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アメリカにおける新型コロナウイルスワクチンの効果

米国をはじめワクチン接種が進んでいる国でも患者が増加していますが、ワクチンが効かなくなった?いえいえ、結論を出す前にしっかりデータを吟味する必要があります。

米国の2日前の州別のデータです。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のホームページからとっています。

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上段がワクチン2回接種率、中段がここ1週間の死亡者数、下段がここ1週間の新規感染者数です。わかりやすくするためにモノクロ画像にしています。黒いほど数値が高いと考えてください。上段と中段、下段を比べると、ワクチン接種率の高い州では新規感染者数、死亡者数とも少なく、まるでネガ写真のようになっています。デルタ株を含めた新型コロナに対するワクチンの有効性が示唆されます。

米国ではここ1週間の平均新規感染者が14万人、平均死亡者が800人と深刻な事態ですが、ワクチン接種の地域差、人種差が大きな要因であろうと考えられています。日本より感染者はずっと多いですが、このようなデータは参考になります。米国の状況をみてワクチンはやっぱりダメだなと不安に感じる必要はありません。正確な状況分析なしに結論を急ぐと判断を誤ってしまいます。

おまけですが、ワクチン接種率の分布がレッドステート/ブルーステートの分布とそっくりだと友人が教えてくれました。共和党の方はマスクをしないという傾向もありますし、ワクチンだけの効果ではないかもしれません。政治的背景が感染症に影響するんですね。

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