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今一瞬に集中することでなりたい自分になれる

40代にして再びピアニストとなるにいたる始まりの話、前回のブログ↓

シューマンのノベレッテン1番
ドラマチックでダイナミックで大好きな曲だ。
好きな旋律のところで私が盛り上がりすぎてミスる、ということを先生に伝えると、

自分が盛り上がりすぎるとダメ。
たんたんとね。語ってね。

そうかー!そうだよねー!
盛り上がるのは観てる人、私は語り部に徹しなければならぬのよね。

楽譜にかいてあることを淡々と演奏するクラシックをやっていた私が、大学生でバンドサークルに入り、みんなに「もっと自分を出しなよ」と言われながらもなかなかできなくて、ついたあだなは「完コピ(完全コピー)の女王」良くも悪くもね。

自分を出すことをヨシとしていた私が今また淡々とな人に戻ろうとしているとゆー。笑

さあ、語り部に徹するためにイメージを盛り上げよう。

シューマンは、
自分の師匠の娘を好きになってしまい、ずっと師匠から嫌がらせをうけ続けた人、らしい。やるわねー。

上手くなりたいがために自作で指の筋トレマシーン(なんだそれ笑)を作ってそれを使ったがために指をおかしくしたとかなんとか。おちゃめ♡

変なところで区切ったり、面白い箇所で雰囲気を変えたり、変な人。

もう死んじゃってる人だし、本人に直接きいたことじゃないからどこまで本当なのかはわからない。でも私の中でのシューマン像はできた。
とりあえず、イっちゃってる人ってことで。

その変な人が描いた楽譜にあるものすごい情報量を、ひとつも漏れることなく、片っ端から的確に処理していくことに集中すること。

どう弾くのかを楽譜から読み取り、
今響いてるその音に集中をしつづけ
気がついたら6分強もある曲を弾き終わっていた…
というのが理想。よし、これでいこう。

ピアノの発表会の動画↓


私、なんでピアノの発表会にでたんだっけ?
このステキな場所で素晴らしいピアノを弾いてみたいと思ったから。だから発表会にエントリーするだけでもう目標は達成している。

じゃあさ、どうせ出るならどんなふうに弾きたい?

shifuku の店を
おしゃれ!とか
素敵!より
おもしろい!って言われたいように

ピアノを弾く姿を
上手!とか
素敵!とかより
かっこいい!って言われたいと思って練習した。

そしたら面白いことに、演奏し終わってから周りにいた他のピアニストたちみんなに
「かっこいい!」
と言われ、してやったりである。

目の前のことに集中すること、それが素の自分であり、なりたい自分というよりそれしかできない自分になる唯一の方法なんだとわかった。

音楽って一瞬一瞬に集中せざるを得ないもの。最高に贅沢な時間だなあ。

#たまプラーザ #至福な私服#ピアノ#ピアノの発表会#なりたい自分になる#シューマン

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