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職場での効果的なお願いの仕方:相談への転換


はじめに


こんにちは!株式会社SHIFT(以下SHIFT)の能力開発部で、コミュニケーション&リーダーシップ教育を担当している岡田洋輔(ようさん)です。

今日は、仕事でよく直面する一つのコミュニケーションの悩みについて見ていきましょう。それは、“お願い”をする時の心理です。

「分からないことを教えてほしい」「期日に間に合わせるために手伝ってほしい」「家族看護のため急な休みをもらいたい」など、お願い事は職場で日常的に起こるものですよね。

でも、いざお願いするとなると、「自分の都合でこんなことをお願いするのは申し訳ない」と感じたり、「自分勝手な人だと思われないかな」と不安になったりすることもあるかと思います。

あなたも、そんな経験はありませんか?

でも、教えてもらわなければ仕事が進まないし、手伝ってもらわないと期日に間に合わないし、休みを取る必要があることも事実。そんなとき、どうしたらいいのでしょうか。

今回お伝えする秘訣は、お願いする申し訳なさを軽減するだけでなく、自分勝手な人と思われるどころか、むしろその人との関係性を深めてくれるかもしれない魔法の転換法です。

それは、“お願い”を“相談”に変えるということです。

ポイントは意識のベクトルを変えること


そもそも“お願い”を“相談”に変えるとはどういうことなのでしょうか。

“お願い”とは、(自分)がこうあってほしいと望むことです。それに対して、“相談”とは、問題解決のための話し合い、または他者の意見を聞いたりすることを指します。

相手にお願いをするのに気が引けるというのは、“自分”がこうあってほしいと望む、言ってみればエゴからくるものだからです。なので、人の良いあなたは気が引けてしまうわけですね。

であればそれを、ただ自分からお願いするのではなく、問題解決のために相手の意見を聞きながら話し合う相談にしてみてはどうでしょう。

ここで大切なのは、意識のベクトルを、ただ自分だけの問題解決から、相手や周りの人のことも考慮した解決法を話し合う方向へ変えることです。

重要なのは、相手の立場や時間を尊重するということです。自分の都合だけを前面に出さず、相手の意見や状況も考慮に入れることで、お願いが共感を生む相談へと変わります。

そして、そのような相談からは、自分の要望を満たすだけでなく、相手の要望も満たすWin-Winの解決策を生み出すことができます。

相談時に心掛けたい3つの姿勢


では、どのように相談を進めていけば良いのでしょうか。今日は相談時に心掛けたい3つの姿勢を具体例とともに見ていきましょう。

相手の意見を聞く:
相手の考えや意見を真摯に聞くことで、相手もお互いのための解決策に参加していると感じられる。

共通の目標を持つ:
相談事がチームやプロジェクトの共通のゴールにつながることを明確に。

感謝の気持ちを忘れない:
相談に応じてくれたり、協力してくれたりすることに対して、感謝の気持ちを示すことを大切に。

具体的な例を挙げてみましょう。

■分からないことを教えてほしい場合:
「この問題が解決すると、よりみなさんの役に立てるようになると思うのですが、一緒に考えてもらえませんか?」と相談することで、自分の要望だけでなく、チームのために解決したい旨を伝える。

■手伝ってほしい場合:
「チームのためにもこのプロジェクトを期日までに仕上げたいのですが、ひとりでは難しそうです。どうしたら良いか一緒に考えてもらえませんか?」と相談することで、チームとしての目標達成を目指す。

■休みを相談したい場合:
「どうしても急にお休みをいただく必要があり、みなさんに負担がかからないようにしたいと考えているのですが、どう思いますか?」と切り出し、相手や周りの状況を尊重しながら自身の要望を伝える。

このようなアプローチは、単に自分の要望を伝えるのではなく、相手の立場や時間を尊重し、共に解決策を見つけるプロセスです。

謙虚な心で相手の意見を聞き、共通の目標を持ち、そして感謝の気持ちを忘れないことで、自身の要望を満たすだけでなく、相手の要望も満たすWin-Winの解決策を生み出すことができます。

相談から信頼関係の構築へ


このような相談を通じて築かれるのは、単に問題解決のための協力関係だけではありません。それは、お互いの信頼関係を深める貴重な機会でもあります。

相手の意見を聞くことで、彼らの考えや価値観を尊重するあなたの姿勢が伝わるだけでなく、共通の目標を通じて、チームとしての一体感を深めることもあるのですね。

意識のベクトルを、ただ自分だけの問題解決から、相手や周りの人のことも考慮した解決法を話し合う方向へ変えることで、そのようなベネフィットもあるのだとしたら、気兼ねなく“相談”できるようになりませんか?

まとめ


今日は、“お願い”をする際の心理的な障壁を乗り越える方法として、それを“相談”に変えるアプローチについて考えてみました。

相談を通じて、相手の意見を尊重し、共通の目標を持ち、感謝の気持ちを忘れないことで、自分の要望を満たすだけでなく、相手の要望も満たすWin-Winの解決策を生み出すことができます。

そして、そのプロセスを経て、より強固な信頼関係を築くことへと発展することもあります。これらのことを実践することで、自分自身のコミュニケーションスキルも向上し、周囲との関係もより豊かなものになるのですね。

もし、あなたが、一方的に”お願い”をすることに心理的な抵抗を感じているのであれば、それを”相談”として上司やチームメンバーに持ち寄ってみてはいかがでしょうか?

その小さな一歩が大きな変化を生むことにつながるかもしれませんよ!

P.S.
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

今回のアプローチはあくまでもひとつのアプローチとしてご紹介させていただきました。

ひとりでも多くの方にこの情報をお届けするために、
あなたの「スキ」が力になります。


執筆者プロフィール:岡田洋輔(ようさん)
現在急成長中、可能性に溢れるSHIFTの能力開発部でIT業界にとどまらない『人間力』にフォーカスしたコミュニケーション/リーダーシップ教育を担当。Made in SHIFTの知識が世界のスタンダードとなるように、日々邁進中。モットーは「コミュニケーションを通じて、人生にポジティブなインパクトを」。

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出典元:
・Bing Image Creatorにて作成


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