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俳句 2024年2月と3月の自選五句

お立ち寄り頂きありがとうございます。
例によって、俳句の月の自選を遅れつつですが置きに参りました。
今回は2月と3月の分です。

さくっと参ります。

2月の自選

声だけは努めて高く豆を撒く

春立ちて食むカステラに父の影

春の野や命はずつと廻るもの

春光は亡父ちちの声音できらめけり

春の夜の夢は現と混ざり合ふ


3月の自選

石鹸玉吹いてひととき夢を見る

影までも淡く色づく春の服

紅椿グリーフワークの只中に

白蝶や風に痛みに抗ひて

思ひ出の数には足らぬ雪柳


以上です。もう何だか俳句と言うより日記ですよね。
ロス真っ只中で体調が激悪だった頃の分でした(その割にはSNS上によく出没していましたが)。

次回は短歌の自選を載せに来ます。
お読み頂きどうもありがとうございました。

いただいたご支援は、心の糧とさせて頂きます。