見出し画像

教育と改革(小泉純一郎、竹中平蔵、橋本龍太郎、本田宗一郎)

2020年7月24日

最近メディアでは、貧乏の美徳なんて言ってるの?
昔々「名もなく貧しく美しく」って映画があったみたいだけど、1961年だよ、あれは。。
俺は幼少期シングルマザー家庭で貧乏の辛さを味わった。貧乏なんて美徳でもなんでもない。

皆でどうやったら、もっと豊かで幸せな生活を送れるようになるのかってことを考えなきゃいけないのに。。
それが社会の進歩と発展ということなのに。。
嫌になっちゃうなあ。。

貧乏で一番辛いのは子供に満足な教育を受けさせられないことだ。それによって貧乏が次の世代に連鎖してしまう。それは個人でも国でも同じことだ。だから個人でも国でも貧乏から抜け出そうとしたら、まず他を削っても教育に金を使わなければならない。

日本には「米百俵の精神」という言葉がある。幕末の長岡藩で財政がひっ迫した時に、家臣の武士たちに渡す報酬を削って、次世代を担う子供たちの教育に金を回したという話だ。

(参考)
「米百俵の精神」
https://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/cate12/kome100/kome100.html

ユダヤの格言は「金は奪われることはあっても教育は奪われない」だ。
ユダヤ人はヨーロッパの国々で迫害に耐えながら2000年間、ユダヤ民族として生き続けてきた。それが出来たのは、ユダヤ人が金儲けに一生懸命で、その金を教育に使ってきたからだ。

(参考)
「イスラエル建国と中東問題」
https://note.com/shig_matsuoka/n/nc5c63e6f71d9/edit

しかしながら、日本の今の教育は目を覆うばかりの酷さだ。。これでは日本に明るい未来など訪れようはずがない。。

(参考)
「若者の保守化と教育」
https://note.com/shig_matsuoka/n/n567e3adeac62

先進国クラブと言われるOECD加盟国35カ国の中で、日本の公的教育支出の割合は最下位だ。

(参考)
「教育への公的支出、日本は35か国中最下位」
https://resemom.jp/article/2019/09/11/52413.html

金融危機で日本中がパニック起こしそうになってた2001年に首相に就任した小泉純一郎(首相在任期間2001年4月 - 2006年9月)も、所信表明演説で米百俵の話をした。

(参考)
「小泉首相の所信表明演説(米百俵の引用)」
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jigenji/koizumi.htm

そして竹中平蔵とのコンビで自民党の守旧派を蹴散らしながら改革断行して、奇跡的に経済を立て直した。でも2006年、絶対続投だと思ってた国民の期待をしり目にあっさり首相を辞めてしまった。あのまま改革進めておけばなあ。。今こんなになってないのに。。後引き継いだのが安倍晋三だもんなあ。。

今は日本を悪くした戦犯は、小泉純一郎と竹中平蔵ってことになっちゃってるけど、俺に言わせれば、現政権と電通と保守論客たちとネトウヨが流す、デタラメに国民が騙されてるだけ。本当に馬鹿な国民だよ

(参考)
「小泉純一郎と竹中平蔵の功罪」
https://note.com/shig_matsuoka/n/nccc8043754c7

まあとにかく、安倍晋三と教育ほど遠いものはない。親父も東大生の超エリート家庭に生まれて、小学生の時から後に警視庁の幹部候補に出世するほど優秀な東大生の平沢勝栄を家庭教師につけてもらいながら、勉強全くしないで遊びほうけてたクズ学生だったんだからね。。

俺から見ると日本はこの30年間、何も変わってないですね。変わらないって、つまり時代の流れに取り残されて、世界からおいてけぼりになってるってことですね。その中にあっては、小泉と竹中はずいぶん改革を行いました。でも改革って、痛い思いをする人が多いから、逆風が凄いんですよ。それで小泉も疲れちゃったんでしょうね。

今朝見たYoutubeですけど、スウェーデンではキャッシュレス化が進んでて、もう現金を使う場面は99.9%くらい無いそうです。でもスウェーデンの日本大使館だけは今も現金しか使えないそうです。凄まじい時代遅れ感ですよねー。

(参考)
「キャッシュレス社会スウェーデンで唯一現金のみ!しかも釣り銭無しを要求してくる場所とは!?」
https://youtu.be/VRIe7xf0SSg

橋本龍太郎も1996年に改革やろうとしたんですけど、バブル崩壊後の不景気対策で改革できなかったんですよね。

ーーーー
「ですが、彼らは非正規労働者を大量に生み出して、貧困層を作り出した張本人です。」

(Shig)
竹中平蔵がやった派遣労働法改正の目的は、不景気と金融危機で収益悪化に苦しんでた企業の人件費を下げて企業を楽にしてやることと、雇用の流動性を高めて、日本の労働市場を欧米のようにしようとしたんですよね。

