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第一志望が通らなかったあの日

行きたかった高校は私立で到底敵わないレベルの所だった。
そんな場所を志望した理由は、
"映画部がある"
そんな事だった。

バカではあったけど受からないことくらい理解できていた。
だけども目指す。
僕にとって映画の仕事に就くということはそれだけ魅力的だった


あれから10年とちょっと、
僕の今の職業は時計師

今日、希望が見えづらい世界の状況だけども
なるようにならないからこそ
本来考えなかったであろう手が打てる
思考錯誤を繰り返せる
という言葉を聞いて、
第一志望を諦めた中学生のあの日を思い出した。

そう、
あの日。
都立に行く理由を探して第一志望を諦めた
いや、挑戦をしなかったんだ

この時後ろ向きな意味は全く無くて
ただ前を見ていた。
そこから僕は道は一つじゃない事を経験的に知ることになる。

大学では無事、第一志望に。
映像の勉強も出来たし、ショートムービーにもちょっと出た(笑)
たどり着いた場所からの景色は違ったのだけれども

あの経験
今までの時間
無駄ではない。
とっくの昔に乗り越え方を知っていた

少しの間忘れてしまっていた事を
思い出した。

そんな一日。

コロナなんかに負けないぞ

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