中小企業診断士を独学してみて思ったこと(2次試験・テキスト編)
前回は1次試験の勉強方法とテキストについて書いた。
今回は2次試験について書いてみる。
とはいっても2次試験ではあれやこれやテキストを買ったわけではなく、使ったテキストも限られているので、どちらかというと勉強方法や、押さえておきたいポイントがメインになると思う。
急がれる方はいきなりまとめを見ていただいて何も問題ありません。
使った教材
僕が最初に中小企業診断士を受験したのは令和3年度の試験で、1次試験は全体的には420点を上回ったけれども、中小企業経営・中小企業政策がまさかの足切り(38点)で絶望の淵にいたところ、設問不備ということで受験者全員正解の措置になり一発逆転合格になった経緯がある。
試験が終わった次の日に自己採点をしたが、そんな調子だったので2次試験対策なんてもちろんしておらず、勉強方法についてもまるで調べていなかった。
確か旧twitterで「この設問成立してないから全員正解措置になるんじゃ?」という噂が流れていたので、不正解のままなら来年の1次試験に活かせるし、正解になるなら2次試験のとっかかりとしてってことでSTUDYingの受講をこんなタイミングで申し込んだのを覚えている。
STUDYing
僕が変なタイミングで受講したばかりにSTUDYingをフル活用できず、なんならSTUDYingの方に申し訳ないくらいなんだけど、一応1次試験の講義も見たが1次試験編で書いた「企業経営理論に出てくる、名前こそ違うけど似たようなことを言いたい理論」の下りは、このSTUDYingで腑に落ちた。
だから、自信がなかったり、多年度受験による学習環境が変わることが気にならないのであれば最初からSTUDYingを利用するのもいいと思う。
では2次試験対策としてはどうだったかというと、僕には合わなかった。
STUDYingは解答する上での勘所はどこなのか整理していき答えを導くスタイルだ。
けれど、僕が情報収集で見たYoutubeの2次試験解答解説や、ネットでの解説は、ふぞろいな合格答案との親和性が高くていまいちしっくりこなかった。
また、後述する参考にする答案が一つというところも合わなかった理由の一つである。
ふぞろいな合格答案
令和3年度試験はSTUDYingでの学習がメインで、かつ初めての受験だったので地に足がついていない感じが否めず結局B判定で不合格。
勉強方法を一度再検討する必要があると思ったので、ネット等で調べてふぞろいな合格答案を買うことにした。
買ったテキストは下記の通り。
合格答案10年データブックは過去10年を超える合格答案について記載がありかなり良かった。
そこから漏れている年度の答案分析で足りない年度を補って、不合格だった最新版を合格答案を買うことで、足りない論点はどこだったのかを改めて学習した。
あと、令和3年度は自信があった事例IVが、揮わなかったこともあったのでこちらも購入した。
ふぞろいは学習の要だったのでオススメなんて言葉で片付けられないし、30日完成もより2次試験に近い形式で勉強することができたので、どちらも購入して本当に良かった。
STUDYingやTAC2次試験過去問題集はなぜ合わなかったのか
また、こちらのテキストも買っていた。
こちらは過去5年分の2次試験の事例I~IVについて、与件文内の根拠となる文章の解説、合格答案の作成の経緯などについて書かれている。
だけど、僕にはこの「参考答案が一つ書かれているスタイル」はどうも合わなかった。
STUDYingをはじめとする通信講座・予備校でも同じように参考答案が書かれていると思う。
だけど、果たしてその参考答案がどこまで正しいのか、自身の解答がどこまでズレているのか、判断しにくい。
2次試験は確固たる正解がないことで有名である。
例えば、自身は「外国人観光客をターゲットにした施策」を主軸に据えたが予備校等の参考答案は「既存顧客への高付加価値訴求施策」が主軸だった時、果たしてこれは正しかったのか間違いだったのか分からなくなる。
実際、ふぞろいで見たら配点は一番高いわけではなかったけれど的外れではなかったことが何回かあった。
自身の間違いに気付けるならいいけれど、中小企業診断士2次試験って設問2と設問3で似ているようなことを問われていて、どっちにどれを書けばいいか悩むことって結構あった。
だから僕は、2次試験対策にはまずふぞろいをメインにして、キーワードの抜き出し方、作成プロセスなどに不安があれば予備校や通信講座を活用するのがいいと思う。
まとめ
ということで個人的に2次試験対策には、各年度のふぞろいな合格答案or答案分析があれば十分だと思っている。
自身の勉強方法は主に過去問をA4で印刷して試験時間と同じ時間で記入。
ふぞろいを読んで記入した論点がズレていないか、記入ワードに対して加点していき何点だったかを測る方法で勉強した。
AASさんのページで解答用紙をA4で印刷できるので、そこに解答を記入していった。
本番の解答用紙はA4ではなくA3用紙で配られるし、与件文もA4ではなくB5サイズなので本番と違うことを割り切るか、B5に慣れておくかは自分の性格と相談した方がいい。
また、想像以上に滲む。
与件文へのマーカーを使った際に、あまりに滲んで驚いたくらい。
なんか想像以上に長くなっちゃった。
テキスト編と解答編で分けようと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?