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日本の移民比率と、豊かさ・幸福度との関係

2020年6月24日


「は?何この人! 自分を何様だと思ってんの?」


日本の移民比率は1.8%で199カ国中137番目という低さです。一般的に経済が繁栄している先進国の移民比率は高くなり、逆に発展途上国の移民比率は低くなります。
これは先進国の方が、
①人権意識が高く難民の受け入れに寛容であること、
②社会の発展のためには多様性と国際化が不可欠であるとの認識が強いこと、
③単純労働の担い手を欲していること、
が主な理由でしょう。

以下は「移民比率」と「1人当たりGDP」「幸福度」の関係性を知るために、世界統計から約50カ国(先進国クラブと言われるOECD加盟国を中心に主要な国を抽出しました)のデータを抜き出しグラフ化と相関係数を求めたものです。

相関係数0.80、0.73という数値は、統計や数学の世界では「強い相関あり」とみなされます。国の「移民比率」が、豊かさの指標である「1人あたりGDP」と国民の「幸福度」と強く関係しているという事実を日本国民はよく認識するべきでしょう。

国の豊かさと幸福度に非常に相関が高い移民比率以外の項目は、男女平等度と報道の自由度です。日本の男女平等度は、153ヶ国中121位という低さです。報道の自由度は180ヶ国66位でこちらも決して高いとは言えません。

以下は主要国の「1人当たりGDP」、「幸福度」、「移民比率」、「男女平等度」、「報道の自由度」の世界ランク(順位)を抜き出した表です。
右端の列は「移民/男女/報道の3つのランク(順位)の平均」です。

1を最高位に数字が少ない方が多い/高いというポジティブな意味になります。

後述しますが、私は「移民/男女/報道の3つのランク(順位)の平均」は、その国の民主化度を測る指標だと思っています。それからすると、日本の民主化度の世界ランクは108位。中国の161位よりは上であるものの、ロシアの101位より下です。


先ほど先進国の移民比率の高さの理由の1つとして、先進国が単純労働の担い手を欲しがっていると述べました。これは先進国で生活してみればすぐに分かることで、例えばタクシードライバー、家事の手伝い、ベビーシッター、清掃業務、ファーストフードの店員などに従事している者の多くはマイノリティや移民です。労働搾取だという批判もあるかもしれません。
しかし別の側面から見れば国全体の豊かさを向上するためには、効率と生産性を上げる必要があります。そのためにはより多くの国民が付加価値と賃金の高い頭脳労働に従事すべきで、そうなれば単純労働の新たな担い手が必要となります。
また幸福でゆとりのある生活をするためには、家事手伝いやベビーシッターなどを低賃金で行ってくれる存在が必要です。
日本もいい加減に善悪や好き嫌いの二元論から卒業して、論理的、合理的な見地から移民政策を議論すべきだと考えます

どれ程「豊かになりたい、幸せになりたい」と呟いても、いくらそれらを阻害している原因について根拠のないことを言っても、豊かになる/幸福になる、論理的かつ合理的に正しい施策を講じない限りは、願望が現実化することは永久にないでしょう。

移民比率は寛容さと多様性を現すものと考えられます。男女平等度は他の全てにおいての平等度の現れであり、同様に報道の自由度は自由さの現れと言えるでしょう。
寛容さ、多様性、平等度、自由度が高い国、つまり民主主義が正しく発展している国が、豊かさと国民の幸福を実現しているということです。
例外は中東の産油国と、特殊事情を持つほんの少数の国だけです。

韓国は豊かさ、幸福度、民主化度を測る世界ランキングでは非常に日本に近い順位にいます。しかし男女平等度の順位は日本より低いところからここ数年毎年上昇を続け、2019年に日本を追い越しました。民主化が進んでいることの現れでしょう。そして1人あたりGDPも日本を追い越しそうなほど(すでに追い越しているという声もあります)、目覚ましい経済発展を続けています。幸福度でも日本を追い越しました。
ここでも民主主義の発展と豊かさと幸福度との高い相関を見ることが出来ます。

つまり

日本が豊かさと幸福を求めるならば、寛容さ、多様性、平等度、自由度が高い、本当の民主主義国家に生まれ変わる必要があります


現政権やウヨたちの言行は、日本を貧しさと不幸という逆の方向に向かわせています。
彼らにこの言葉を送ります。
馬鹿は死ななきゃ治らない。。

現政権には選挙に勝つという目的があり、ウヨを直接的に主導する保守論客達にも知名度を上げる、小金稼ぎをするという目的があります。
しかしウヨたちの差別、ヘイトの先にあるものは何でしょうか。大日本帝国の復活でしょうか。しかし国内に日本のファシズム回帰の監視警察である駐留米軍と隣国に中国人という超軍事大国を持つ日本のファシズム回帰が不可能であることは、さすがの現政権も保守論客たちも分かっています。

彼らに踊らされて調子付くウヨらの向かう先はさらなる貧困と不幸です。

貧困と不幸から一瞬でも逃れたいと、ネットで差別発言とヘイトに勤しむウヨたちは、自分で自分の首を締めている無能で品性下劣なハエの集まりです。

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2020年7月19日

私は国の民主化度をはかる世界統計データとして、男女平等度、移民比率、報道の自由度に着目しています。

男女平等度はその国の社会全般の平等度の現れであり、移民比率は寛容さと多様性を現れ、報道の自由度は社会全般の自由度の現れと考えるからです。

この3つの項目の世界ランキングを日本と韓国で比較してみると、

男女平等度:日本121位、韓国108位
移民比率:日本137位、韓国126位
報道の自由度:66位、42位

※1を最高位に数字が少ない方が多い/高いというポジティブな意味になります。

となり3つの項目全てにおいて、日本よりも韓国の方が民主化度が進んでいることが分かります。男女平等度は、2018年は日本の方が上位にいましたが、2019年に韓国に逆転されました。これは添付画像にある幸福度のランキングも同じです。韓国が最近急速に民主化度を高めていることが分かります。

日本も見習わなきゃいけないですけどね。まあしばらくは無理かなあ。どうぞお先に行ってください(笑)。