見出し画像

若者の保守化と教育

2020年6月5日

冗談ではなく、私は日本1の夜遊び人を自認していて(遊びに使った金額も凄いが、使った時間の方が凄い笑)、この1年で数百人の女性と会って話をしてきた。
そこで驚いたのは、まず最近の若者の貧しさであるが、同時に彼女らの保守化傾向にも驚いた。具体的に言えば以下のようなことである。

・組織や権力に決して逆らわない。従順である。
・現状を変えることを嫌う。既存の秩序、価値観を守る。冒険をしない。
・夢を見ない/語らない
・自己評価が低く、諦めが早い。自分の能力や人生にすら諦めを持っている。
・同年代、同姓、同質の仲間とばかりつるみたがる。これは年寄りのひがみかな?でも俺は夜間の大学行ってたから、社会人から学生に戻ってきた人、校長先生リタイアして学生になった人とかが音楽サークルの部室に遊びに来たりするような環境だったんだよね(俺は授業にはあんまり出なかった)。それで結構女子学生はオジサンたちと仲良かったりしたんだよなー。あー懐かしい。歳離れてても気が合う人とかいたんだけどね。まあこれは我々年寄り側の問題かもな。
でも俺は性格悪いから、つい意地悪な見方しちゃうんだけどさ、最近の若い子たちって、あまりに仲良しクラブっていうか、もっと言っちゃうと海の中の小さい魚が群れ作ってるイメージがあるんだよねー。もっと言いたいこと言い合ったり、ケンカしたりしてもいいんじゃないかなー。。
・等々

言い方は悪いが、権力者に都合の良い奴隷化、家畜化が進んだという感じだ。
私はこれらの若者の保守化傾向の強まりは、日本の経済的衰退がもたらした彼女らの貧困と将来不安が原因だと思っていた。もちろんそれも大きな要因の1つには違いない。

しかしこの塾の先生が書いたブログ(注1)や時々流れてくる、今の子供達が受けている教育内容を見ると、もう1つの原因も分かってきた。
それは我々の時代と比べて今の子供たちは明らかに全体主義的で保守色の強い教育を受けているということ。それの目指すところは、権力者に都合の良い従順な羊を量産することだ。

(注1)学校で中学1年生に教えるアルファベットの書き順やフォーマットが細かく決められており、生徒にはそれを正確にトレースすることが求められるという内容 https://ameblo.jp/hitomi-nakahashi/entry-12376123961.html

細かく厳密に設定された無意味なルールに忠実に従わせ、繰り返し反復練習させる。
ルールの意味を考えさせない。
疑問、批判意見を持たせない。
自らの頭で考えることよりも、決められたルール、指示に従うことが最大の美徳であるということを骨の髄まで染み込ませる。。

組織も国も結局は人材だ。
このような教育によって生み出された人間で構成される国が発展、進歩しないで、停滞という後退を続けて行くのは当然である。そんな現実にも気付かされたのである。

ーー
(2020年6月10日)
俺は全く間違ったことを書いてしまったかもしれない。先に書いた保守化傾向は、若い人だけに限ったことではないようだ。現在、全世代にわたって保守化傾向が強く見られることに、愚かにも先ほど思い至った次第だ。
もともと若い人をディスろうという意図はなかったのだが、結果的に若者を悪者にするような内容になってしまった。お詫び申し上げる。

ーー

『すごく分かります。例えばお金の為にキャバで働く若い子たちはかなり保守化傾向にありますよね。これ、ずっと何故か理解できない部分があります。貧困と保守がセットになる。今のままでいい、という子が多い気がします。』

そうなんですよねー。バブル世代の我々とはかなり違います。今の若い人に怒られそうですが、我々の関心事は恋愛と遊びだった。そして皆、組織や権威に絶対服従なんかしない、そんなのカッコ悪いぜ、みたいなノリがありました。楽天的で元気だった。。
ちなみに我々の前の世代は、アグレッシブでさらに元気。とにかくケンカっ早い人間が多かったイメージがあります(生まれ育ったのが、北九州小倉→川崎というせいもあるかも。どちらもガラの悪さで全国的に有名😅)。昔の大人は怖かったなあ。でも弱い者とか小さい者に対して優しいところもあった。なつかしいなあ。あの人たちにもう一度会いたいよ。おっかなくて、優しいおっちゃんたちに。。

『きっとその辺りは団塊世代になるのでしょうか?まだ日本に夢を見ることができたんですよね。結婚して、子供がいてマイホーム。頑張ればその分は評価される時代だったんですよね。今でもその世代の方々はお元気ですし、ちょっと怖い所も残ってますよね。』

私が懐かしがっているのは、団塊の世代の前の人達ですね。戦前戦中教育を受けた人たち(現在の年齢で言うと80才以上)です。
私の印象では、団塊世代(現代の年齢で言うと70才くらい)と我々バブル世代の性格や行動パターンはだいたい同じですね。
違うのは、団塊世代の方が恵まれていたということ。

つづきは
「ジェネレーションギャップと日本の凋落」
https://note.com/shig_matsuoka/n/nbfb111ecd102


ーー
2020年6月8日追記

「今は公共の教育がより酷くなってしまっているので、親が自衛しないとヤバいですね。アメリカンスクール通わせるとか、自宅で思考する訓練とか。
じゃないとロボット人間になってしまい、その結果将来貧困確定。。。」

出来れば海外留学ですかねー。
ある中国人の友人の父親は毛沢東が行った悪名高き文革で医師免許を剥奪され、地方での強制労働に従事させられるなどのひどい目に会いました。その経験から中国共産党を信用せず、友人を含めた自分の子供全員を海外で学ばせ、海外で仕事を見つけ生活拠点を置くように教育しました。
友人は中国の大学を卒業した後、日本の国立大学の大学院に留学しました。生活費と学費は自身のアルバイトと、中国で大学の同級生だった彼の奥さんのフルタイムの仕事から捻出しました。卒業後、彼はアメリカ、シリコンバレーに仕事を見つけ、奥さんと一緒に移り住みました。奥さんはあちらの大学院で勉強を始めました。私が彼と知り合ったのはこの頃です。

中国籍を持つ彼がアメリカの永住権を取るのは大変だったのですが、それも何とか取得することが出来ました。奥さんは卒業後コンピューターセキュリティの専門家として働き始めました。

彼は何度か転職を繰り返した後、現在はGAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon )の1つでエンジニアとして働いています。子供も2人出来て、両親をあちらに呼び寄せて、カリフォルニアの明るい太陽の下で幸せに暮らしています。