シフティングを使う(4)

 4. 健康、ヒーリング

 シフティングは健康面でも活用できます。いわゆる代替医療とかヒーリングとか言われる分野です。特にシフティングで意識を外すことにより、別の視点が見えてくることが特に大切だと考えています。それは何か。それはヒーラーとかセラピストと呼ばれる人とクライアントとの関係とその間に存在するコミュニケーションです。

 観察者のワークでも、エリアシフトでも実感していただけるように、クライアントはヒーラーやセラピストの思いに影響されます。相手の病気を治してあげたいと強く思うと、その背後に「あなたは病気です、他人(私)の助けが必要です」というメッセージを伝えてしまいます。そして往々にしてクライアントはそのメッセージに応えてしまい、病気が悪くなったり、病気が長引いたりしまいます。さらにいうと、「私が直してあげたい」とか、「私がいないとこの人はだめだ」と思ったりすると、強い依存関係を作り出してしまいます。ある意味、クライアントを失わないのでビジネスとしては美味しいかも知れませんが、適切ではないと思います。

 ですから、あなたは完全で治る力がある、というメッセージを伝えることが、ヒーリングやセラピーに応用する時の基本になります。この概念がないと手法をいかに上手くやっても意味がありません。

 では、具体的にはどういうことをするのでしょうか。やり方は様々なのですが、調べる、対応する、確認するのステップを様々な方面から繰り返します。調べるですが、一番分かりやすいのは、ペルソナシフトで自分の意識の上位存在であるハイヤーセルフの意識になって聞くか、病気の部分の意識に入ってもらって聞くかのどちらかです。病気の部分になって情報が出てくるのかと思われるかも知れませんが、不思議なほど様々な情報が出てきます。その情報を使って色々な対応を行う訳です。

 上級用のワークショップでは、身体の声を聞くというワークもやります。身体の声を聞くといってもメッセージを聞く訳ではなく、相手の身体が動きたい方向を感じるというシンプルなワークなのですが、これだけでもかなりの不調が良くなります。セミナーに参加されて、ぎっくり腰で参加されて痛くて困っておられた方が帰る時には痛みが消えていたこともあります。こういう感覚と、ペルソナシフトの情報を組み合わせるとさらに精度が上がっていきます。

 対応は、イメージでエネルギーを流したり、筋肉を緩めたりします。エネルギーが過剰なところは赤とか黄色に、エネルギーが不足しているところは黒とか暗い色に見えたりします。また、体感的に詰まっていたり、流れていない感覚があったりします。この詰まりをとって流す感覚をする訳です。

 ちなみに、エネルギーを使うヒーリングやセラピーでは相手の邪気みたいなものの影響を受けることがあります。手法によっては宇宙のエネルギーを使っているので影響を受けないみたいなことを言われる方もおられますが、そういう方も実はしっかり影響を受けていて、実際はヒーリングの後にダウンしたりしています。シフティングの概念では、相手のエネルギーを信頼して相手のエネルギーを動かし、自分のエネルギーを使いません。ですから、こういう影響を受ける可能性はとても低いのです。相手が治ろうとする力をサポートしてあげるに過ぎません。

 このエネルギーの使い方を私はポンピングと呼んでいます。ポンピングとは英語で「誘い水」という感じの意味で、ポンプでくみ出すという意味も含んでいます。やり方は簡単で、相手のエンルギーを揺らすように動かしていくのです。ブランコのように最初は少しずつゆらし、次第にゆらす幅を広げていきます。そうしているとどんどん相手のエネルギーが順調に流れ出します。これも相手のエンルギーが動きたい方を感じながら、エンルギーを流す訳です。そして、ある程度流れ出したら身体全体にエネルギーがめぐるようにします。この辺りは体験していただかないと分かりにくいかも知れませんが、一度コツをつかんでいただくと、簡単に出来るようになります。

 調べる、対応する、の次は確認するというプロセスです。確認する時は、ハイヤーセルフにペルソナシフトで入るとか病気の部分に入るとかで確認したり、クライアントに体感を聞いたりします。そして問題が解消していないようであれば、調べる、対応する、確認するというプロセスを繰り返します。エネルギーの問題を解消しても、肉体レベルに反映されるにはタイムラグがあるので、どれぐらいの期間で改善されるかを聞くこともあります。驚くほど正確な期間の情報が取られることも度々あります。それから、痛みの記憶というものもあります。エネルギーレベルで痛みの記憶が残っていると問題が解消しても、また痛みが出てきます。こういう場合はネガティブクリアリングで消してください。

 このような形で健康やヒーリングにシフティングを活用いただくことが可能です。

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