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子どもが「夢中になれるもの」に出会うために親ができること

「夢中になれるものがない…。」というお子さんは結構いらっしゃるものです。
一方、何かに夢中になってほしいというのは、親の願いのひとつでもありますね。そんなとき親として何をしてあげられるでしょうか?

今回は、子どもの興味を探るために親がしてあげられることを2つご紹介します。

●子どもにいろいろな体験をさせてあげよう

子どもの興味を探るために親ができることのひとつが、いろいろな体験をさせてあげることです。
例えば、最近では、市区町村が主催するイベントも多岐にわたりますから、費用をかけすぎることなく、いろいろな体験ができます。
ファミリーコンサート、実験教室、プラネタリウム、かけっこ教室、日舞体験、演劇ワークショップ、プログラミング教室など。いろいろと回ってみると、その中には子どもが興味を示すものがきっとあります。

最近は自宅で楽しめる、オンラインのイベントもとても充実しています。お家でも「体験」をすることは可能ですよ。

運動が苦手で家でゲームばかりしていた男の子が、友達に誘われて行った卓球教室が楽しくて卓球クラブに入会したり、外で遊んでばかりいた男の子が、祖父から教わった将棋にはまったりと、どこでその子の興味が刺激され夢中になるのかは、誰にもわかりません。
親が思っているその子の性質とは全く違った分野へ、強烈な興味を見せることもあるのです。

親はそのきっかけを見つけるために、体験のチャンスを探してあげてください。

●絵本を使って、子どもの興味を探る

もうひとつは、絵本を活用した方法です。
読み聞かせを3冊するとしたら、2冊は子どもに好きな本を選ばせ、もう1冊は親がその子が選びそうもない分野の本を選ぶとよいでしょう。

例えば星座の本を選んで読み聞かせたとき、お姉ちゃんはとても喜んでいたのに、弟にとっては「ハズレ」の本だったようで、全く興味を示さない、というようなことがあります。
また、3歳の頃には全く興味を示さなかったのに、5歳のときにもう一度読み聞かせてみたら、今度はすごく食いついてきた、というようなこともあります。

このように、絵本でその子がそのとき、何に興味があるのかがある程度わかると、「体験」をさせてあげる場合の参考にもなります。

星座が好きだとわかれば、夜に公園に出かけてみて星空を観察してみましょう。
天体望遠鏡や方位磁石、星座表を持っていけばより深い体験になりますね。

また、先に本で学んでおくと、その先の体験がより楽しいものになります。
虫取りに出かける前に図鑑を見ておけば、「どこならカブトムシがいるかな?」などと考えながらじっくりと周囲を探索することができます。
図鑑で見て不思議に感じたことの実物に出会えたら、それは大きな喜びです。
このように、子どもの興味がつかめたら、それにつながる体験の場を用意してあげましょう。

物事に「ハマる」には、何らかのきっかけが必要です。親としてサポートしながら、子どもが夢中になれるものを探してみませんか。