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40代でピアノの発表会に出るなんて

まず私と菌屋さんの出会いから話さねばね。
私は shifuku のオーナーでもあるが、
運動をしないパーソナルトレーナーでもある。
そのトレーナー仲間と菌屋という発酵居酒屋に行きました。すごい好みなネーミングセンス。

パンやらチーズやら
ポテサラやらアボカドの糠漬けやら
何を食べても美味しくて。
気がつくと、着物を着たおかみらしき女性が店内にあるピアノを弾き始めた。いろんなテーブルを周って世間話をし、また徐にピアノを弾く。

自由だ。

夜は居酒屋、昼はお茶とピアノを教えていると言う。なんてステキな店、なんてステキなおかみ!
絶対にまた来ようと決意し、お店のFacebookにいいねを押した。

私は高校生の時、茶道を習っていた。部活とは別にクラブ活動というものがあり、何か選択しなければならなかったので、お茶菓子を食べたいという不純な動機から、茶道を選んだのを思い出した。とりあえず、このおかみの茶道を体験してみた。

おかみの所作は、美しい武士のようだった。なんというか、カッコいいのだ。軸を感じる。

涙がでそうになった。

涙が出るのは、何かが繋がった時。人の所作を見て泣きそうになったのは初めてだ。なんでもいいからこの人と関わり合いたいなあとその時に思った。そう、なんでも良いのである。

彼女のFacebookを見ていたら、
「出家物語」とある。

え この人 お坊さんになるの?
…なりたいらしい。

俄然興味が…!やっぱおかしいわ、この人。そんな感じで私はこの、ようこさんの動向に釘付けになっていった。

ある日、ようこさんからメッセージがきた。

チャリティーコンサートで、ルーマニア民族舞曲なるものを弾くのだが、ルーマニアっぽい衣装を探しているという。

ルーマニアの衣装を検索してみる








じゃ
ん 笑
気を取り直して質問する。

場所の雰囲気を知りたいです。会場はどんなところですか?

ぎゃー!!!!!
なんてステキな場所、そしてなにこのピアノ…!
ということを伝えたら

今度同じ場所で発表会やりますよ。演奏しませんか?ベーゼンドルファーのフルコンサートピアノですよー。
※ベーゼンドルファー・・・世界3大ピアノの一つ



なにこの展開

私は大学生までクラシックピアノを習っていたのだが、(その話はようこさんにしていた)就職してからは全く弾いていなかった。場所をとるのにもかかわらず、弾いていないのに引っ越すたびに持ち歩く。(4回も引越ししたぞ)手放すという選択をしない自分に向き合うたびに、今後どんな形でこのピアノは私に関わってくるのだろうとぼんやりとは思っていたのだが…

こういうことでしたか、おもしろい。

会場は素晴らしくステキだし、なんてったってあのかっこよすぎるピアノを弾いてみたい。

やらない意味が見出せない。

次の日、 shifuku のストック棚を探すと、
普段着にも使えそうなものという条件に合うものが3枚ほど出てきた。
あるじゃん…
shifuku のポテンシャル、ハンパないな!

衣装を買いに来てくれたようこさんに、発表会に出たいことを伝え、レッスンの日を決めた。

私が中学生だか高校生だかの時に弾いた、
ちょっと難しくて、消化不良のまま終わった大好きな曲がある。
あと3ヶ月。
ちょうど良いじゃないか!
40代にして、毎日ピアノを練習する日々が始まった。


続く

#至福の私服 #たまプラーザ#ピアノの発表会#ベーゼンドルファー

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