イエスという青年

イエスって青年を知っているかい、

エッセネ派のホープだった男さ。

クムラン教団ともいうのかな。

宗教のエリート集団さ、それも秘密のね。

エッセネ派の人たちは、

瞑想をして、修行をして、

宗教を勉強して、食事に気を配って、

自分たちを高めていたんだ。

そして自分たちのリーダーである

イエスに期待していたんだ。

でもね、イエスは気付いたんだ。

自分が媒体になって

みんなを神につなげたらいいと。

君たちのネットの世界にもあるだろう、

プロバイダーってやつさ。

しかし、エッセネ派の人たちは

受け入れられなかった。

なぜかって?

考えてご覧よ。

何十年も修行してきた意味が無くなるんだよ。

君だって受け入れられないだろう。

彼らもそうだったんだよ。

だからイエスは無学な弟子たちを

新しく集めないといけなかったんだ。

彼の教えが簡単過ぎたからね。

だから、後のものが先になり、

先のものが後になってしまったのさ。

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