「新型コロナ 対策奮闘記」 第10回 4月3日(金) 在宅勤務実現のために徹底的に準備する
■第10回 4月3日(金)
木曜日の夕方に急遽、本社と地方拠点の在宅化の実施を来週月曜日から開始するという決定をくだした。
(SHIFTの社内向けブログ_4月3日_18:00)
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在宅勤務の方がセキュアだと言う証明のために
SHIFTの皆さん
お疲れ様です。
昨日は東京で過去最多の感染者数が発表されたのに、相変わらず政府は動きませんね。と言う事で、 我々に出来る事を徹底的に準備 をしていきたいと思います。
さて、昨日のオンサイト撲滅運動と本社・拠点メンバーでの在宅勤務宣言して色々と動いております。そこで、38%もいたオンサイトを要望されるお客様のリストを一つ一つ、営業と確認しておりました。
当たり前なんですが、大きく2つのポリシーがあるなと思っています。
①お客さんの セキュリティポリシーに反する 、又は マインドセット が引っ掛かって在宅を許可出来ない
②お客さんの 環境依存 で、どうしてもオフサイト又は在宅に出せない
②の環境面は我々もどうしようも無く、オフサイトや在宅に切り替えるのは難しいので、泣く泣く諦めたいと思います。
ただ、①に関しては、昨日も報告したように 大手銀行様でも異例の許可 又は、検討をして下さっているので、引き続き粘り強く交渉して行きます。
その38%のお客様の中でも、特に某チャットツールを提供されているお客様は、社長以下セキュリティのポリシー検討をしっかりとして下さったのですが、在宅を許可してくれません。
それでもSHIFTは諦めません。
粘り強く交渉していくために、オンサイトよりもオフサイト、オフサイトよりも 在宅勤務の方がセキュアだと言う証明 をしないと意味がありません。
そう言った意味で、セキュリティポリシーに合わせて、星取表を作ってみました。当たり前ですが、冷静に考えて在宅ワークで本当にセキュリティ大丈夫かと、僕たちが保証しないとダメだと思います。
● 専用パソコン
● VPN
● 誓約書
だけでテストセンター同等のセキュリティが守れるのか。守れません。
テストセンターより緩いです。在宅だからこそもっと厳しくしないと、交渉も出来ないと思います。
昨日までは、在宅準備、数値管理を徹底して仕組みを考えましたが、今日からは、徹底的にセキュアな環境を考える事が重要です。
そこで、ここまでのレベルのセキュアな環境を在宅で皆さんに持ってもらうのも費用面、運用面でタフだなと思い、在宅勤務でもセキュリティレベルを3段階で分けて考えました。
普通は、レベル1です。
ただし、お客様が望むのであればレベル2、レベル3とお客様に提案しようと思っています。
ただ、このレベルまでしっかりと 在宅勤務でも管理しているとアピールする事が重要 です。
特に レベル3 においては、自宅の中に更に室内セキュリティエリアを作りzoomでの常時接続と、それとは別にSHIFT本社からの有人における監視をすると言う、 かなりレベルの高いセキュリティ対策 です。(テストセンターと違って、画面の盗撮やパソコン・スマホの盗難や、SNS等への書き込み等の監視)
これは、あくまで皆さんが新型コロナウイルスの危険に出来るだけ晒されないようにする為の案です。この資料を持って、お客様には在宅勤務の許可を取っていきたいと思います。
もしかしたら、レベル3までの対応を要求されるお客様はいないかもしれません。ただ、言いたいのは SHIFTはここまで徹底します と言うことです。
上記在宅勤務のアピールはしますが、それでも問題になるのが、オンサイトやオフサイトがどうしても残ってしまいます。
そこで、皆さんの命が大事だと言いながら、本当に申し訳ない気持ちで一杯なのですが、オンサイトやオフサイトで実施しなければいけないメンバーには、手当を出したいと思います。
これは、当然在宅勤務では安全面では問題ないので手当は有りません。
ただ、在宅にも関わらず レベル3 で手当が出るのは、セキュリティ担保の為にアナログで随時監視されると言う
精神的ストレスに対する手当 になります。
そして、 オンサイト では当然今と変わらずウイルスの危険に晒されると言う事で 危険手当 が出ます。
オンサイトとオフサイトの違いは、皆さんの自宅から仕事場への距離やオンサイト先の環境にバラツキがあるのですが、お客様の目の前で作業するのとそうじゃないのとは精神的ストレスが違うと言う事で、オフサイトの方が低い手当となっております。
※新型コロナウイルスの危機が去れば、当然この手当は無くなります。
ご理解頂ければと思います。
何れにしても、この施策はお客様に手当として頂きたいと思いますが、それはほぼ難しいと思っており、 SHIFT側で負担しなくてはいけない費用 だと思っています。
因みに、月に1億円を超えるほどの利益を使う事になると思います。
皆さんの要望全てを満足することは出来ませんが、そこまで踏み込んで検討していると言うことを、理解頂けると嬉しいです。
自分自身も、ここまでしか出来ないのかと自己嫌悪に陥りますが、引き続き頑張って行きましょう。
丹下
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GMOさんは、2ヶ月以上も前から在宅に対応しているのに遅すぎる決断だった。
しかし、オンサイト業務ではないメンバーの在宅化はすんなりいった。GMOさんで問題になっていた請求書などの書類も、全ての顧客の許可を得てオンラインで対応できることになった。
やれば出来るし、全てはオンラインで可能であるという、時代が変わる節目だった。
そんなタイミングで、発注していたパソコンが続々とSHIFTに届き始めて、セットアップ業務が続いた。
都内の4月3日(金)の感染者は78人に達していた。ぐんぐん増えている。
まだロックダウンは無い。
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