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子どものイライラにどう向き合う? ポジティブな行動へつながる親の声がけとは?

「テストに合格できないから水泳はやめたい」「発表会に出たくない」「計算間違ってばかりだから算数はやりたくない」…子どもが上手くいかなくてイライラしているときに、どんな声がけをしていますか? できるようになって欲しいという親心から、やり方やスケジュールを勝手に決めて「もっとこうすればいいんじゃない?」と提案するのは、少し注意が必要です。

まずはイライラの気持ちをリセットさせることが大切

上手くできないことに子どもがイライラしているとき、親はつい「できない」という現状を「できる」状態にするためにはどうすれば良いかに目を向けて言葉をかけてしまいます。しかしその思考は一旦ストップしましょう。

子どもたちも当然、できるようになりたいと思っています。でも、できない今の自分が悔しくて悲しくて、そんな感情の渦にのみこまれているときには、原因を聞かれても、解決方法を諭されても右から左。何も響かないどころか、「私の気持ちをわかってくれない!」とマイナスの感情が沸き起こってしまいます。

まずは、子どもの気持ちを認めて受け止めてあげましょう。「できなくて注意されて悲しかったんだね」「いつも練習がんばっているもんね」と、子どもの気持ちに寄り添ってあげることで、子どもの体内で嵐のように渦巻く気持ちが少しずつ落ち着いてきます。イライラから気持ちを離し、まず気持ちをリセットさせてあげることが大切です。

子どもが解決策を見つけられるようにサポートしよう

子どもの気持ちが落ち着いたら、これからどうすればできるようになるか、お父さんやお母さんのアイデアを伝えましょう。そのアイデアも絶対的なものではなく、一つの選択肢であると教えてあげることも忘れずに。習い事などであれば、親子で先生に相談して解決方法を聞いてみるのもいいですね。「一緒に解決していこう」という親のサポートの気持ちが伝わると、子どもの安心につながります。

ここで注意したいのは「ここまで習ってきたんだから諦めないで続けなさい」「せっかくドレス買ったんだから発表会には出よう」「せっかくスケジュールを立てたんだから頑張って」と、親の続けてほしい気持ちを最優先して、言葉をかけることです。

子どもの気持ちを無視したこうした声がけが、プラスの効果をもたらすことはまずないでしょう。継続を強制するのではなく、今どんな気持ちかだけを受け止めて「あなた次第だから好きにしていいよ」というスタンスでいることが大事です。

「お母さん、発表会が近いけど全然できないから助けて」と自分からヘルプサインが出せたらたいしたもの。自ら解決に向けて行動をおこせたという実績になります。

親がしてあげられるのは、感情を受け止めてリセットさせること。イライラから離れることさえサポートしてあげれば、ポジティブな気持ちが自然と芽生えてきます。そうすれば、解決につながる行動へ自分から向かっていけるのです。