子どもと向き合う時間がない!忙しいからこそ大事にしたい、寝る前の15分
新年度が始まって早くも数か月が過ぎようとしています。みなさんのなかには、この春に産休・育休から復帰したという方もいるかもしれません。
仕事と育児や家事との両立のために毎日をこなすことに必死で、つい「子どもと向き合う時間がない…!」と嘆きたくもなりますよね。
そんな慌ただしい毎日のなかでも、親子で一緒に過ごす時間も大切にしたいものです。
限られた時間で我が子と向き合うにはどうしたらよいのでしょうか?
そこで今日は、忙しい毎日でも子どもと向き合うためのポイントをお伝えします。
●寝る前の15分を親子で向き合う時間に
働いているお母さんは、仕事に疲れて家に帰ってきてもホッとする暇などありません。帰宅早々夕飯の支度、掃除、洗濯、皿洗い、子どもにご飯を食べさせ、お風呂に入れて、歯を磨いて、寝かしつけて…と、すべき事の洪水に飲み込まれてしまいそうなほど忙しいですよね。
共働きのご家庭にとっての課題は、子どもと一緒にいる時間がとても少ないということです。家にいるときであっても、自分はたまった家事をしなければならないから、子どもとゆっくり過ごすことができないのです。
そんな中で、なんとか寝る前の15分の時間を確保してみませんか。15分が難しければ、10分でも、5分でも。
そして、子どもの好きな絵本を読んであげてください。
なぜ、絵本かというと、絵本の読み聞かせは片手間ではできないからです。お母さんも、していることをいったん脇に置かなければなりません。
自ずとしっかりと子供に向き合うことができるのです。
もちろん絵本でなくてもかまいません。
大きな子であれば一緒に宿題をしたり、一緒に事務所ジグソーパズルをしたりしてもいいでしょう。
親と一緒に何かをするということは、親が思っている以上に子どもにとってうれしい事なのです。
1日のうちわずかな時間ではありますが、この寝る前の15分は子どもとの絆を深めてくれるでしょう。
●子どもと向き合う時間は「長さ」より「質」
子どもにとっては、お母さんが自分のために時間をつくってくれた、という事実が大切です。子どもの心に後々まで残るのは、このように一緒に過ごした時間です。
アメリカのある研究によると、子どもと過ごす時間は「長さ」より「質」の方が大切であるという結果が出ているそうです。
例えば、ある女の子が、お母さんの出張のたびに知人の家に預かってもらっていたそうです。女の子が中学生になったとき、知人が女の子に向かって「お母さんの出張でいつも預けられていて、寂しいんじゃない?」と聞いたそうです。
すると、女の子は「全然寂しくないよ。だって、お母さんは私のことが好きだから」と答えたそうです。
どうやら、彼女のお母さんはいつも決まって夜8時頃、預け先に電話をかけていたそうです。そして「今日はどんなことがあったの?」と話を聞いてくれたといいます。
女の子は、物心ついたときから、いつもお母さんは自分に電話をしてくれ、それは今も続いている、自分はなんて母親から愛されているんだろう。と感じているのだそう。
この電話での会話は、物理的には離れてても。親子で向き合う大切な時間だったのです。
愛というのは「量」ではなく「質」が大切であることを教えてくれるエピソードですね。
たとえいつも一緒にいられなくても、子どもの愛情のコップが空になる前に「自分は愛されている」と感じさせることが大切なのです。
時間がなかなか取れないお母さんたちは、まずは5分からでも、お子さんと向き合って過ごす時間を作ってみてください。それだけで親子の関係は変わってくるでしょう。
参考:働くお母さんに朗報! 子どもと過ごす時間は「長さ」より「質」の方が大切|キャリコネニュース