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YouTubeを伸ばすためにとった全ての戦略をまとめてみた

はじめに

いらっしゃいませー!渋谷ハルです!
今回はYouTubeを伸ばすための戦略についての記事です。
どういった戦略で伸びたのかを言語化できるようにしておいたほうが自分のためにもなると思ったので、難しくて途中で筆を投げそうですが頑張ってみます。

YouTubeについて死ぬほど考え、とにかく実践を繰り返した末の知見が詰まりまくっているので、人によっては数万円出してもお釣りがくるレベルの内容だと自負しています(という流れで高額な商材として売ることもできるレベル)が、とりあえず公開当初は無料で全文読める形にしておきます。
もしかすると、後から有料にする可能性もあります。

この記事の非常に価値の高いところとして「伸び始めの時期についても書いている」ことです。
伸びたあとのYouTubeチャンネルを分析しても得られる情報は非常に少ないです。(例:既にファンが多いため1分間軽く雑談してるだけの動画で数十万再生されてる・昔の動画も再生数が増えてどのコンテンツが視聴者に刺さって伸びたのかわからない)
完全にトレースしたとて全く同じ効果が出ることはないと思いますが、かなり応用が効いたり、今後活動していく中での武器となるような知識も多く詰まっていると思います。

かなり長いですが、よかったら読んでいってください。
また、無料の代わりといってはなんですが、読んだあとに感想を送ってもらえるととても嬉しいです。(感想フォームのリンクは記事の最後、Twitterでのシェア+感想でももちろん嬉しいです!)

自己紹介

登録者数32.8万人(2020/12/26時点)

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登録者数推移(2018_5_6~2019_4_14)(1)

登録者数推移(2019_4_14~2020_11_2)

数字の規模感がかなり変わってくるので、最初の1年ほど(凡そ20,000人まで)とそれ以降で分けています。

さて、渋谷ハルの活動をざっくり整理していきたいと思います。
・2018年5月に個人勢VTuberとしてデビューし活動開始
・活動内容はゲームプレイを主としたYouTubeでのライブ配信(PUBG➡APEX)
・年に2,3度の大会運営
・動画の毎日投稿(2019年後半から)

これだけ見ると「どこに工夫あんねん」って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、活動初期から直近の活動までの流れを確認しつつ、それぞれどういった思惑があったのかを書いていきたいと思います。

初期戦略

渋谷ハルが活動を始めた時点でVTuberは世に溢れていました。(既に数千人単位のVが活動中)
なので、最初に考えたことは「周りとの差別化」です。
この頃は「VTuberはゲームが下手」が定説で、ゲームが上手いVTuberはほぼいませんでした。(有名どころだと猫宮ひなたさんくらい?)
ゲームは自分の得意分野なので、競合も少なく自分の長所を活かせる「ゲームが上手いVTuber」として華々しくデビューを飾ることにしました。

その頃のVTuber界隈ではPUBGが流行っていたため、死ぬほど動画収録を頑張り、奇跡的にPUBGで20キルドン勝の動画が撮れました

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結果はまぁ…1ヶ月かけて登録者数50人くらい増えたかな…。
そして、活動初期はニコニコでも同じ内容で動画投稿を行っており、ニコニコ側では数千再生ほどされて多少の人の目にはついたのかなとは思います。

その甲斐もあり、動画投稿後に行ったYouTubeライブ配信では初の配信にも関わらず最高同接10人を記録しました。
しかし、この配信以降同接が増えることはありませんでした。
そこで強く感じたことが「とにかくさらに多くの人に知って・見てもらわないと始まらない」でした。
「ゲームが上手いVTuber」を狙っていても、ゲームしているところを見てもらえないと何も始まりません。

そこで1つの戦略として打ち出したのがVTuberのみを集めた大会の開催、それが「VTuber最強決定戦」でした。(2018年7月21日)

