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【高島プラン】2021年10月8日(金)参加者レポート④

はじめに

「豊かな自然を享受できる土地に移住したい」
ふと思うようになった。
コロナ禍で働く場所を自ら選択するという人がこれまで以上に
増えたこともきっかけになった。移住といっても全く土地勘の無い地域に家族で生活拠点を移すことはリスクが大きいと考え、現在
居住している大阪からある程度距離も近く、馴染みのある地域が良いのではないかと考えた。
豊かな自然を連想したときに一番に琵琶湖が思い浮かんだ。家族でよく遊びに行く滋賀県には親近感があり一度移住の候補地として訪れてみたいと思った。そのような中でSMOUTよりしがワークステイ事務局主催の高島市体験イベントの募集があったため迷わず参加を決めた。知人に高島市出身者がいて、地元では仕事がないと大阪にて就職していたことを思い出し、仕事があるのかという視点でも確認できる良い機会となった。

1社目

高島森林組合 (1)

「高島市森林組合」
自然豊かな高島市において森林の割合は市全体の約7割に及ぶ。
広大な森林をただ伐採して売る、そんな単純な仕事が林業であると思っていた。
しかし実際は伐採して売るという仕事はあくまでも一部であり、主には森林を所有者から預かり管理することがメイン業務であることが分かった。50年後・100年後を見据えて森林を守る仕事はスケールの大きい仕事であると感じた。林業が抱える高い労働災害率、低い生産性という課題にドローンの導入など先端技術を駆使することで解決するスマート林業を進める高島市の林業は明るい未来を感じることができた。実際の現場では林業経験者・林業系の学校卒業者が多いとのことだったが、未経験者にも門戸は開かれているので挑戦するのも良いのではないかと思えた。

2社目

安曇川電子工業 (1)

「安曇川電子工業株式会社」
担当して頂いた経営管理課の岸田さんは高島市出身、京都等で勤務した後、結婚を機に高島市に戻ってきた方。
同社はエアコン・トイレ、ETCやロケットに搭載されているカメラの部品まで幅広く製造する技術力の高いものづくりの会社。より一層会社の規模を広げたい、そのためには人材が必要。現在は約9割の社員が高島市出身だが今後は積極的に移住者を受け入れていきたいとのこと。自社や自社製品のアピールよりもいかに高島市は住み心地が良いのかというテーマについて熱弁して頂けたことに非常に好印象を持てた。高島市は福井県敦賀市・滋賀県内では長浜市・彦根市・守山市・草津市など様々なエリアにアクセスしやすくレジャーや買い物に困らない、子育て環境も整っているという居住者ならではのお話が聞けて有意義な時間を過ごすことができた。

移住経験者の話

〈移住経験者〉
コミュニティスペース「wacca」の田中さん。元々納屋だった建物をリノベーションしてオープンしたとのこと。田中さんは岡山県出身で高島市には縁遠い環境からの生活スタート、約2年間はほぼ引きこもって暮らしていたとのこと。田中さんがおっしゃっていた自ら輪を広げる活動を始めたことで人生が変わったという言葉には地方移住をする上での大切な考えを学ぶことができた。普段はコワーキングスペースとして仕事で訪れる方は少なく、田中さんにパソコンを教えてもらいにくる方が多いということだった。地元の方の数少ない交流の場として活用されている居心地の良い建物。快適に過ごすことができた。

〈移住経験者〉
運転手兼移住コーディネーターの佐野さん。昨年高島市に移住してきた方。前職で勤務をしながら約5年間かけて家族とも話し合いながら移住準備を進めてきたとのこと。満を持しての移住、現在の充実ぶりを垣間見ることができた。
集落に住むということ。集落には集落ごとのルールがあり、そのルールを守りながら、とにかく笑顔で明るく現地の方とコミュニケーションをとること。集落の方に認めてもらうことが豊かな移住生活には欠かせないものであるということ。集落という言葉に馴染みのない私には非常に有益な情報を頂けたことに感謝したい。すべてのイベントが終了して解散場所の安曇川駅に向かう道中で見た夕焼けごしの琵琶湖には一見の価値があった。
自然を心から楽しめるかどうか、また移住した地で何をしたいのかを考えてから行動する。移住する上での大きなポイントになることを教えて頂いた。


最後に


地方ではたらくという選択肢、それはいかに能動的に積極的に行動することができるのかということに尽きると思った。自ら地方に溶け込む努力をする、そしてその努力が実を結んだ時に快適な移住ライフが待っているということを教えて頂いた。今回のプランは一人では気づくことのできない学びがあった。実行者の渕田さんをはじめ関係者のみなさまに感謝したい。

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