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句碑の里 風景印と記念碑

 山梨県身延町みのぶちょうにある切石きりいし郵便局の風景印には「句碑の里の碑」が描かれています。「何それ」と普通は思いませんでしょうか。

 句碑の里の始まりは1988年の地元の町おこしグループ「逆手塾」が開いたイベントに始まったそうです。九代目入船亭扇橋いりふねてい せんきょう(1931-2015)さんを招いた落語会のお礼として桑の実のジャムを送ったところ、「桑の実やむかしの話きいてをり」というお礼の俳句が送られてきたため、この句碑を富士見山中腹の久成くなり地区の町道脇に建てました。これをきっかけに全国からも俳句を送ってもらい石碑を建てる試みを始めたそうです。

 数は1200基以上とのことです。


 山梨放送の「句碑の里の千本桜」(音声のリンクを掲載しておきます)

https://www.ybs.jp/radio/y-index/audio/20150410index01.mp3


記念碑の地図

 句碑の里は身延町役場から4キロメートルほど入ったところ、道路脇に石碑が並んでいます。風景印にあるような「句碑の里」と書かれた碑はないようです。


動画


切石郵便局

 風景印は郵便窓口で郵便物を差し出す時に押してもらえる赤茶色の絵入りの消印です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらうことができます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらって差し出さずに持ち帰る(記念押印)こともできます。

 風景印は1989年(平成元年)8月31日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業です。句碑の里がスタートしたのが1988年ですから、当時の地元の盛り上がりぶりがうかがえます。


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