個人勢Vの名前が勝手に売れることはない

自分から名前が売れる動きをしないといけない

大会自体を主催して大会が有名になったら自分の名前を多くの人に知ってもらうことができる

始まりは大体安直なもの。
結果として大会は成功して、V界隈で軽く名前も売れました。
初の大会がどういった流れで上手くいったのかはまたどこかで記事にしたいと思います。
大会が終わり、熱が落ち着いてきた時期でも同接が200〜300ほどで安定し、この頃における後発個人Vとしてはかなり良い数字だったと思います。登録者数は7,000人ほど。

中期戦略

これに味をしめて「たまーに大会開きつつ、ゲームのライブ配信をやってれば伸びていくっしょ!」って思って1年くらい同じような活動を続けていました。

その結果がこれ

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ちなみにこの期間なにがあったかというと
・活動初期からプレイしていた且つ、大会開催もして自分のメインコンテンツとなっていたPUBGから、新作バトロワであるAPEXに移行
・新衣装周りでの炎上
・チートに辟易としてAPEXすらプレイせずマイクラに逃避、迷走

もちろん配信の同接も右肩下がりで、ソロPUBG時代に500人程度で安定していた同接はAPEXに移行し200人〜300人程度に低下、マイクラで少ないときは2桁まで同接が落ちてました。

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APEXへの移行はリスクが伴うことはもちろんわかっていたので、活路として動画投稿を精力的に行うも鳴かず飛ばず。(2020年12月現在だと見れる再生数になっているものの、投稿当時は登録者数20,000人くらいいるのに平均500再生とか)
配信アーカイブに大きく劣る再生数にはモチベーションも低下。

そもそもなぜライブ配信が活動の主だった人間が動画投稿を始めたのか。
大きく分けて2つの狙いがありました。

・VTuber界隈以外の視聴者の獲得
VTuber界隈はオタクコンテンツなことに加え、ライブ配信がメインという特殊な界隈の事情があること、さらに他界隈と比較して閉じコンの気質があります。
Vの活動≒ライブ配信といった構図になっており、動画と違って1人の活動者が視聴者の可処分時間に対して占める割合が高いので、活動そのものが「パイの奪い合い」と表現されたこともあるくらいです。
そして、そのパイを奪い合う相手の多くは企業勢。
面白くクオリティの高い配信を行っている猛者ばかりか、露出も圧倒的に多い彼らです。
そんな中、死ぬほど特殊な技能を持っているわけでもない渋谷ハルがライブ配信のみを行っていても、新規客は見込めません。

なので「動画投稿」というその時点におけるV界隈のブルーオーシャンを目指して、さらにはV界隈以外の視聴者の獲得も目指して動画投稿を始めました。
また、「VTuberがなんとなく好きじゃない」という層にもリーチしたいため、動画においてはVTuber要素はあまり出さないようにしています。(いい加減定着してきたしそろそろ出しても良さそうな気はしてます)

・動画➡ライブ配信の流れを作って囲い込む
知らない人間に対して忌避感を持つ人はかなり多いと思います。
常に見どころを出せるわけではないライブ配信に、完全お初で来てもらっても楽しむことはできないどころか、「知らない人間」という先入観を込むと「なんでこんなやつがオススメ・関連に出てくるんだよ」とマイナスイメージを持って帰ってしまう可能性があります。

しかし、動画であれば先に見どころであったり、見る理由を提供することができます。
前者は無双系の実力を見せるコンテンツや、ドッキリ企画・面白い場面の切り抜きといったコンテンツ。
後者はアップデート情報の速報系や、プレイ解説系のコンテンツ。

事前に動画で自分を知ってもらうことによって「知らない人間」ではなくなり、その状態でライブ配信にくるとより良い視聴体験に繋がると考えています。

上記2点が主な動画投稿を始めた理由です。
どちらの理由も伸びるためのものなので、動画投稿以前と比較して配信量を減らしたりはしませんでした。
しかし、3月から始めた毎日動画投稿は鳴かず飛ばずにキレて1ヶ月でやめました。
その後、8月ごろにしれっと動画投稿を再開しますがもちろん伸びません。(再生数は2020年12月時点のもの。投稿時は300再生とか・・・)

