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ラスコー壁画 古代人の使った画材とは?


こんにちは、shiéléです。

長らくお待たせいたしました!
ラスコー壁画の続編をご覧くださいませ。

前回の記事はこちら → 《 謎の古代文明・ラスコー壁画 》



ラスコー壁画は、どんな画材を使って描かれたと思いますか?
絵の具?
クレヨン?
先史時代にサクラクレパスがありましたか?
そんな便利なもの、当然、ありませんよね。
じゃぁどうする?

身近な自然から探してくるとすれば・・・虫、植物、石などが適当でしょう。それらを潰せば色素はでてきますから。
しかし、考えてもみてください。
時間と労力を使って必死で削った石は、上手くいったとして手の平に乗るくらいでしょう。広い壁にそんな雀の涙程度の石(粉末)で絵を描こうなんて気の遠くなる話です。ーーーーとなれば、もっと他の素材を。

そこいらじゅうにあって、扱いが簡単で、誰でも簡単に手に入れられるもの。
ええ、もうお分りですね。
そうです「土」です。

人類が初めて使ったと言われる絵の具の元、それが「土」なのです。
土といっても色々ありますが、ラスコーで主に使われたのは黄土(黄色い土)。不純物を含んだ酸化鉄、リモナイト(褐鉄鉱)が主成分になります。
更に、そこへ酸化マンガン(褐色、黒色)、方解石(白色)も加わって壁画が誕生したというわけです。ここで、ちょっとした問題がでてきます。

① 鉱物をそのまま使うと粗くて使いづらい
② はらはらと舞い散る粉をくっつける為の糊が必要


この2点を解決する方法は、勿論あります。
それは、また次回!

ヴェゼール渓谷まで行って直接確かめるのは、もう少し先かな ✈️




参考文献: 「色彩 色材の文化史」 フランソワ・ドラマール、ベルナール・ギノー著   創元社

「色  世界の染料:顔料・画材  民族と色の文化史」 アンヌ・ヴァリション 著    マール社

「クロマトピア  色の世界」  デヴィット・コールズ 著   グラフィック社


*商用可能な画像を使用しております

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