特別支援学校のしくみをひも解いてみた。
知っているようで、何となくわからない気もする、特別支援学校について
ひも解いてみたいと思います。
東京都の特別支援学校
障がいの種類によって分かれています
視覚、聴覚、肢体、知的、など、障がいの種類によって分かれています。
病院に設置してある特別支援もあります。
このページは、「知的障害」の子供たちが通う特別支援学校、中でも高等部の「就業技術科」と「職能開発科」についてレポートします。
職能開発科と就業技術科のちがい
東京都の特別支援学校には、手帳や医師の診断があり、希望すれば基本的に通う事ができる「普通科」と、入学選考試験があり、就職を目指す「職能開発科」と「就業技術科」が設置されている学校があります。
「就職を目指す」という同じ目標を掲げる「職能開発科」と「就業技術科」、いったい何が違うのか‥‥。
ずばり!障害の程度が違うのです。
職能開発科:軽度~中度の知的障害 (定員:20人)
就業技術科:軽度の知的障害 (定員:60~100人)
次に、目標到達点(イメージ像)が違います。
職能開発科:就労先で求められる知識 と技能を習得し、任され た職務を正確に遂行でき る能力を育成します
就業技術科:習得した知識と技能及び 就労先での経験を基に、 職責の範囲内で自ら判断 し、職務を遂行する能力 を育成します。
1学級10名ですが、職能開発科は定員が20名ですので、2クラスってことですね。目が行き届いた教育、学習ができそうなイメージですね。
設置状況
令和6年度には練馬と南多摩にも職能開発科が設置予定です。
どんな学習をしているの??
「はたらく」について、全力で取り組む!
職能も就技も「はたらく」を目指しててカリキュラムが組まれています。
時間割で言うと、国語・算数・理科・社会・保健体育…の様な、いわゆる学校で学ぶ教科学習のほかに、「専門教科」という授業が設定されています。
専門教科とは…
例えば、こんな感じで、将来、彼らが活躍できそうな技術について学んでいきます。最近では事務・情報処理(PC)のコースもあるようです。
足立特別支援学校では、フォークリフトの運転もでき、卒業までに資格取得を目指すコースもありました。
そして、学校だけでは経験できないことを、3年間のうちに数回に分けて、企業に「体験実習」に行くのです。
礼儀正しく、エネルギッシュ
ハローワークが主催する見学会に参加すると、一生けん命に学ぶ生徒たちの様子を見る事が出来ます。
どの学校も、どの生徒さんも、元気よく挨拶してくれて、エネルギー溢れ、すがすがしい気持ちがする学校の空気を、どこか懐かしくも感じる事が出来ます。
「はたらく」を意識した毎日
見学会では、先生のインタビューに生徒が答える時間もあります。
先生「どんな仕事に就きたいですか?」
生徒「事務です」
先生「では、どうして、食品の授業を選択したんですか?」
生徒「コミュニケーションに自信がないので、練習する為です」
自分が中学生だった時、こんなにまで「はたらく」を意識したことがあっただろうか…思い出せないのか、思い出したくないのか…(笑)
学校の取組と、生徒の皆さんの様子を肌で感じられる、見学会、おすすめです!
見学会の情報が取れなかった!タイミングが合わなかった…なんて場合はぜひ、弊社にお問い合わせください。
特別支援学校と繋がりたい。
どこにいけばいい?何が必要?
特別支援学校には「進路担当」の先生がいらっしゃいますので、窓口は「進路の先生」の事が多いようです。
しかし、突然「次の卒業生を採用したい!」というような訪問は、なかなか難しい場合が多いのも現実…。
企業として、想定している人物像、採用計画など希望も様々あると思いますが、何事も、信頼関係づくりが大切です。
特に、大切に育てている生徒たちの将来への道筋です。
協力関係づくりが、長いお付き合いをしていく肝となります。
ハローワークが主催する「見学会」など、イベントからの繋がりも、まず「知る」という点では大切な入口ですね。
シチロカソーシャルデザインは、特別支援学校との協力関係構築に向けて、
想定されている業務や環境が、新卒の生徒さんとの相性が良いのか…
見学や体験実習の導入までの手順や組立などのサポートも可能です。
新卒の良さを育てていきたい…どうすればいいのか?
そんな思いがございましたら、ぜひご相談下さい。
障がい者雇用の専門家シチロカの「人事のほけんしつ」では、人事の皆様の採用や人材育成、合理的配慮など、障がい者雇用にまつわる様々なお悩みに寄り添います。