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志賀島第4号歌碑 風景印と記念碑

 福岡県福岡市にある志賀島しかのしま郵便局の風景印には万葉歌碑が描かれています。志賀島にはたくさんの万葉歌碑があり、風景印に描かれているのは「第4号歌碑」です。

志賀島

 志賀島は九州と砂嘴さしで繋がっている陸繋島で、海上交通の要衝でした。

 1784年(天明4年)に発見された金印「漢委奴国王印 (かんのわのなのこくおういん) 」は国宝として有名で、その印影も風景印に描かれています。

 志賀島は日本最古の歌集である万葉集に取り上げられたものが23首あると言われております。

 当時の志賀島町は明治100年に合わせて10基の万葉歌碑を建てました。第1号は1969年(昭和44年)から風景印になった第4号歌碑(1971年3月)までは志賀島町により建てられましたが、残りの6基は合併後の福岡市により1976年までに造られました。

 志賀島万葉歌碑については以下の案内書(PDF)が参考になります。

志賀島・西戸崎 歴史ガイドマップ
http://sanpokai.tank.jp/pdf/sikanosimasaitozaki.pdf

記念碑の地図

志賀島の潮見公園内展望台にあります。

碑文

 天平8年(736)の遣新羅使一行が、途中筑紫館に滞在しているときに詠んだ歌だそうです。
 国歌大観による番号は第3664番。

志賀の浦に漁する海人明けくれば
浦み漕ぐらしかじの音きこゆ

志賀島郵便局

 風景印は郵便窓口で郵便物を差し出す時に押してもらえる赤茶色の絵入りの消印です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらうことができます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらって差し出さずに持ち帰る(記念押印)こともできます。

 風景印は1985年(昭和60年)6月1日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業です。


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