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【過去の社内メッセージより】最近の新聞をにぎわす凄い事が起きてますね。

2010年より、SHIFTの社内向けブログにさまざまなメッセージを書いてきました。そのメッセージをより多くの方たちに読んでいただきたいと思い、noteに転載したいと思います。

(SHIFTの社内向けブログ2011年2月2日)
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最近の新聞をにぎわす凄い事が起きてますね。

・NECのパソコン事業、レノボと合弁
・フォンファン世界の工場へ(売上6兆円)
・バイデザインの破産
・ベイシング・エイプの買収
・インテルのMPU不具合で商品回収

まずは、NECのパソコン事業ですが、 51%をレノボに渡して、合弁を作りました。事実上の売却です。今は儲かっているようですが薄利多売の世界で、事業価値が無くなる前に売却したいというNECの想いがあったようです。役員はほとんどが反対し、社長の決断で押し切ったようですね。

次にフォンファンは、有名な台湾のEMS(工場)ですが従業員60万人、売上6兆円のメガ企業です。世界中のPCや カメラ、家電を作っており、iPhone、iPadも作っているので有名ですよね。ほとんどの製品が台湾(中国)で作られています。僕の前職の顧問(東大教授)も、この会社のCTOをしております。つまり、日本の頭脳が台湾に買われたんです。

次に、昨日流れたニュース。バイデザインの破産。16億円の負債があったようです。数年前にイケてる液晶デザインと格安価格で一世風靡しましたが、パナソニックやソニー、 サムスンのようなブランドのあるメーカーが、格安戦争を巻き起こしたのでどうやら売れなくなったようです。

デザインは日本で、工場を持たず、すべて部品調達で賄っていた会社ですが、安さを補うデザインが出来なかったという事ですね。

そして、これも昨日のビックニュース。あのNIGO率いる 「ベイシング・エイプ」が約90%の株式を香港のセレクト ショップに売却し、売られました。たったの2億円です。。。 借金も10億円あったようです。NIGOと言えば、 皆さんご存知のように、六本木ヒルズのマンションの最上階を荷物置きにし、年俸5億円、ロールスロイス・ファントムを迷彩色に塗り、歯にダイヤモンドを入れるくらい成金だったのですが、たったの10億円の借金で海外の会社に売却です。奥さんがどういう心境なのか、支えてあげれるのか心配です。

最後に、今日の日経産業に載っていた記事を添付します。 組み込みソフトは、モノづくりにおける日本の技術だと思うのですが、それが岐路に立っているという記事です。


IPAという情報処理推進機構の主査が語っています。国内の組み込みソフトの市場規模は3兆円あるようですが これが昨年から3割も減っていると。だから、弊社の競合でテスト業者の最大手ベリサーブも売上80億円から50億円に 下がったんですね。

原因は、携帯電話等の縮小とスマートフォンの台頭だそうです。 アンドロイドなどのOSが登場し、主要な技術を海外勢に持って行かれたからだと言っています。もともと組み込みソフト もコストダウンで、コーディングとテストは海外でやっていた 為そのノウハウが国内から流出していると。

ただ、自動車やスマートグリッドなどの組み込みソフトは 人命にかかわるものなので、品質や安全、信頼性が必要で 日本で残って行くそうです。

で、この主任曰く、これから日本企業で組み込みソフトが生き残る為には、ユーザーや顧客企業にソフトの品質の高さを証明する力や手段の整備が必要だとも言っています。つまりリスクを軽減する設計手法の「機能安全」とシステムの品質を第三者が確認する「第三者検証」だとも。

ここで、シフトの技術が注目されるようになるという事です。

前回の話で報告しましたが、今シフトでは、日本No. 1の ASP/SAASの販売プラットフォームでの品質保障認証機関として取り入れてもらいます。

ロゴはSHIFTのメンバーが作ってくれており、 QASIM (Quality Assuarance of Softweare Integration Model) という認証機関を立ち上げます。これは、組織がソフトウェア品質をより適切に管理できるようになることを目的として遵守するべき指針を体系化したものです。

従来のNECや富士通等の大手が自分達で勝手に作ったものじゃなくて、現場のエンジニアが集まって、本当に使える基準なり技術を体系的にまとめたいと思っています。

めざすは、IT業界(企業、開発者、テスター)●●万人が 参加する団体です。

という事で、まさにこういった動きが日本の技術を支える事は 間違いありません。

あまりにも驚いたニュースが続いたので、記事を書いてみました。


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