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3歳までに基本の10形。空間認識力を育てる「図形あそび」

小学校の算数や中学以降の数学の主要な学習領域のひとつに「図形」があります。
「計算は得意だったけど、図形は苦手だった…」というお父さんやお母さんもいらっしゃるかもしれません。

図形は小学1年生から学習がスタートしますし、中学の入試でも出題されます。
また、図形の感覚を養うことは、根拠を元に筋道を立てて説明する論理的思考を育むうえでも重要です。
できれば幼児のうちから図形の感覚を伸ばしてあげたいものですね。

そこで今日は、ものの形をいろいろな方向から見て、どのような要素でできているのかを理解する能力をつけるための、七田式「図形あそび」をご紹介します。

●3歳までに基本の10形を覚えよう

まずは、0歳から3歳までの間に、「丸(円)・三角/四角(正方形)・長四角(長方形)・楕円・星型・十字型・五角形・六角形・台形」という基本的な10の図形を憶えてしまいましょう。

「丸はどれ?」ということから始めて、「お母さんが言う形をとってね。まずは三角よ。」などの語りかけをしながら、形と名称を定着させていきましょう。

身の回りには、基本的な「図形」があふれています。
「うちの時計、ほら、まん丸だね。」
「テレビは長四角よ」
「お部屋の中にある、三角形のものを探してみようよ」
…というように、日常生活でも図形を意識させる働きかけをしましょう。

●四角=三角形2つ。「形の構成」を知ろう

上記のようなあそびのなかで、形の構成を教えていくことも大切です。
たとえば、丸は半円2つでできている、四角は三角形2つでできている、というようなアプローチです。

四角を対角線で三角形2つに切って、「この三角2つで四角をつくってみよう」といった方法を試してみてください。

平面での図形が理解できたら、立体へと進みます。立方体、長方体、三角柱、四角柱などを見せ、触れさせながら、立体感覚を身につけさせてあげましょう。ここでも形の構成が大事になります。立方体が6つの正方形からできていること、三角柱は2つの三角形と3つの長方形からできていること、などを理解させていきましょう。

形の構成を知ることは、今後立体を展開図として理解することにもつながっていきます。

「図形あそび」は、図形の概念を知るだけでなく、見えない部分を考える想像力や、ものの位置や形・方向・大きさなどや、それらの位置関係を正しく認識することができる「空間認識力」を育むことにつながります。

高い空間認識力はスポーツや芸術など、あらゆる場面において有利に働くと言われています。

子どもの将来の可能性を広げる。そんな前向きな気持ちで「図形あそび」に取り組んでみてくださいね。

参考:
空間認識能力とは? 子供の空間認識能力を鍛える方法まとめ こどもまなびラボ
 小学校学習指導要領 > 第2章 各教科 第3節 算数 文部科学省