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RSGT2024に参加してきました|QAエンジニア2年目のカンファレンス参加レポート


はじめに


こんにちは! SHIFT QAエンジニア2年目の稲田です。

みなさま、RSGTというカンファレンスはご存知でしょうか?

開催から時間は経ってしまいましたが、今回はRSGT2024に参加して得たアジャイル知識、気付きについて共有できればと思います!

ストラップがめちゃくちゃ可愛いです

RSGTとは


RSGTは「Regional Scrum Gathering Tokyo」の略です。https://2024.scrumgatheringtokyo.org/

Regional Scrum Gathering Tokyo 2024は、東京で行われるRegional Gatheringとして13回目になります。運営母体である一般社団法人スクラムギャザリング東京実行委員会は、スクラムを実践する人が集い垣根を超えて語り合う場を提供するという目的によりコミットしています。

スクラムについて、「興味を持っている」、「実践している」、「もっとよくしたい」という 立場の異なる様々な人々が集まる、かなりエネルギッシュな学びの場となっています。

著名人のKeyNoteや興味深いトピックのセッションがなんと5会場のマルチトラックで行なわれます。

(どこに参加するか迷ってしまいます…)

セッションのいくつかは動画やスライドがこちらのURLで展開されているため、ぜひ確認してみてください!

https://confengine.com/conferences/regional-scrum-gathering-tokyo-2024/schedule

 

SHIFTはゴールドスポンサーとして協賛しました!

ブースでは現在製作進行中の「異世界アジャイルカードゲーム」の体験コンテンツを出展していました。

こちらのコンテンツは大好評でした!
引き続き製作進行中ですので完成を楽しみにしておいてくださいね!

2日間参加してみての感想・気づき


ブースにいて色々な方々とお話させていただいたり、いくつかセッションやワークショップに参加できました!

そのなかで感想や気づきはたくさんあり、それらをセッションとワークショップごとにまとめました。

トークセッションの気づき


1. 大人数の会議は5人くらいの少人数の会議に

  • 発言量は、人数が多くなればなるほど下がる

  • 会議を増やして参加者を絞るのがよい

テーマ:「フルリモートワークでのスクラムのスケール  ー 3人から、3年間で30人6チームまでのスケールした時の課題と、Scrum@Scale及びLeSSのプラクティス適用」

スピーカー:Kenji Morita

2. ステークホルダーへの関心はリリースに価値を出せうる

  • チームの効果性にダイレクトに影響がある

  • ステークホルダーにどれだけ迅速な対応ができるか

テーマ:「A Theory of Scrum Team Effectiveness 〜『ゾンビスクラムサバイバルガイド』の裏側にある科学〜」

スピーカー:Takeo Imai

3. 顧客のことを考え抜いた結果の「やってみないと分からない」の重要さ

  • ×白旗をあげて、「当たるとも思えないけど、やってみないと分からない」

  • ◎色々考え抜いた上でどれが良いか判断つかずだからやってみよう(前向き!)

テーマ:「プロダクトマネージャーがプロダクトマネジメントを失敗させる!?」カオスなプロダクト開発を効率化したら硬くて息苦しい官僚組織になっちゃった! 大企業病の罠を乗り越え若々しいチームを実現するぞ

スピーカー:Mori Yuya

4. 「困っていることはありません。」に対する問いかけ

  • よく観察してから、スコープに分けて問いかけてみる

テーマ:「困っていることはありません」は物事の見方を変えるチャンス

スピーカー:Yutaka Kamei

ワークショップの気づき


1. *みんなで何かを作り上げるのって楽しい

  • ランダムでペアになった方と配布された50音から始まるアジャイルにまつわるかるたを作成した

  • アジャイルによって繋がれる輪を感じた

テーマ:「アジャイルかるたを作ろう! - 初参加者同士が知り合いになりワクワク倍増ロケットスタートを切っちゃうぞ!-」

スピーカー:izumi ito、Kenta Sasa、Tomonari Nakamura ( ikikko )

