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フォトハッカー おもしろい写真を撮るヒント

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おもしろい写真を撮るには?という観点でテクニックやアイディアをまとめています。Instagram : @efshicci
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#写真

No.001 面白い写真を撮りたかったら、“目線を下げよう”

写真をうまく撮る方法はしばし質問されるので、ここで「フォトハッカー おもしろい写真を撮るヒント」と題して、僕の身につけてきた撮影テクニックをまとめていきたいと思う。 第一回は「目線を下げよう!!」。絞りだとか、シャッタースピードだとかISO感度だとかは、説明が難しいし、すでにたくさんネットにも文献があると思うのでそういうのは調べてみてください。iPhoneだと複雑なカスタマイズはできないしね。 このシリーズでは、おもしろい写真の撮り方に焦点をあててみたいとおもう。 さて

No.002 ダイナミックに動いて背景を工夫しよう

僕はいつも、カメラをダイナミックに動かして撮影をしている。どういうことか、また、前回と同じ作例をつかって解説してみよう。 これが、最初に撮った一枚。リスの写真。でも、それ以上でもそれ以下でもない。 2枚目の写真がこちら。 背景を工夫したことで、ただの岩の上にいるリスの写真から、ヨセミテで撮った写真であるとわかるようになった。ヨセミテはカリフォルニアにある、自然公園。花崗岩の巨大でダイナミックな岩山が有名だ。Appleのコンピュター、MacのOSの名前にもなっている。

No.003 対比・コントラストを使って被写体を際立たせる

今回は対比というテクニックを使って写真を撮ってみよう。 対比(コントラスト)とは2つのものを並べ合わせて、その違いや特徴を際立たせること。 2つ以上のものがあればなんでも対比として使うことはできるけど、例えばこんなものがある。 ・色 ・大きさ ・光と影 ・若さと老 ・形 ・静と動 具体的にイメージしやすいものなら、「大人と赤ちゃんの手」とかどうだろう。1枚の写真のなかで、大人の手と比べることで、赤ちゃんの手の小ささや、柔らかい感触が伝わるかもしれない。 作例下の写真

No.004 夜の街を撮る時は、光を流してみよう

夜の風景撮影では、光を流してみると普段の光景とは違う景色が見れておもしろい。 サンフランシスコ市の中心にそびえる最も高いビル、トランスアメリカ・ピラミッドと道を走るバスの光跡。撮影データ : ISO100 / F8.0 / 4.0s  必要なものは、シャッタースピードをコントロールできるカメラと三脚だ。 上の写真では、4秒のシャッタースピードで撮影している。手に持った状態で4秒間まったく動かないでいることは不可能なので、三脚を使う。シャッターボタンを押す動作でもカメラは

No.005 日が沈む空を背景にフラッシュをたく

日が沈んだ直後の明るい時間は、マジックアワーと呼ばれている。空が藍色から地平線にいくにしたがって、黄色、オレンジやピンクのグラデーションになってとても美しい。 しかし、美しい空を背景に人を撮ると空がより明るいため、手前はシルエットになってしまう。シルエットを撮るのも良いけど、人の表情を写したい時はフラッシュを炊いてみよう。 手前にはフラッシュの光があたり、遠くに行くほど自然な光になるので、空の美しさも人の表情もどちらも捉えることができる。 作例 サンフランシスコの砂浜