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伸びないながらも動画投稿や配信活動を続けていたら、ある日転機が訪れます。
そう、APEXのランクシーズン1の終了間際の悪魔の企画
「プレデターになるまで寝れません」(ていうか寝たらシーズン終わる)

通常配信の最大同接が200人程度なのにも関わらず(画像1枚目)、プレデター耐久配信はおよそ19時間をかけてじわじわと同接が増えていき、最大同接1200人を叩き出しました(画像2枚目)

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この配信が、ただのイチVTuberではなくAPEX系の活動者として認知され始めたきっかけなのかなと思っています。

さらに、ここで作れた良い流れをそのまま、新シーズンであるシーズン3の大型アップデートに持っていくことができました。

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動画のベースの再生数も上がり(大体2000〜3000再生がベースになった)動画の投稿モチベも上昇しました。
サムネイルや動画内容の研究は動画投稿当初からずっと続けていますが、この頃はまだかなり迷走中です。(↑も↓も色々試行錯誤時代のサムネ)

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そしてこの後、APEX系のチャンネルはもちろん、APEX以外のゲームチャンネル、その他数々のYouTubeチャンネルを研究していく中で1つの超強力なコンテンツを発見します。
それが解説系コンテンツです。

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これが非常に強力で、投稿した当初でも再生数の伸びが圧倒的に良かったことを覚えています。(しかも他の動画より伸び続けてくれる)

解説系動画を出す

登録者数が増える

解説系以外の動画の再生数のベースも上がる

登録者数が増える

といったような形でチャンネルの基礎を大きく支えてくれる一大コンテンツとなりました。
ちょうど競技シーンへ期間限定で挑戦したのもこの時期ですが、数字に対するインパクトはあまり大きくなかったので割愛します。

この時期が一番チャンネルの土台を作った時期となっていて、意識していたこととしては
・動画は毎日投稿、加えてライブ配信も毎日行う
 - 上に書いた通り「動画➡ライブ配信」の流れを作るため。毎日の動画投稿って書くのは簡単だけどこれを継続するのが本当に難しい。

・投稿すればなんでも見てもらえる時期ではないので価値の高い動画の制作
 - 需要が高そうな解説系動画を自分のリソースの許す限り考えて投稿。その他にも、アプデに関する情報をとにかく早く投稿することで「色々な情報が手に入る便利屋さん」として登録してもらう狙い。

・よりよいサムネイル・タイトルの研究(訴求力・デザイン)
 - YouTubeにおいてサムネとタイトルは本当に重要。サムネとタイトルが9割と言われるけれど本当にその通り。どれだけ良いコンテンツも見せ方を間違えると殆ど再生されないのがYouTube。作った動画の見せ方(サムネとタイトル)をとにかく自分で考え、実践し、出た数字を毎回分析することで”見せ方力”みたいなのが段々ついてくる。

この頃はとにかく自分のチャンネルがどうやったら成長するかを必死に考えてました。
チャンネル全体のアナリティクスはもちろん、投稿した動画単体のアナリティクスも食い入るように見て毎日がトライアンドエラーの繰り返しでした。
カリスマ性とかが強いタイプの人間ではない自覚はあったので、1日さぼったら数字が落ち込むんじゃないかと毎日怯えながら活動してましたが、むしろその恐怖感が自分をさぼらせないための原動力になっていました。

後期戦略

初期戦略では土台作り、中期戦略では数字の獲得、そしてこの後期戦略で意識していることは「得た数字を落とさないこと」です。
但し、ここは数字を得た後の話なので恐らくそんなに役に立つ人はいない、且つ現在進行系の話になるので未来的に成功しているかは現時点ではわからないです。

