ゲーム実況×青春小説 『どうぞ愛をお叫びください/武田綾乃』感想
こんにちは。しちいろです。
今日は武田綾乃さんの『どうぞ愛をお叫びください』について書いていきたいと思います。
どんな話?
主人公の松尾は動画制作を趣味としている高校生。ある日、軽音部の子から依頼されたPR動画を見た昔なじみの織田から「YouTuberやろうぜ!」と誘われます。
なんで俺が……と思いながらも織田と話を進めていくうちに、織田のバスケ部仲間の坂上と落語好き先輩の夏目を加えた4人で『ゲーム実況』動画を始めるお話です。
感想
最初の動画を何テイクか繰り返すところとか、編集でテロップにこだわりを入れるところ、売れてバズっているうちにあれこれいうコメント欄とか、YouTuberあるあるみたいなのが散りばめらてて面白かったです。
特に印象に残ったのは松尾の中学時代の友人である桜田さん。
彼女は歌うことが好きで、自分が作詞作曲した歌をYouTubeの動画にアップしています。しかしあまり再生数は伸びず、どうしたらいいのかと悩みます。そこで松尾はある提案をするのですが、それが桜田さんの怒りを買ってしまい喧嘩別れのような形で二人は疎遠になってしまうのです。
自分が作ったものをたくさんの人に見てもらいたい。
でも自分が好きなものだから妥協はしたくない。
YouTuberに限らず、何かを創作する、したことがある人なら誰もが思ったことがあると思います。
創作するうえでやっぱり『愛』は必要だよなあとこの本を読んで改めて感じました。
これからも愛を叫んでいきたいです。
おまけ
武田綾乃先生とゲーム実況者グループ『ナポリの男たち』の皆さんとの対談記事も面白かったので合わせて載せておきます。
夏目先輩の落語チャンネルは需要ありそう。
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