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JR西日本最長片道切符(出発まで:その5)

起点を新宮、終点を南小谷としてJR西日本最長片道切符の経路を考えてみました。とりあえず新宮から和歌山まで、敦賀から南小谷は一択です。いろいろと最長になる経路を考えていきました。とりあえず出来上がったのはこちらになります。

新宮<紀勢線>和歌山<和歌山線>高田<桜井線>奈良<関西線>天王寺<大阪環状線>京橋<片町線>木津<関西線>柘植<草津線>草津<東海道線>米原<北陸線>近江塩津<湖西線>山科<東海道線>新大阪<山陽新幹線>西明石<山陽線>神戸<東海道線>尼崎<福知山線>谷川<加古川線>加古川<山陽線>姫路<山陽新幹線>岡山<津山線>津山<姫新線>新見<伯備線>倉敷<山陽線>福山<福塩線>塩町<芸備線>広島<山陽新幹線>新山口<宇部線>宇部新川<宇部線>居能<小野田線>小野田<山陽線>幡生<山陰線>宍道<木次線>備後落合<芸備線>備中神代<伯備線>伯耆大山<山陰線>綾部<舞鶴線>東舞鶴<小浜線>敦賀<北陸線>金沢<北陸新幹線>糸魚川<大糸線>南小谷

営業キロは2762.6キロ、運賃計算キロは2834.9キロです。JR西日本の総営業キロは5000キロ弱なので、最長片道切符では6割弱の路線を利用できるようです。JR全体での最長片道切符でも大体総営業キロの6割弱が利用できるので、この辺が最長片道切符の相場なのかもしれません。

しかしながら、この経路を考えていたときに気になった点がいくつも出てきました。まずは和歌山駅での経路選択です。一番最初からつまづいています。
最長片道切符は「同じ結節点(駅)を2度通ることができない。2度同じ駅を使ったらその先には進めない」がルールです。つまり、和歌山では新宮方面(紀勢線)と天王寺方面(阪和線)と高田方面(和歌山線)に路線が展開しているのですが、このうちの2路線しか選べません。新宮から紀勢線でやってきたので、和歌山線か阪和線のどちらかを選ぶとなると営業キロの長い和歌山線を選ぶことになり、阪和線を経路から除外することになります。結構長い距離となります。
次に三原-広島間です。上記の経路では福山から福塩線、芸備線経由で広島に向かう経路を考えていますが、三原-広島は途中の海田市で呉線と山陽線が分岐していること、また山陽新幹線の東広島に在来線が来ていないため、この区間は片道乗車券でありながら呉線と山陽線と山陽新幹線を使って実質一往復半をすることが可能です。
これらの経路をうまく組み込んでやれば、もしかしたら新宮を起終点としない方がもっと営業キロも運賃計算キロも長い経路が作れるかもしれません。

ということで、三原-広島の1往復半をほぼほぼ使うべく、起点を三原駅の広島側の次の駅である呉線の須波駅としました。なお、山陽線の本郷駅も起点の候補でしたが、三原-須波のほうが三原-本郷よりも短いので、最長片道切符の起点としては須波駅のほうが適切となります。出来上がった経路は以下の通りです。

須波<呉線>海田市<山陽線>三原<山陽新幹線>徳山<山陽線>新山口<宇部線>居能<小野田線>小野田<山陽線>幡生<山陰線>伯耆大山<伯備線>備中神代<芸備線>塩町<福塩線>福山<山陽線>倉敷<伯備線>新見<姫新線>津山<津山線>岡山<山陽線>東岡山<赤穂線>相生<山陽線>姫路<姫新線>東津山<因美線>鳥取<山陰線>福知山<福知山線>尼崎<東海道線>神戸<山陽線>西明石<山陽新幹線>新大阪<おおさか東線>鴫野<片町線>京橋<大阪環状線内回り>天王寺<阪和線>和歌山<和歌山線>高田<桜井線>奈良<関西線>久宝寺<おおさか東線>放出<片町線>木津<関西線>柘植<草津線>草津<東海道線>米原<北陸線>近江塩津<湖西線>山科<東海道線>京都<山陰線>綾部<舞鶴線>東舞鶴<小浜線>敦賀<北陸線>金沢<北陸新幹線>糸魚川<大糸線>南小谷

こちらの場合、営業キロは2844.8キロ、運賃計算キロは2925.8キロとなりました。新宮起点だった時よりも長くなります。和歌山-新宮の200キロもある盲腸区間を使わなくてこの数値です。どうやらこいつがJR西日本最長片道切符と言っていいようです。

さて、ここまで読まれていた方で乗車券に詳しい方なら、「P」「6」とかいう言葉が頭を過ぎることでしょう。南小谷を起点としたなら終点は須波ではなく三原にすることが可能で、須波-三原間だけ乗車券のキロ数が増えるのだよ、と。それはわかっておりますが、今回は以下のような条件で最長片道切符を作っています。

JR西日本の路線しか使わない(JR西日本の株主優待券が使えるという条件とは違います。これについてはまた後程)
営業キロではなく、運賃計算キロが最長となる
往復乗車券が発券できる(しないけど)

なお、この手の複雑な乗車券を発券する際には、本当に発券できる経路なのかを検討するために時間が必要ですので、こちらの名前と連絡先を伝え、乗車券が作れるようなら連絡してもらうように手配することが必要です。とりあえず、自宅最寄り駅のみどりの窓口に出向きました。

数日後連絡があり、脳内での時間をかけたシミュレーションが奏功したようで、無事上記の経路の乗車券は発券される運びとなりました。
次回は、JR西日本の路線しか使わないことと、JR西日本の株主優待券が使えるということが必ずしも一致しないというとても分かりにくいことについて説明します。

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