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日本の英語教育(その2)

2020年8月26日

現在の日本の経済的低迷の原因は、ソフトウェア、インターネット、スマホ、SNS、AIなどのグローバルビジネスの主要産業において、日本の競争力が低いからです。そして日本人の英語のスキルが低いことが競争力の低さの大きな要因であることは間違いありません。英語の得意なインド人が世界中のIT企業で技術者として活躍していることを考えればそのことが理解できるでしょう。

英語は習得すれば、それだけでメシが食えるというものではありません。英語は専門的なスキルをグローバルビジネスで生かすための基本的なコミュニケーションスキルです。日本語を読み書き話し聞くということがローカルビジネスにおいての必須スキルであるのと同じです。

語学を学ぶのに適しているのは、12才までと言われています。そのため他国では小学校から実践的な英語をかなり力を入れて学ばせているようです。イスラエルの同僚の家庭では、言葉を覚え始めた幼児に母国語のヘブライ語と同時に英語を教えていました。例えば「リンゴ」と「Apple」を同時に覚えさせるといった具合です。そのための学習用のオモチャも売られていました。イスラエルはAIなどの最先端技術を海外に売ることで成長を続けている国です。英語学習の重要性が社会全体で共通認識されているようでした。

資源のない日本が豊かさと国民の幸福度を維持、向上させるためには、グローバルビジネスで勝者となる他に道はありません。そのためには、受験科目としての英語、特殊技能としての英語を抜本的に見直し、他国と同様のレベルの英語教育を早急に始めなければなりません。

(関連)
日本の英語教育(その1)
https://note.com/shig_matsuoka/n/n142f4dd003f6