2. ふりかえり手法カタログ

  • こんなにもふりかえりの手法があるのかという驚き

  • 目的別で分類されているのでチームに合った手法が見つけられる

テーマ:「みんなでギャザってふりかえりカタログを作ろう!~おすすめ手法、体験談、みんなで集めよう!~」

スピーカー:Kazuki Mori、98lerr、Akira Ohno、Kenji Takeuchi

ここまで、感想や気づきをセッションとワークショップごとにまとめました。

その中でそれぞれ特に学びを得たものをピックアップして、より詳細にお伝えしますね。

特に印象に残った内容


ステークホルダーへの関心はリリースに価値を出せうる

スクラムチームが有効に機能するために鍵となる5つの要因(Key Factor)とその間の関係についての論文をスクラム実践者に向けて解説していただける内容でした。

5つの要因というのは

  • 「反応性」:チームのスプリントごとのリリース能力

  • 「ステークホルダーへの関心」:チームのステークホルダーへの理解度

  • 「継続的改善」:チームの改善に、チームが主体性を持ち、それが支援されている環境

  • 「チームの自律性」:チームが内外の制約から自由であること

  • 「マネジメントの支援」:チームがマネジメントから支援されていると感じている度合とスクラムでの作業を支援している度合

この5つの要因は相互関係にあり、特に「反応性」は「継続的改善」「ステークホルダーへの関心」「チームの自律性」に影響されるものです。

その中で「ステークホルダーへの関心」は、スクラムチームがスプリントごとにリリースする能力である「反応性」に大きく影響を出すものであり、この2要因は「チームの効果性」に直接かかわるものとのことでした。

ここでの「チームの効果性」はチームがリリースするものに対してどれだけ応えられるのか、と定義されています。

頻繁にリリースされても、ステークホルダーへの関心が高くなければ、つまりステークホルダーのニーズと離れていれば何の価値も出せていないということです。

リリースされるものの価値の向上へつなげるために、まずはスクラムホルダーへの解像度を上げ、ニーズについてチームで継続的に探求することを実施していこうと感じました。

ふりかえり手法カタログ

ふりかえり手法とTipsを集めた「ふりかえりカタログ」をみんなで作り上げてリリースしようというワークショップでした。

こちらが今回リリースされたふりかえり手法カタログです。

https://miro.com/app/board/uXjVMU1q3PY=/

ふりかえり手法が大量にある中でそれぞれを実践し、TIPSを集め、分類し、使いやすいMiroに作成されたものです。(現在80個!)

ワークショップでは実際に参加者が現地、オンライン問わず、興味のある、もしくは感想などをそれぞれに付箋やシールで貼って、それを見回りながらみんなでカタログの完成版をリリースするという内容でした。

チームでふりかえりってマンネリしがちだよなと思っています。

ただ、変えるにしてもふりかえり手法で思い当たるものだけでたくさんありますよね。

今のチームに合ったふりかえり手法って何なんだろう?と思っていたところに、この「ふりかえりカタログ」がかなり役に立つと思いました。

ふりかえりの目的によって分類されており、あらかじめ目的を定めた上でみんなで投票して決めることで、より豊かなレトロスペクティブができるようになると思い、すぐに取り入れようと感じました。

最後に


学生の方からベテランの方まで、アジャイルについて知りたい人はめちゃめちゃに多いということを気づかされました。

個人的な感想としては、大学生の方や海外から参加された登壇者の方まで、

バラエティ豊かな方々とお話ができて、とても楽しかったです!

より深くスクラムについて考えさせられる濃い2日間となりました。

スクラムへのエネルギーに満ち溢れたカンファレンスとなっており、毎年チケットが争奪戦なのが参加してみて理解できた気がします。

興味がある方は来年の開催時にはぜひ参加されてみてはいかがでしょうか!

最後まで読んでいただきありがとうございました。


執筆者プロフィール:稲田 緑
2021年に住宅業界から第二新卒・全くの未経験でSHIFTに入社。
現在はQAエンジニアとして、成長できるよう日々奮闘中。
人と話すのが大好き。ついつい余計な事まで話してしまう。

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