ChatGPT有料版と大喜利対決【プランナー 言葉の雑談vol.2】
SHIFTBRAINでCSO/コピーライターをしているジョンです。
前回から始まったプランナーチームのnoteですが、タイトルのとおり、いま話題のChatGPTと大喜利で勝負をしてみたいと思います。有料版は無料版よりもすごく優れていると聞いているので、とても楽しみです。
プランナーチームの紹介
【回答者】
うらかわ:日本寂しがり屋コンテストで3連覇。本がすき。
しばげん:酒の奴隷。写真がすき。
今泉:日本をうろうろしながら暮らす。キャンプがすき。
【出題者】
ジョン:娘と息子とテニスが生きがい。金髪でロン毛。
今回のルール
一人ずつ違うお題を出します。
ChatGPTは、3つのお題すべてに答えてもらいます。
それぞれの回答を比較し、私の独断と偏見で勝敗を決めます。
ChatGPTに出した指示
命令の出し方が回答の精度に影響するらしいので、お題の前に以下の指示を付け足してみることにしました。
それでは早速やっていきましょう。
【第1局】お題:「こんなん誰が使うねん!?」新作デジカメに搭載された新機能とは?
なんかテンションで笑わせようとしてきている感じがして、まずそこでちょっと笑ってしまいました。お題に対しては非常に真っ当だと思いますが、もっと要らない機能(視点)はありそうな気がします。あとは長さですね。もっとシンプルな言い方でいいと思いました。
うん、そうですね。やっぱりこれくらい端的だといいなぁと思います。個人的にはダジャレや掛け言葉が好きなので気持ちはわかるんですけど、カッコ書きで説明しなきゃいけない感じがマイナスポイントかなぁ。あと、「搭載された新機能」としては、ちょっと弱いかな?
勝者:ギリギリしばげん
機能に言及しているのはChatGPT。端的さはしばげん。ただ、しばげんは機能っぽいことも言えてはいるので、僅差ではありますが彼の勝利です。両者のいいところが合体して、さらにブラッシュアップされたら理想的な回答だったかもしれないですね。
【第2局】お題:「こんな美容室二度と行くか!」何があった?
これもお題に対しては真っ当です。ただ、やっぱりもっとシンプルな言い方ってあると思うんです。「マヨネーズで髪を洗われた」でもいいと思いますし、「いやそれシャンプーじゃなくてマヨネーズ!」みたいなセリフにしてみたり、「マヨネーズシャンプー」といったネーミングでも誤解なく伝わっていくと感じました。いずれにしても大喜利の場合は原則として短い回答のほうが伝わる気がします。あと髪がサンドイッチになるって何?
1秒で理解できる短さと内容。まさに大喜利の基本となる回答例と言っても過言ではないでしょう。みんな後頭部を切りすぎて帰る姿が想像できます。
勝者:今泉
これはもう言うまでもなく彼女の勝利です。
【第3局】お題:再生数ゼロの、YouTube動画のタイトルとは?
これはChatGPTの3つの回答の中ではいちばん面白いと思いました。「人間による眠りの研究:」は要らないかなぁ。……いや、どうだろう。私が8時間寝ているだけの動画だけだったらこっちのほうが面白そうだから、かえって再生数が伸びる気もする。「人間による眠りの研究:」が入っていることでつまらなさを増長させているので、再生されないってことを考えるとこっちのほうが正しい……のか? でもこのお題は「誰がそんなの見るんだよ」と言いながら結局ちょっと見てみたくなるタイトルを考えていく……そういう複雑さを孕んでいるので、AIに答えてもらうお題としては適切じゃなかったかもしれません。反省。
そう。これがまさに”「誰がそんなの見るんだよ」と言いながら結局ちょっと見てみたくなるタイトル”になってると思います。しつこいようですが、これくらいの端的さがやっぱり好き。受け手は基本的に、自分が思ってるほどじっくり読んでくれないですからね。
勝者:うらかわ
なかなかいい勝負でしたが、これはやはり出題者の意図を汲み取ってくれたうらかわに軍配が上がりますね。
結論
半年か1年後に、また勝負してみたい。
的外れな回答はなくしっかりボケてきているので、AIの精度の高さを感じました。無料版でも試してみたのですが、有料版のほうがおもしろかったので明らかに進化もしています。半年後か1年後にはもっと脅威になってくるはずです。その頃に、あらためて再戦を申し込みたいと思います。
あと思ったこととしては、すぐに答えが返ってくるのも魅力だなということ。「こういうことを言いたいんだけど、何かいい言い回しあるかな?」といったシーンで聞いてみて最適なフレーズをチョイスしていく。こんな活用をすれば、日常業務のいいパートナーになってくれる予感がしました。そういった事例も蓄積されたら、いずれこういった場所で共有できたらと思います。
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Illustration: Wataru Urakawa