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旧町名曲尺手町 風景印と記念碑

 茨城県水戸市にある水戸本町みとほんちょう郵便局の風景印には旧町名曲尺手町かぎのてちょうと書かれた標柱が描かれています。「旧町名標示柱」という水戸市の施策によるものです。

水戸の旧町名

 水戸市では住居表示法により失われた旧町名を石碑として残しています。市によると、「旧町名標示柱」というもので、1986年から4年間かけて市内107箇所に設置したそうです。

昭和37年に国によって施行された「住居表示法」による住居表示の実施に伴い、昭和41年から55年にかけて町名の改称、統合整理がなされ、江戸時代からのものなど164の町名が失われました。
しかし、旧町名は生活などに密着したものが多く、効率化の時代の流れの中で忘れ去られていくことは惜しいと考え、歴史を伝える「旧町名標示柱」を設置するという形で、半永久的に残すこととなりました。

水戸市ウェブサイト
https://www.city.mito.lg.jp/page/3891.html

 この標柱はすべてネットで写真を見ることができます。風景印にある曲尺手町の情報は以下のサイトです。


記念碑の地図

 この碑は水戸本町郵便局の前にあります。だから風景印のデザインに採用されたんですね。


碑文

旧町名曲尺手町

昭和五十五年一月 曲尺手町 町名廃止
昭和六十三年二月 設置 水戸市

藩政初期の寛永二年(一六二五)ころに開かれた町の一部で、直角に曲っている道路が曲尺の角に似ていることから曲尺手(カネノテ)町と呼ばれた。のちに「カギノテ」と呼びならわされた。

水戸本町郵便局

 風景印は郵便局で押してもらえる絵入りの特別な消印で、色は赤茶色です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらえます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらえます。その場合、差し出さずに持ち帰ることができます。
 風景印は2002年(平成14年)5月15日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業です。

だるまは本町の「だるま市」にちなむものです。

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