ReoNaの魅力とは

言ってしまえば、私は彼女の魅力の半分も知らないだろう。アニメの主題歌というものは、その作品を観るとより味が出るものである。ReoNaの歌はアニメの主題歌となっているものが多く、アニメ『ソードアートオンライン』と彼女は互いを支え進んできたと言っても過言ではない(はずだ)。つまり私は『ソードアートオンライン』を観ていないから、これらの歌の深みを知らないのだと思う。それでも、彼女の歌には感動する。

初めて彼女の存在を知ったのは2年前だったかと思う。その時は、とても美しい顔立ちのアニソンシンガーが現れたのだという印象だった。最近アニメをたくさん観るようになって、アニメソングの偉大さを知ったのだが、当時の私はそうではなく、アニソンシンガーというブランディングをするのは非常にもったいないものだと感じていた。そして、彼女の歌に強く意識を向けることはなかった。

彼女に魅了されたのは割と最近のことである。iTunes Storeランキングの上位にReoNaの名前を見つけた。iTunes Storeランキングにおいて、アニメソングが上位にくるのは珍しいことではないので、「何か人気アニメの主題歌になったんだな」という感じで、大きな驚きはなかった。

そして、その曲を試聴した。度肝を抜かれた。

一瞬で、とんでもない曲との出会いであることを悟った。透き通り、儚ささえも漂う反面、力強さをも感じる彼女の歌声は、歌詞に命を吹き込んでいるかのように一つ一つの言葉が刺さってくる。

そして、先週にはアルバム『unknown』を発売し、海外からも注目されているYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」にも登場した。

多くの人に彼女の歌声、歌っている姿が届いただろう。とにかく、ライブも素晴らしい。アーティストはしばしば音源とライブとの比較で評価されるが、この一発撮りの『ANIMA』を聴けば、そんなことはもはや頭にない。唯一無二の歌声と安定した音程だけではない。ずば抜けた表現力で、まさに「魂」が伝わってくる。

個人的な話になるが、私は1998年で彼女も同じだ（昨日が誕生日！おめでとうございます!!）。一人の同い年の女性が、こうして全身全霊で歌っている姿を観て、国境を越えて人々の心を動かしている姿を観て、私も頑張ろうと思いました。単純だけど、そう思ったのです。

もっと力をつけて、誰かの心を動かせるだけの人間になれるように。