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「ほめる」と「おだてる」は違う!上手なほめ方の4つのポイント

子育てにおいて、「ほめる」ことは重要だと何度もお伝えしていますが、ほめ方にも上手なほめ方があります。

また、ほめてるつもりがおだてているだけということもあります。今回は、「ほめる」と「おだてる」の違い、上手なほめ方についてお伝えします。

●「ほめる」と「おだてる」は違う!

子どもをほめる時、どのようにほめていますか?ほめることは大事と、大げさに「えらいね!いい子だね!すごいね!」と連発していませんか?

これは、「ほめる」というより「おだて」ていることになります。「ほめる」と「おだてる」の違いはご存知でしょうか?『大辞林』では、以下のように書かれています。

【ほめる】
①高く評価していると、口に出して言う。たたえる。 ②祝う。祝福する。

【おだてる】
あることをさせようという意図をもって、人を盛んにほめていい気にさせる。 ②気持ちを乱すようにまわりであおり立てる。 ③まわりではやし立ててからかう。

親が「こうあって欲しい」「こうして欲しい」と思う方向に導こうとしてほめているのは「おだて」になります。

ことわざで「サルもおだてれば木に登る」とありますが、おだててやらせるということを繰り返すと、子どもは「ほめられたいからやる」「ほめられるためにやらなければ」と思うようになります。

子どもが自主的に何かをするきっかけとして「ほめられたから」というのは良いかもしれません。しかし、ほめられることが目的になってしまうのは違います。

●上手な「ほめ方」の4つのポイント

では、上手なほめ方とはどのようなものでしょうか?上手なほめ方のポイントは4つあります。

①行為を具体的にほめる
「すごいね!」「えらいね!」とほめるのではなく、何がほめられているのか具体的な理由を示してほめることが大切です。「自分できれいに歯を磨けてすごいね」「本をちゃんと本棚にしまったんだね。いい子だね」のように、何をほめているのかきちんと伝えましょう。

②結果だけではなく、努力や過程を評価する
子どもは、できなかったことができるようになったことに大きな喜びを感じます。そして、もっとできるようになりたいと思うものです。

ほめる時は、結果だけではなく、頑張った過程にフォーカスすることをお勧めします。例えば、習字で花マルをもらってきた時、「花マル、すごいね!」というより「何度も練習していた努力が実ったね。よく頑張ったね」というように努力もほめてあげましょう。

③親の喜びや感謝を伝える
「うれしいよ」「助かったよ」「ありがとう」という言葉で、親の喜び、感動や感謝を伝えることは、ほめることと同じ意義があります。子どもは自分の存在価値を実感することができるので、ちょっとしたことでも感謝を伝えるようにしましょう。

④スキンシップを行う
子どもをほめる時は、抱きしめる、なでる、キスをするというようなスキンシップも合わせて行うようにしてください。日本人にとっては照れくさいかもしれませんが、スキンシップを行うことで、子どもの親に認められたい、愛されたいという欲求がいっぺんに満たされます。

子育てで「ほめる」ことは大事ですが、ただ「えらいね!」とほめるのではなく、具体的に、スキンシップを行いながら、親の喜びも伝えてほめるようにしましょう。