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「渋谷土産」プロジェクトが始動します

「渋谷土産」はこれまで見落とされてきた渋谷の魅力をお土産としてデザインすることで新しい地域ブランディングを実現するプロジェクトです。チームメンバーが自ら足を運び発見した渋谷の魅力を10種類程度の「お土産」シリーズとしてプロデュースし、実店舗やポップアップストアはもちろん、3Dマップや仮想空間内での観光コンテンツと融合した体験型ECなどで取り扱うことで販売まで一貫したビジネスモデルを展開します。

Image_01_アイキャッチ

渋谷は多くの人が一度は訪れたことがあり、またメディアに取り上げられる機会も多い街です。しかし大量の情報発信や訪れる人の多さから、「最も渋谷を象徴するもの」に対する回答で1位の「ハチ公銅像」(46.3%)と2位の「スクランブル交差点」(29.3%)を合わせてを75%を占めたり、「『○○の渋谷』の○に入るキーワードについて最も当てはまるもの」の回答は1位の若者の街(44.4%)、2位の流行・文化発信基(25.1%)、3位のファッション(14.6%)で85%を占めるなど、イメージが均質化されているともいえます(※1)。固定化したイメージは街の強みを明確にする一方、マンネリに陥るリスクも孕んでおり、観光や地域ブランドを活性化させるためには新しい地域資源の発掘と発信が重要になります。渋谷土産プロジェクトは単なる商品開発にとどまらず、渋谷の様々なエリアの見落とされてきた魅力を再発見することで、地域ブランディングを活性化することを目指します。

Image_04_あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

これまでに発見した渋谷の魅力に基づいて現在制作が進んでいるプロトタイプ案は、
①「渋谷のクラブは40代以上の音楽好きの聞き専プレーヤーの憩いの場となっている」という経験に基づいた「渋谷のクラブや懐かしの音楽の思い出を物語に込めたCDジャケット型ガチャ」
②朝鮮戦争当時、英語のできない女性のために、アメリカ兵相手のラブレタ-を書く代書屋が多数存在した109裏の「恋文横丁」に基づいて、代筆の価値(自分では書けないスタイルの手紙が書ける、代筆者の存在が自分の背中を押してくれる)を取り入れた「一行代筆レターセット」
③「日本初のニラ入り焼き餃子は恋文横丁が発祥の地」という説に基づいた「恋”焦”がれる媚薬入り”焼き”餃子」
④写真撮影をしている際の「スクランブル交差点は美しい」という外国人観光客の恍惚感にヒントを得た、スクランブル交差点の輝きを自宅で再現できる「スクランブル交差点型サンキャッチャー」
の4点です。またカフェの多い渋谷でありそうでなかったレインボーパウダーをスクランブル交差点を通る人に見立てた「スクランブル交差点型ステンシル」や恋文横丁からインスパイアされた恋文お札といったアイデアも検証しています。

Image_02_何にチャレンジするのか?

新しく創られた渋谷土産は、実店舗やポップアップストア、ECサイト、渋谷区のお祭りで販売をします。実店舗として渋谷スクランブルスクエア(SHIBUYA SKY)内のSHIBUYA SKY SOUVENIR SHOPや渋谷駅構内など渋谷区観光協会・渋谷未来デザインの管轄エリアで取り扱うほかに、オリジナルのポップアップストアの出店も企画します。同時にECサイトでの販売や渋谷区のイベントでの出店、渋谷観光のツアーコンダクターによる渋谷土産の紹介など、様々なチャネルを組み合わせた商品販売を展開します。またInstagramやnoteなどのSNSと連携してお土産のインサイトにまつわるストーリーを発信することで、デジタルコミュニケーションを生かした地域ブランドの発信も実現します。さらに今後のオンラインやバーチャル空間の進化を想定して、3Dマップや仮想空間内での観光コンテンツと融合した体験型ECでの販売に取り組みます。オンライン空間での観光体験の拡張やストーリーマーケティングにECビジネスを組み合わせることで、観光産業の変化に応じた新しいビジネスモデルの構築を目指します。

Image_03_あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

渋谷は様々な人たちの想いが交錯し、たくさんのエネルギーであふれた街です。私たちは仕事と子育てに奮闘する母親アートディレクター、日・中バイリンガルの高校生プログラマー、アメリカで観光学を学んだ社会人1年生、商品開発を中心に多数のクリエイティブワークを手がけるコンセプトディレクターによる個性的なクリエイター集団で、チームはかつて渋谷で青春を過ごしたメンバーも、いままさに渋谷で青春真っ盛りを過ごすメンバーもいます。また社会人としての第一歩として渋谷で働き始めたメンバーも、独立して自分の夢を加速させるべく渋谷で働くメンバーもいます。ひとりひとりのバックグラウンドは違えども、自らが渋谷で過ごした経験が街にワクワクする原動力となっています。そして自分たちが様々な形で渋谷にお世話になっているからこそ、プロジェクトを通じて街の新しい魅力を発見し多くの人に届けることで、渋谷をよりワクワクする街にする取り組みにチャレンジします。


(※1)「渋谷に関する意識・イメージ調査」~最も多くの人が持つ渋谷のイメージとは~(2016年)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000007103.html

(※2)旅行や出張時にお土産を買いますか?|毎週アンケート|ハピ研 青山ハッピー研究所|アサヒグループホールディングス(2017年)
https://www.asahigroup-holdings.com/company/research/hapiken/maian/201707/00641/

(※3)「渋谷区公認スーベニア事業」の取り組みとして一般社団法人渋谷未来デザインと大日本印刷が「SHIBUKURO」(シブクロ=渋谷の袋)プロジェクトを始動(2019年) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000033690.html

(※4)渋谷区・渋谷区観光協会が2020年デジタル観光戦略を発表デジタルマップや多言語案内などの新しい観光プロジェクトを推進(2020年) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000019275.html

(※5)【コロナに負けない! 観光地の取り組み】オンラインを活用したコンテンツ配信で家にいながら観光気分を味わう(2020年) https://www.yamatogokoro.jp/column/corona_casestudy/37938/