪かった。

実は声が大きいのだが、昔はぼそぼそ話すしハッキリモノを言わない。
なので学生自分はおとなしい人だと思われていた。
(実際絵を描いてたり、先生の使い走りをしたりしていて大人しかった)

地味な癖に目立つらしく、小中と男子のからかいの標的になったり、女子にいじめを受けたりもしたが、不思議と自己肯定感が思ったより低くならなかったのは、両親が大事に育ててくれたからかもしれない。
(とはいえ身内だから褒めてくれる、可愛がってくれているという考えはあったが、当時は身内でも否定して育ててくる親がいるという事を知らなかったからである)

けしてお金持ちではないけど、愛情たっぷりで育ててくれた両親には感謝している。

ま、それはそれとしてなぜか自己肯定感の高かった私は、自分のことを「実は美人なんだ」と思い込んでいた。

今は本気を出していないだけだという思い込み(ある意味幸せな)は、私をダイエットに走らせ、エステに通わせ、美容院に通わせ、様々な診断を受けさせ、そしてメイクアップのディプロマを取らせた。

コンタクトして気合を入れておしゃれしてメイクを頑張れば「綺麗な人」だと言ってもらえるようになったわけだが、普段は地味でノーメイク&メガネっ子である。

いつも綺麗だと頑張らなきゃいけないし、だからと言って自己肯定感を下げるのも違う。たまに綺麗にして実力を出すくらいがちょうどいいんじゃないかと個人的には思っている。
ブス扱いされるのは癪に障るし、綺麗に越したことは無い。だが、いつもそれを維持するのは手間だし、せっかくの美女というカードが安くなる気もする。
特に40過ぎて「おばちゃん」というカードを切れるようになったら余計にそう思うようになった。

女は常に若くて綺麗でキラキラしていないといけないという呪縛なんて、どうでも良い。
たまに自分の好きなひとにだけ、都合良く綺麗な顔を見せておけばいいんじゃないかな。

という訳で、普段は地味でたまに綺麗になる事を推奨したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?