「The Last of Us Part II」をプレイした感想をこの俺がネタバレ込みで書くので未プレイの人は読まないでください

まず、プレビューやなんかでここの部分が不可抗力で目に入ってしまう可能性があるので、ネタバレ全開の感想に入る前に適当に文字を埋めておきます。究極の二択考えました。下痢便味のココアか、ココア味の下痢便、飲むならどっち?俺は圧倒的に下痢便味のココア。だってココア味の下痢便は下痢便なんだから、飲んだら病気になるでしょ。それに下痢便って飲んだことないから、もしかしたらそんなにまずくないかもしれない。もし口にあったら、ただ美味しいドリンクを飲むという展開になるかもしれない。逆にココア味の下痢便は味の保証はあるけど、舌触りとか喉越しとかで若干残ってる固形便を感じることになる。これはたとえ味がココアだったとしてもきついのではないだろうか。おそらくこれがファイナルアンサーだろう。反論の余地はないと考える。

こんな話好きになるはずなくねー?

まじで無情すぎてこの物語を好きなれない。
つまらないと言うんじゃなく、好きになれない。クオリティはすごい。もうほんとすごい。
回想エピソードをはさみながら進むシナリオの語り口や、その中でのキャラクターアニメーション、表情なんかの表現力も素晴らしい。長いロードもなく、シンプルで変に奇をてらっていないシューターシステムも好感を持てる。どれをとってもPS4タイトルでの最高レベルと思う。ゲームでしか成し得ない演出からくる最高のプレイ体験を得られた。
でもこのゲーム全体、一まとまりの作品として好きになれても、ストーリーを好きになることはむずかしい。
とにかくどれだけ登場人物を不幸にさせられるか、どれだけ辛い試練を与えられるか、そしてそこから生まれる怨念にどれだけプレイヤーを感化させられるか、と言う思考回路で作ったんじゃねーか?

1ちゃんだーいすき♡

Last of Us 1は超好きです。ストーリーも。
助け合い、喧嘩し、危機を乗り越え、時に残酷な現実を目の当たりにしながら、口にはしないが互いを親娘のような関係として認め始める二人。
最悪だけど、同情せずにはいられない結末。
すきすきだいすきちゅっちゅ。ラスアス1ちゃんだいすきだお。
でも2をプレイしたら、1から続くこの世界そのものに対するツッコミどころが見えてきてしまった。1をプレイした当時は何も思わなかったのに。

世界よ、そこんとこどうなのよ

1をプレイする限り、ゾンビの発生源はアメリカ。アメリカ以外で先んじてゾンビが発生していれば、1の冒頭での演出は変わってくるはず。世界中で同時多発アウトブレイクしたという可能性もあるっちゃあるけど。
発生源がアメリカなら、他国はどんな状況なんだろう。アメリカよりはましな状況な気がする。海外からの支援とかはないんだろうか。

新型コロナより感染力は弱いと思うんだよね

だって噛まれるか胞子を吸うかでしょ。どちらのケースも発症してなくても感染したことが結構はっきりわかるから、対処はコロナより容易と思う。治療が不可能かつ致死率100%なだけで。
不謹慎な話で恐縮だが、新型コロナでも各政府、医療機関、人々の尽力もあって、国家が機能停止したという話はない。対してラスアスの世界では政府がまともに機能している描写はほとんどない。新型コロナでどの国も滅んでいないのに、ゾンビ菌でアメリカは機能停止するのだろうか。

技術の進歩と言うか復興遅すぎねーか?

ラスアス1の世界はゾンビアウトブレイクから30年後、2ではさらに5年後の世界が描かれている。街は廃墟になってたりするが、その廃墟の中には放置されたテレビがあったり、パソコンがあったり、結構色んなものが残されていた。ゾンビが蔓延して政府が機能してないとはいえ、文明を0からリスタートするわけではない。35年あれば、電気ガス水道のみならず、TVや携帯の電波、インターネットまでも再始動できそうな気がする。

アビーの腕はキャラ付けとしては良いけど、無理ねーか

筋肉のことはよくわからないけど、女性であんだけムキムキの腕にするには、結構プロテインとか必要なんじゃないだろうか。食料が潤沢にある世界ではないだろうし、女性であんなぶってえ腕にしようと思ったら、かなり恵まれた環境が必要な気がする。

メルはやな女。つか妊婦がそんなに体はるんかい。

やな女だよメルは。あーやだやだ。

アビーもやな女だよ

オーウェンとの浮気セックスはドン引き。しかもWLFが(おそらく)壊滅したのはこいつが原因だろ。

最初アイザック=トミーかと思った。

序盤、アイザックもトミーも名前だけ出てきて全く会えなかったから、「まさかトミーがアイザックと名乗りジャクソンにいながら裏でWLFを牛耳ってた!?そのことを感づいたジョエルを抹殺した!?」みたいな展開を予想したけど、全然違った。アイザック初登場時の圧倒的強キャラ感からの雑魚死はかわいそう。

ナイフは使うけど銃は使わないってどーよ

アビーとの最終決戦、エリーはレヴを脅しに使ってまでアビーに決闘を強要する。アビーは直前まで張り付けにされてたから満身創痍。エリーも重症を負っていた。
ただ、エリーにはナイフも銃もある。でも銃は使わない。ナイフは使う。これってどうなの?どういう思考・感情でそうなるのか、よくわからない。
フェアじゃないから?じゃあナイフは?武器が奪われる可能性を考えた?そこまで考えるなら、助けずに撃てばよかったのでは?
結論としては、「最終戦は格闘をする」と言うゲーム側の要請でエリーは銃を使うことができず、アビーに戦いを強制するためナイフだけは持たざるを得なかった、と納得するしかない。

さすがにアビーは戦える状態じゃないんじゃねーの

アビーは確か数カ月間ラトラーズの捕虜になっていた。捕虜になって何をさせられていたのかはわからないが、おそらく強制労働、それと性のはけ口。おそらく飲食は最低限で、直近では脱走を図った罰で張り付けの刑。他の捕虜の「もう死んでるだろう」から、張り付けにされていた時間は短くなく、3日かそこらではないだろうか。
体はやせ細り、暴行を受け、数日飲まず食わず、体も動かせなかったアビー。エリーも腹部に重症を負っていたし、直前までの戦闘で消耗していただろうが、流石にこの時のアビーに対しては腕力だけで圧倒できたのではないだろうか。
やはりリアリティよりゲーム側の都合が優先された最終決戦だったように思う。

揚げ足とってすいません

めんごでやんす

重箱の隅をつつきたくなるのは、その重箱の中身があまりに豪華で美味しいものばかりだから、そのカスまで味わい尽くしたくなるため

その世界にのめり込んで、本気で色々考えさせられたからこそ、重箱の隅をつつくようなアイデアが浮かんできてしまう。世界観もなんとなくふんわりしてて、雰囲気で「あーよくある感じのあれね」と都合よく納得できる作品も多い。しかしこのゲームはそうじゃない。その世界の中で人が生きている、生活している、戦っていることを強く印象づけ、没入・感情移入を促すように作られている。だからこそ、細かいところまで考えてしまう。考えさせられてしまう。好きな話じゃない。でも嫌いな作品じゃない。凄いゲーム。まじですごい。ほんとすごい。俺が作ったことにしてくんねーかな。
あとPS5で1+2の4kリマスターセット出る予感がする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?