「新型コロナ 対策奮闘記」 第6回　4月1日（水）　新卒社員へのメッセージ

■第6回　4月1日（水）-前編

今日は入社式の予定だったが、もし僕や役員が新型コロナウイルスに感染したら。もし、社会人として慣れてない新卒が新型コロナウイルスに感染したら。これは本当に大変だ。

という事で、急遽入社式は辞めて、僕からのメッセージを送る事にした。

（SHIFTの社内向けブログ_4月1日_8:32）
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新入社員の皆さん、ようこそSHIFTへ

新入社員の皆さん

ようこそSHIFTへ

本来であれば皆さんに直接お会いして、皆さんに社会人としての
祝辞を述べたいなと思っていたのですが、

新型コロナウイルスの影響で、密集した場所で集まるのもどうかと思い、
入社式は延期とさせて頂きます。
改めて祝辞は述べさせて頂きたいと思います。

今日4月1日が、新しい人生の幕開けですね。

ですが、よりによって皆さんは、
この10年にあるか無いかの大経済危機という大変な時期に入社してきました。

このような経験は、僕は阪神淡路大震災、リーマンショック、東日本大震災と、すでに3回も経験しているのでビクともしませんが、

皆さんにとっては、経済人として初めての経験で、戸惑うこともあるかもしれません。

ただ、10年に1度はこのような出来事が起きますし、社会人人生が40年以上あると思えば、最低でも4回は経験します。

なので、そんなもんかと思って過ごすのが良いと思いますし、
これを軽く乗り越えていける位の度量を持ちたいですね。

さて、皆さんは今まで、国と親に育てて貰って、
やっと社会に出て貢献出来る喜びに満ちあふれている事でしょう。

僕が新卒の時に、思っていた事を少し。

すでに皆さんご存知のように、僕は就職が出来なくて大学院受験。
当然、勉強なんてしてこなかったので、不合格。

お先真っ暗になりました。

これ以上親にお金を出してもらうのは嫌だと思い、一旦卒業して、フリーターに。

もう失うものなんて、何も無いと思っていたのでフリーターとして、
カラオケ屋さんで、社会との関わりが持てた事の喜びで、一生懸命働きました。

誰にも頼まれていないのに、ドリンクを運ぶ時はいつも走って、
人の2倍は働いていたと思います。

体重も一気に3キロくらい痩せて、入って1ヶ月ですぐに、
徳島で新しく出店するので、店長にならないかと言われました。

こんな僕でも、拾ってくれるんだって、正直嬉しかったです。
人生で認められた数少ないひと時です。

それから大学院へ

大学院まで行かせてくれた両親、そして小学校、中学校と無料で、
高校もほとんど学費がかからない公立に通って、その教育費を出してくれた日本という国に貢献しないとと。

そう、企業に入社するという事は、その企業を通して社会貢献（人間社会に対する価値貢献）を行い、その見返りとして給料を貰うという人間味溢れる活動に携われるという事です。

自分でお金を稼ぐようになると、自分が好きな物は勝手に買っても良いですし、自分が好きなように自由に生きる事が出来る。

そう、自由を手に入れたという喜びがあります。

ただし、自由という羽を手に入れた反面、お金を使い過ぎると、
借金で首が回らなくなったり、友人に迷惑をかけたり、
将来何かしようと思っている事が、遠のいたり、実は足かせもあったりします。

そう、つまり責任が生じるんです。

学生までは、お金が関わらない世界でつき合う人が多いので、
利害関係が発生しない事が多いのですが、社会に出ると、
お金という媒体を通して、利害関係が発生してきます。

全ては自己責任。

でも、多くの社会人は、その新卒の時のフレッシュな気持ちを忘れて、
社会が悪いとか、景気が悪いとか政治が悪いとか、今の新型コロナに関する問題と一緒です。

そして、会社に入ったら上司が悪いとか、会社がチャンスをくれないとか、
認めて貰えないとか、愚痴を言い始めます。

社会に出た時は、あんなにキラキラした想いを持って入社するのに。

僕は、今年で45歳になります。大学を卒業してもう20年も経とうとしています。

おっさんだよね。学生の頃は社会人になると満員電車に乗って、
髪の毛を七三分けをして白い靴下を履いて、死んだ目で過ごさないといけないんだって思ってた。

でも、今は幸運にも、七三分けはしてないし白い靴下も履いてない。

あの頃の、フレッシュだった気持ちと少しも変わっていないし、
今でも毎日が楽しくて仕方ないです。

それは、社会人というのは僕が言うのもなんですが、
ほぼ9割以上が退屈な仕事になりがちです。

でも、そんな退屈に見える仕事も、全て自分次第。
自分の社会人としてのトラックレコードを創るために、提案して、個人で出来ないお金を使って、事業を立ち上げてやれば、誰も文句は言わないんですよ。仕事の仕方には。

むしろ、自分のルールで仕事が回るようになるので、
楽しくて楽しくてしょうがなくなります。

これになるには早い人で3年はかかるかな。

だから、会社は環境を提供するだけです。やるのは自分。
逆に言えば、会社を利用して自分を伸ばす。

会社は、人生を楽しむための単なる箱だから。

「楽しくなきゃ人生じゃない。会社は人生を楽しむ為の手段。」

これは、僕が大好きな言葉です。

あなたを育てたのは、あなたの事を一番愛して育ててくれた両親と、
そして、高等教育をほぼ無料で提供してくれた日本という国なんだよね。
今までの環境を作ってくれたのは。

だから、両親・国に感謝し、会社を利用してこれからの自分を伸ばす。

今日、感じた事を、一生忘れないで、活き活きと活躍して下さいね。

丹下
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そんな時でも、刻一刻と状況は変わっていた。