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感情に任せて叱るのは逆効果!ルールを決めて“叱り上手”になろう

例えば子どもが宿題をせずにだらだらとテレビを見ているとき、その日その時の気分で叱ったり叱らなかったり…ということはありませんか?
親も人間ですから、機嫌がいいときには叱らずにいられることでも、機嫌が悪いとつい声を荒げてしまうことがあるものです。しかし、それでは対応に一貫性がなく子どもは困ってしまいますよね。
どうしたら上手に叱ることができるでしょうか?

●感情に任せて叱っても意味がない


子どもをきちんと叱ることは大切です。しかし同じ出来事に対して、ある日は頭ごなしに叱ったりある日は「まあいいか」と叱らなかったり…。親のその時の気分で対応を変えていませんか?

どんなときに叱られるかというのは、大きな目で見れば子どもに善悪を教えることにもつながります。しかし、その基準が曖昧で、何をしたら叱られるのか、そして親の感情によって怒られるかどうか変わるのでは、一向に子どもはわかりませんから、いつまでも同じことを繰り返すことになってしまいます。
その時の感情に任せず冷静に叱るためにはどうしたらよいのでしょうか?
そこでおすすめなのが、叱る基準・ルールを決めることです。

●叱る基準にした3つのポイントと上手に叱るためのコツ


社会に出て大切なことは、ルールにきちんと従うという習慣が身についていることです。それが身についていないと、周りの人に迷惑をかけることになります。
社会のルールがわかるようにするには、まず家の中できちんとルールをつくりましょう。そのルールを守らせることで、自由と責任が育ちます。
叱る基準には、次の3つのポイントを折り込んでおけば充分です。

①人を傷つけてはいけない。
②人に迷惑をかけない。
③自分でしなくてはならないことはきちんと責任を持ってする。

そして、一番大切なのは、叱るべきところでしっかりと叱ることです。いざ叱る場面では、上手な叱り方のコツが3つあります。

①叱る時間は1分以内。それ以上やかましく言うと逆効果になる。
②そのことだけを叱り、昨日のこと、1週間前のことなども持ち出して叱らない。
③子どもの人格を叱らないで、子どもがした間違った行為を叱る。

以上のことについて、子どもと約束をしておくとよいのです。すると快適な“わが家”ができ上がります。
親が感情に任せて叱ることもなくなり、何を叱ればよいか基準がはっきりしているので、無用な親子の摩擦がなくなります。子ども自身も、自分でしてはいけないことの判断ができるようになるでしょう。

叱るポイントやコツを押さえて “叱り上手”になってみましょう。きっと、親子共に穏やかに過ごせるようになりますよ。