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noteを始めたキッカケ

1年半くらい前、従業員の中で唯一のインテリ派のT君に、こんなことを言われた。
「社長、”山の上のパン屋”って知ってます?」
「いや、知らないな…」
「この記事読んでみてもらえばわかると思うんですけど、この人、社長に似てますよ。」
「ん?どゆこと??」
「考えてることとかやってること、経営者として目指してることとかが、ソックリなんですよ!」
「へぇ~、そうなんだ…」
で、実際に読んでみたら、なるほど…確かに。
ただ、自分よりもずーっと先の上の方を行ってるけど、方向性とか感性は似ているかも。

衝撃と親近感

その記事っていうのがnoteで書かれた、
平田はるかさんの『山の上のパン屋に人が集まるわけ』だった。

この記事を読んだとき、衝撃を受けた。
業種は全く違うけど、自分が経営者として目指してきたもの、漠然としたイメージしか持てていなかったことを、現実的に実行に移して運営している人がいる!
しかも、この”山の上のパン屋”は、ウチの会社から車で30分くらいの所にあって、そのすぐ近くの工場に工事で何度も行っていたのもあって、妙に親近感を抱いてしまった。
「どんな人なんだろ?一度、直接会って話してみたいな…」
そんなことを思いつつも、少し月日が経った。

わざわざ?

年末が近づいたある日、会社のカレンダー配りで取引先を回る時に、例の近くの工場にも行くので、店に寄ってみることにした。

「ふむふむ…」と店の中を一通り見て回ったけど、平田さんらしき人の姿は見えない。
みんな忙しそうに仕事していたのもあって、わざわざ呼び出してもらうのも気が引けて、初心者オススメのパンの詰め合わせみたいなものと”わざわざの働きかた”という本を買って、店を出た。

普段、進んでパンを食べない自分にとっては、その味が良いのか悪いのかも判断できなかったけど、noteの記事や店で働く人達の雰囲気、本につづられた内容に触れて、作り手の思いの重要性に改めて気づくことができた。
そして、今の時代の作り手にとって、もの作りにかける情熱を伝えることの価値について、深く考えさせられる大きなキッカケになった。

伝わり方の変化

作り手の思いを伝える取り組み自体は、元々会社ホームページ内でやってきてはいた。
地域に根差した専門職の土建屋には珍しい、内容盛りだくさんのホームページを作って、そこで情熱が伝わるような記事を書くことで。
そしてその反応として、受注増や求人増という結果にも繋がってはいた。
ただ、続けていくうちに、色んな所でズレが生じてきている感覚も、日に日に強くなっていた。

5年前にホームページを公開した時と今を比べると、企業のホームページに求められる情報の質も違う。
一番大きな違いは、スマホの普及による影響。
そのことで、インターネットの利用のし方がガラリと変わった。
極端な言い方をすれば、世界との関わり方そのものが変わったような感覚さえある。

意識の変化

初めて平田さんのnoteの記事に出会った時、SNSやnoteのようなツールを使った情報発信や、世界とのつながり方を考え直す良いタイミングだと思った。
会社のホームページ内のブログという狭い世界で、何を語っても、ものすごく限られた人にしか届かない。
そういう限界を感じていたものの、広く開かれた場所で語ることへの恐怖心みたいなものもあって、やれずにいた。

今回、noteを始めてみようと思ったのは、時代遅れになった会社ホームページの更新のタイミングが近くなって、改めてWEB関連システムの再構築の必要性に迫られたことも一つの要因としてある。
でもそれ以上に、単なる一経営者としての情報発信の限界を感じたことが大きい。

経営者としてだけじゃなく、40年の人生経験の中で気づき、学んできたことを広く伝えたい。
この5年でそういう風に意識が変わってきた。

noteがちょうどいい?

自分が本当に伝えたいことは、会社ホームページで語るには、ある意味場違いで、事業内容とかけ離れているものも多い。
「だったら、完全に分離してしまった方がいいんじゃなぃ?」
そう思った時に、当時は尻込みして手を出さなかったnoteのことを思い出した。

自分が伝えようとしてることの内容や伝え方が、そのフォーマットや受け取る側のスタンスを考えた時に、他のブログサービスやメジャーなSNSよりも、noteの方がしっくり来る気がした。

SNSやブログって、つながりを感じられる反面、何かを伝えようとすると、押しつけがましくなってしまう。
個人的な感想ではあるけど、そんな印象が強い。
軽めの情報ならいいんだけど、自分に関係ない通知や告知は本当にウザイ。
かく言う自分も、そういう失敗をいっぱいしてきましたが…

noteでやりたいこと

現状、みんながnoteをどんな風に使ってるかは、いまいちイメージし切れてない。
ただ、ちょっとややこしい問題や考察をカバーできるフォーマットのような気がしてるので、とりあえず色々と書いてみようと思ってます。

メインテーマは、「価値ある気づきのシェア」です。

今までは、コンプライアンス的な問題や保身のために、書くことを避けてきたようなことも、ここでは書いていこうと思っています。
なので、どうかお手柔らかに。

あと、平田さんにはいつか直接会って、色々話を聞いてみたいですね…☆

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