僕自身ニコニコ動画から始まり、YouTubeと見てきているので、「一度は有名になり、活動は続けているのに数字が落ちてしまった人」を数多く見てきました。
なので、まだブランドも出来上がっていない中期戦略の時期は数字が落ちることがとにかく怖かったです。(もちろん今も怖いですが、少しは渋谷ハルが定着しているので少し休んでも数字が急転直下する可能性は低い)

まず、これからも長く活動をしていくにあたって非常に大事な要素が「渋谷ハルが好きな人を増やす」ことです。
これは「APEXをしている時のみの渋谷ハルが好きな人」「ゲームをしている時のみの渋谷ハルが好きな人」といった方々を除きます。
僕が雑談配信をしていても、別ゲーの配信をしていても、そしてもちろんAPEXの配信をしていても見にきてるような人を増やさないといけません。

「APEXをしている時のみの渋谷ハルが好きな人」はもちろん有り難いのですが、今後いつか別のゲームに移行してしまうときであったり、なにか新しい活動を始める際についてきてくれない可能性が高くなってしまいます。
対して、「渋谷ハルが好きな人」はそういった際にも変わらず応援をしてくれるので、こちらとしては更に有り難いファンとなります。

なので、まず1つの戦略として「自分を好きになってもらえるようなコンテンツ作り」となります。
そうです、このnoteもその内の1つですね。
この他にも日々のTwitterでのツイート内容や、配信内での言動、雑談配信のような双方向性のコミュニケーションといったところも大事になってくると思います。

そして、2つ目の戦略は「ファンが減りにくい環境作り」です。
これに関しては過去に書いた以下の記事で詳しく書いていますが、

・1人での活動は飽きられたらおしまい
・全てのファンを繋ぎ止め続けることは不可能
・グループ内でファンが回れば視聴者的にも活動者的にもWIN−WIN
・単純にコンテンツ力が増す

このあたりが重要な点となっております。

実際に、上記の記事を書いた頃に想定していたものはかなり上手く噛み合っており、元々はバラバラであったはずのファン層の中に「KNRファン」という新たな属性のファンが少なくない数で産まれていたりもしています。

さらにこういった事以外にも、YouTube登録だけでなくTwitterのフォローもしてもらうための戦略であったり、さらにはTwitterのサブアカウントの運用、エゴサーチの活用、YouTubeコメントへの対応etc...
できることは無限にあると思いますが、
後期戦略に関しては、これからも僕がトライアンドエラーをし続けていくものになると思うので、一旦この辺りで締めさせて頂けたらと思います。

最後に

無限にライバルがいるYouTubeという世界で、死ぬほど特別な能力を持っていない人間が生き残るのは非常に難しいです。
ここに書いてある内容も結局のところ、泥臭くやり続けることが大前提となっているものばかりなのです。
しかし、考え抜いて継続し続けることで、死ぬほど特別な能力がなくても結果を出すことができる上に、恐らく再現性もそこそこあると思います。
細かいことは漏れているかもしれませんが、本質的に大事なことは大体書けたと思うので、何かの役に立ってくれれば幸いです。

また、この他にも聞きたい質問や、これを読んでの感想等あればぜひ下記のURLより送信頂けますと幸いです。(もちろんTwitterでURL+感想とかでも大丈夫です!リアルに十数時間かけて書いたので感想もらえないと泣きます!)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScH8SBaFgDVi7XY2XX-g2vSDJxEb07zct3p2UajeLwsG2LoPw/viewform

おまけ

余談ですが、名前にもしっかり理由があります。
・名字3文字、名前2文字は響きがよい
・耳にしたことが多い(聞き馴染みがある)と仮定して、名字は地名から持ってくる
・下の名前はいくつか候補を出して名字との組み合わせで良い感じのヤツ
➡渋谷ハルでぇ〜すが誕生

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