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職業としての小説家(村上春樹著)を読んで考える、ディープマインドの掘り起こし方

こんにちは、シフクと申します。

WEB周りのお手伝いや洋服作りのお手伝いして生計を立てながら、本屋さん開設を日々目論んでいます。

さて

今回この本を手に取っきっかけは、以前、もう半年前になるが「村上春樹」という名前が著作に入っている書籍を片っ端から買おうと、ブックオフで10冊以上を大人買いした時の1冊です。

この本は2017年に刊行された書籍、意外に最近の本です。ぶっちゃけ村上さんの本は小説よりも旅行のエッセイであったり、インタビューなどの文字の方がすんなりと個人的には自分の中に落ちてきます。

おそらく親近感がある(ように感じる)文体と、小説の時にはあえて語らない箇所を作って書いているのか、ちょっと不親切に感じてしまう(少なくとも僕は)のだけど、エッセイだと細かく文章で実例を入れてわかりやすく繊細に綴っていただけているので、非常に内容が頭に入り込みやすいのです。

その中でも今の自分がこれは、、、と気になった部分を抜粋して、自分にとってどのように響きそれを日頃の生活に活かしてるのかを、皆さんと共有をさせていただきます。


自分のオリジナルを見つけるには、「自分に何かを加算していく」より「自分から何かをマイナスしていく」作業が必要(P107)

なんでもかんでも詰め込みすぎてしまうと、脳みそがオーバーヒートしてしまう傾向にあります。

僕自身ももあれやこれやとやりたいこと、タスクを詰め込んでしまうと深く考えることができなくなってしまい、どこから持ってきた内容をそのまま拝借してしまうこと、よくあります。。

しかし、それだとオリジナルを生み出すことはできないんです。
必要なことを最小限にして身動きを取りやすくしておかないといけない、
と言うことが読んで感じとったこと(違訳)になります。


これは、

「3つの長所を掛け合わせる」ことでオリジナルになれると聞くのだが、あの論調とは真逆のアプローチなのでは?と。

なりたい自分=欲望

よくよく考えてみると、人は驚くほどいろんなことに興味(欲望)を持ちながら生活しています。

例えば自分の欲望を書いていくと
食事も着る服も住むところにも、休みにはキャンプや温泉にも行きたいし海外旅行にも行きたい。

といったキリがないくらい無限に湧き出てきます。

自分はそんなに欲なんてない、無欲だ、と思う人もいるかもしれないけれど、人間は生きている以上「食欲。睡眠欲、性欲」の三大欲求はあらかじめ持ち合わせている。お坊さんだって食事をして睡眠をとっています(性欲は絶ってるかもしれないが。。)。

むしろ人は誰でもオリジナルなのだから、欲望のまま生きてるだけで掛け合わせることができ誰でもオリジナルに慣れるのでは、と僕は考えます。

しかし多くの人は、自分が好きなこと興味があること、欲望を自分の長所だと思いません(考えない、意識しない、無関心)。わざわざ自分の長所を作り上げようとします。

そうではなく、もっと自分を自由にナチュラルに感じられるようにすれば、自分の長所を出すことができるのです。


どうすれば良いのでしょうか???

自分の気持ちを書き出す

それは自分の気持ちを書き出すことで、今の自分は本当に何を望んでいるかが少しづつですがわかるようになります。

世ではこれを「ジャーナリング」と言うそうです。

「書く瞑想(古川武士著)」
には1日15分、紙に書くことをすすめいるし

「0秒思考(赤羽雄二著)」
にはA4用紙に気持ちを箇条書きする方法がすすめられています。

「ずっとやりたかったことを、やりなさい。(ジュリアキャメロン著)」
には1日3ページ、心の赴くままに言葉を書くことをすすめてられています。


実際、僕自身もこれらの本を読んで書き始めました。
最初に始めたのは2年くらい前、「ずっとやりたかったことを、やりなさい。(ジュリアキャメロン著)」を読み1日3ページを目標に書くことを始めましたが、3ページの分量って、書いてみるとわかるのですがめちゃくちゃ多いんです。

頑張ってはみたのですが、あえなく2週間くらいでしょうか、挫折してしまいました。。


その後、に手にとった本が「0秒思考(赤羽雄二著)」

これは自分の気持ちや、タスクなど日々で湧き上がってきたものを紙に書き留めていくと言うもの。気持ちをメモしていくような感じでしょうか。

1日の目標はA4コピー用紙で10枚。

これをやって気づいたことは、紙に書くことで気持ち(感情)の整理がつきやすくなることです。人間関係でモヤモヤな気持ちになった時に、その持っている感情を紙にひたすら書き続けたところ、段々とモヤモヤの感情が薄れていくのを感じることができました。

おかげで、仕事で持ち込むこともなくスッキリした経験があります。

これは結構続きました。半年ほど続いたかと思います。しかしある日を境にやらなくなってしまいました。その理由は長期休暇です。日頃紙に書く作業を主に仕事の合間にやっていたのですが、それがなくなってしまいここでも挫折。

なかなか続きません。。


そして再再開したのは最近(2023年7月)に入ってからです。

今回のきっかけというのが、「書く瞑想(古川武士著)」を読んでからです。

毎日聞かせていただいているvoicy 「荒木博行のブックカフェ」にて紹介されており、むずむずと気になり手に取ってみました。

今まで読んだ2冊で書くことで心が整理されることを知っていました。書くことでの効果について書かれてることはそう変わらなかったのですが、アプローチが違いました。

ここではもっと簡単にできる、A4用紙1枚、15分でできるようになっていましたのです。

作業も簡単で、A4用紙に四等分に線をひき、3分ごとに時間を決めて書いていきます。

①負の感情を箇条書き
②書いた中の1つを掘り下げて書く
③よかったことを箇条書き
④書いた中の1つを掘り下げて書く

という順番で言葉が出てくるままに書いていきます。

書いた一例です

それだけです。

最初は3分という時間がとても長く感じました。なので勝手に2分で切り上げて書いていたのですが、段々と慣れて長く書けるようようになります。

あまり決め込みすぎると重荷になってしまうので、書き込む時間はゆるくして出来るだけ続けるという感じでやれればと思っています。

そして1ヶ月経つ頃には、自分の感情ジャンルがどこに偏っているかを分析するフェーズが待っています。自分の感情を分析するのってなんだか気が進まないのですが、未経験のことなので少し楽しみでもあります。


足るを知る

これは中国の思想家、老子が言った言葉だそうです。

何事に対しても満足する、という意志を持つことらしいのですがそんな感じでしょうか。色々な欲望や情報に自分が操作されてしまう現代です。少し距離と置きつつ自分を再認識し生きていくのも、楽に自分らしく生きる方法の1つではと思います。


あとがき

職業としての小説家(村上春樹著)の内容からだいぶ脱線してしまいましたが、情報と自分のバランスというのは常に意識して生活していかないと、いつの間にか情報に食われてしまう、そんな危機感も感じました。

自分自身、これを書くまでは情報に食われていて情報の胃のなかで溶けそうになりながらもがいていたような気がして、書き終わりなんだかなんだか解脱した感覚です。

そんな危機的状況から救ってくれたきっかけが村上春樹さん(のエッセイ)。非常にありがたく、ネジまき鳥のクロニクルのような自分の無意識に入り込めたのでは、と勝手に感じることができました。


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