当時竹中が言っていたことは、労働者全員が派遣労働者のような契約社員になればいいということでした。それはまさに欧米の一般的な労働市場と同じなんですよね。
欧米では労働者の権利がしっかり守られてる一方、会社側はいつでも好きなときに労働者を首に出来るんです。マネージャークラスの管理職にも解雇権があるくらいです。
これは労働者にとっては、雇用が安定しないっていうネガティブな面がある反面、労働市場が活発になるから、新しい仕事も見つけやすいのです。
古い業界から新しい業界への人の移動も起こりやすいから、産業及び社会の新陳代謝が早くなる。

当時の私が竹中の改革に期待したのは、「会社に忠誠を誓う」みたいなおかしな日本社会の風潮がなくなって、欧米のように企業と労働者が対等の関係になることでした。

でも、小泉の突然の退陣で、改革は中途半端になっちゃうし、後継いだ安倍晋三と麻生太郎は、日本の馬鹿息子の代表選手のような奴らで、改革と教育に最も遠い人間ですからね。安倍と麻生が仲いいのよく分かりますよ。やっぱり馬鹿は馬鹿どうしでつるみたがりますからねー。
ついでに言うと、自民党の影の番長の森喜朗も、安倍と麻生に輪をかけた馬鹿です。現在の日本のトップは馬鹿の吹き溜まりです。

ーーーー
2020年6月22日
wikiより抜粋
「1997年4月1日、村山内閣で内定していた消費税等の税率引き上げと地方消費税の導入(4%→地方消費税1%を合わせて5%)を橋本龍太郎内閣が実施。
2年後の1999年度には、1997年度比で、所得税収と法人税収の合計額が6兆5千億もの税収減にとなったと指摘し、消費増税の効果が「たちまち吹っ飛んで現在に至る」と評している。さらに、「橋本元首相は財務省官僚の言いなりになった事を、亡くなる間際まで悔いていたと聞く。」と述べている。
2001年自由民主党総裁選挙に出馬した際も、橋本が自身の公式ホームページにて、財政再建を急ぐあまり経済の実態を十分に把握しないまま消費税増税に踏み切り、結果として不況に陥らせたことを謝罪している。」

俺は歴代の首相の中では、小泉純一郎と並んで橋本龍太郎が好きだ。2人とも財政再建と構造改革に真剣に取り組もうとした総理大臣だからだ。
wikiにもあるように、財政再建を目指した1997年の消費増税がその後の失われた20年であるとの説が一般的である。

しかしあの頃から活字中毒で政治フリークだった前妻と一緒に世の中の流れをつぶさに見てきた俺は全く違う意見を持っている。
俺の意見はこうだ。
1997年の消費増税後の不景気は、バブルの後遺症が不景気や金融危機として顕在化してきた時期とたまたま重なっただけである。

その後の失われた20年の言い訳と、財政再建の必要性から目を背け政府債務の野放図な増大を正当化させるために消費増税と過去の人間をスケープゴートにしているだけである。現在の日本の凋落の真の原因は、構造改革を怠った結果、あらゆる社会システムが時代遅れの制度疲労を起こしていることである。

加えて不景気対策や社会保障の維持を口実に毎年30兆円の赤字国債を発行してばらまき財政を続けた結果、国民全員がエサを欲しがる家畜のように無能な人間になってしまったからである。

過去を美化してヒロイズムに酔うのは俺の趣味ではないが、土光敏夫や本田宗一郎らの奇跡の戦後復興とその後の経済的繁栄をリードした戦後レジェンドたちは、次世代の日本を憂い、今から30年前に財政再建の必要性を説いていた。

(参考)
本田宗一郎「このままでは国が機能しなくなる」 "日本の借金"を30年前から案じていた偉人の言葉
https://logmi.jp/business/articles/33830

本田宗一郎講演ノーカット『行政改革』
https://www.youtube.com/watch?v=8gXajczE5sw&feature=youtu.be

本田宗一郎講演『行政改革』より
25:15 今世の中で1番問題なのは教育であります。子供がテストで100点とれば親は子供をほめるでしょう。でもそれは覚えているだけ。答案用紙が書けるだけ。覚えているだけならコンピューターの方がはるかに優秀です。明治初年に文部省と帝大が出来た時には、、。

ーーーー
2020年6月20日
「米百票の精神」の言葉どおり、長引く低迷期から抜け出す糸口さえ見つけられない現代日本がまず取り組むべきは教育改革だと思います。現在の教育は「①全体主義的社会にうまく適合する従順な子羊を量産すること」と、「②既得権益を持つ権力者たちが、偏差値準に並べられた学生のうちから、自分たちに都合の良いレベルの学生を選別しやすくする」という2つの邪(よこしま)な目的にのみ向かっています。
そしてこの民主主義社会の中で本来教育に求められる「個人の能力を開発し伸ばすことで個人が社会の中で自立し幸福に生きられるようにし、それによって社会全体の繁栄を目指す」という目的から遠くかけ離れたものになっています。
1996年の第2次橋本龍太郎内閣では、行政、財政、経済、金融、社会保障改革と共に教育改革の実行が宣言されたのですが、バブル崩壊後の不景気対策に集中するために、改革は見送られたのでした。その後25年間教育改革(その他分野の改革も含めですが)は忘れられてきたのでした。