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似合わないという似合わせ方を教えてくれた人〜TATAMIZEとの出会い

古着ってなんで洒落て見えるんだろうってずっと思ってた。生地が分厚すぎたり、サイズが大きすぎたり小さすぎたり。明らかに現代の洋服と比べてバランスがおかしいし、着辛い。でも着てみるとそのちぐはぐさがクセになる。

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タタミゼの服はとても素敵な服だ。お店のオープンより少し前、私はなぜタタミゼの服に惹かれるのかわからないまま展示会に行った。夫は初期の頃からのタタミゼの服と出会っており、もし自分が店をやる時がきたら、ぜひ扱わせて欲しいとずっと思っていたそうだ。そんな服を作り続けてきた人が目の前にいる。

お取引をお願いすると即快諾してくれる。特に誰かの紹介でもないし、お店はまだオープンしていないから、私たちはこんなお店ですよってビジュアルを見せて説明もできない。何の実績もないのになぜだ。スムーズすぎてなんとなくきいてみた。

バッティングは大丈夫ですか?

バッティングとは、近くのお店が取り扱っていないかということ。気にするブランドもあるのだ。たまプラーザにバッティングもなにもないのだが。それに対して八重畑さんは、

「バッティングってなんなんですかね。扱う人が変わればバッティングしてても違うものになると思うから問題ないと思うんですよね。」

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そうよ!そうなのよ!!私も本当にそう思うのですよ!!!八重畑さんと私たちはどこかで繋がっている、と勝手に楽しくなったのをとてもよく覚えている。

八重畑さんはnoteの音声ブログを開設していることに気づき聴いてみた。タタミゼのシャベリゼ。

https://note.com/search?context=note&mode=search&q=TATAMIZE

八重畑さんがブランドを立ち上げるにあたってのエピソードだったり、ブランドの商品の紹介をしたりするのだが、その中にワークウェアへの熱い想いを話している回があった。

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ワークウェアとは作業着。大量に丈夫なものを作らなければならない。街着として美しく着るものではなく、道具として作られた服。必要な機能を盛り込みつつも簡単に早く作られるべきもの。だからパターンや裁断、縫製も街着とは異なる。まず、体型に合わない。シルエットが独特。それを街着として着た時に、その人それぞれの似合い方がある。着る人と服との間の距離をうめていく楽しさがある、と。

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なるほどーーーーーーーーーーーー!!!
私が八重畑さんに感じた古着感は、ワークウェアでしたかー!タタミゼの代表格であるワークキャップがまさにそれで、最初は似合わない。でもとりあえず3日かぶって欲しい、一週間、二週間、一ヶ月…段々と帽子がその人に似合ってくるというやつだ。そんなワクワクする服ってあるー!?

shifukuのキャッチフレーズは、

着やすかったり着にくかったり
シンプルだったりデザインされていたり
新品だったり古着だったり
私たちが着ていたい着てみたい服を
至福な私服

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現代の服の特徴である美しさや快適さとは真逆にある着辛さという愛おしさの謎を八重畑さんは解明してくれた。

似合う服を選ぶのではなく、選んだ服がその人に似合っていく、その人の一部になる。いやーまた素敵な人と出会ってしまった。もってんなーうちら。←

この波にのって、また面白い人に会いに行く。まだオープンしないんかーい。

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